あらしのよるにのジャケット写真

嵐の夜、雨宿りに入った古小屋の暗闇の中で出会ったオオカミのガブとヤギのメイ。2匹は、 食う者 と 食われる者 と言う立場を超え、友情を育むようになっていくが、それぞれの仲間はそれを許さなかった。そこで、追いつめられた彼らは群れを離れ、遠くに見える山の向こうにオオカミとヤギが暮らせる森があることを信じて歩き出す。

監督:杉井ギサブロー、原作:きむらゆういち、脚本:きむらゆういち、音楽:篠原敬介、声優:中村獅童(ガブ) 成宮寛貴(メイ)

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

食う者と食われる者同士の熱い友情

ヤギのメイが母親と共に草を食べていたとき、オオカミの群れがやって来てメイたちを襲います。母親のヤギはメイをかばい、オオカミに立ち向かいオオカミの片耳を食いちぎり抵抗しますが、必死の抵抗もむなしくオオカミに食べられてしまいます。メイは母親のおかげで、なんとか逃げきることができました。

月日が経ち、メイはある日大きな嵐に合ってしまいます。嵐を避けるため近くの山小屋に逃げ込むメイ。小屋の中は真っ暗で何も見えません。そこへ別の誰かが入ってきました。風邪気味で鼻が利かないメイは、同じヤギだと思い声をかけます。

しかし、その誰かはヤギではなく、ヤギの天敵オオカミでした。彼の名はガブといい、ガブもまた風邪気味で鼻が利かず真っ暗で見えないため、メイのことをオオカミだと勘違いします。お互い勘違いしたまま語り合い、次第に友情が芽生えていきます。「あらしのよるに」を合言葉とし、翌日お弁当持参でまた会う約束をして別れるメイとガブ。

翌日、再会したメイとガブはお互いの正体を知ってびっくりしてしまいますが、そのまま友情を大切にし、一緒に山の頂上に向かって歩いていきます。その道中、ガブはお弁当を崖の下に落としてしまいました。メイは自分のお弁当を分けようとしますが、ヤギの食事はオオカミのガブには食べられません。

空腹に耐えるガブは、横にいるメイを思わず食べたくなってしまいますが、必死に我慢します。食う者と食われる者という立場の違う2匹。お互いの仲間には話すことはできないため、「ひみつのともだち」として友情をはぐくんでいきます。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=3cSEW2CodCQ

ひみつの友情がばれてしまう

ガブたちオオカミのリーダーであるギロは、ヤギを襲うための作戦を立てていました。ヤギが集まる場所に目星をつけ、そこでの襲撃を決定します。しかし、その場所は次のメイとの待ち合わせ場所だったのです。リーダーであるギロを騙し、メイを逃がすガブ。しかし、メイとガブが一緒にいるところをヤギの仲間に見られてしまいます。

ヤギたちから、ガブはメイから情報を聞き出すために近付いているのではないかと問い詰められます。ガブもまた、仲間のオオカミにメイとの関係がばれてしまい、同じように責められていました。

オオカミのリーダーであるギロは、片耳に傷があります。その傷は、メイの母親が死ぬ前につけた傷だったのです。これをきっかけにギロはヤギへの憎しみが強く、そんなヤギと仲良くしているガブの行動は特にゆるせなかったのです。オオカミとヤギのそれぞれの群れは、お互いの情報を聞き出すため、メイとガブを利用しようとします。

しかし、メイとガブは大切な友達同士。裏切ることはできず2匹で逃げることにしました。雪山を越えたら「緑の森」があり、そこならオオカミとヤギも一緒に暮らせるはずだと信じ、高い山を共に超える決意をします。しかし、オオカミたちはそんな2匹を執拗に追いかけていたのです。

オオカミたちから必死に逃げるメイとガブ

旅を続ける2匹ですが、とうとうオオカミたちに見つかってしまいます。川に飛び込み2匹は必死に逃げだしました。なんとかオオカミたちを撒き、雪の中を歩き続けるメイとガブですが、メイは疲労で倒れてしまいます。ガブは雪穴にメイを運びますが、メイはもう歩き続けることができないと悟り、自分を食べて逃げて欲しいとガブに頼みます。

もちろんそんなことはできないと断るガブですが、無情にもお腹が鳴り、止めることができず泣き出してしまいます。もう、2匹が一緒にいることはできないのかと悲しむガブですが、メイは今まで一緒に過ごしてきた時間は変わらないと言います。ガブは、メイとは今から初めて出会ったということにしてメイを襲うと嘘を言い、メイから離れました。

ガブはメイを助けるため、メイの食糧である草を必死に探しますが、雪が降り積もる中では草の一本も見つけることはできません。そこに、再びギロたちオオカミが現れます。メイの居場所を悟られないように、ガブはたった1匹でオオカミたちに向かっていきました。必死に戦い続けるガブ。そこに雪崩が起こり、ガブとオオカミたちは雪崩に巻き込まれてしまいました。

2匹をつなぐ大切な言葉

朝になると雪は止んでいました。メイは雪穴から出て再び歩き始めます。歩くうちにとうとう「緑の森」を発見するメイ。ガブを探しますが、ガブはメイの前に現れることはありませんでした。メイはガブにまた会えることを信じながら緑の森で暮らしていました。しかしガブに会うことはなく、悲しみに暮れとうとう倒れるメイ。

そこへオオカミが来たと森の動物たちが騒ぎ始めます。きっとガブに違いないと、再び立ち上がるメイ。オオカミはやはりガブでした。喜んでガブに駆け寄るメイですが、ガブはメイを気絶させてしまいます。

実はガブは雪崩の影響で記憶喪失になっていたのです。メイのことを覚えていないガブは、満月の夜にメイを食べようと気絶したメイを洞窟の中に連れていきます。目を覚ましたメイは、自分のことをすっかり忘れてしまっているガブの姿を見て、悲しみにくれます。

こんなことになるのなら「あらしのよるに出会わなければよかった」とつぶやくメイ。2匹の合言葉だった「あらしのよるに」の言葉に反応するガブ。この言葉をきっかけにガブの記憶が蘇ります。再び心が通じ合う2匹。寄り添い満月を眺めながら、今まで以上に固い絆で結ばれるのでした。

あらしのよるにの作品情報

あらしのよるにのジャケット写真
レンタル開始日
2006/06/23
監督
杉井ギサブロー
キャスト
中村獅童(ガブ) 成宮寛貴(メイ)
上映時間
107分
GEOで購入!
あらしのよるにのユーザ評価

評価数:1625件
評価 :★★★☆☆(3.9/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 子供も大人も見れるお話し。 心がほっこりしました! 食う食われるの関係のオオカミとヤギ あるあらしのよるに、小屋でお互いの姿を知らずに出会い、似た者同士の2匹が友情をとるか、それぞれの群れで生きていくかのお話し。 メイの声に初め違和感感じたけど、優しい性格なところが、感じられて良かった。
  • ありえないコンビのありえない友情。ガブが記憶をなくしてしまうところは感動でした。 子供向けと決めつけず、大人も見てほしい作品です。
  • ひょんな事から友達になるオオカミのカブとヤギのメイのドタバタ劇。 そして、互いの種族から裏切り者扱いされた2匹の行く末が描かれます。 最大のピンチ時にお互いを想い合うシーンは涙なくしては観れません。 そして、aikoによる主題歌「スター」が伴奏されるととてもやばいです。 歌だけでも切なくなります。

参考URL
・youtube.com