どろろのジャケット写真

実の父によってその身体を魔物への捧げものとされてしまった青年・百鬼丸が、身体を取り戻すべく魔物退治の旅をする。ワイヤーアクションやVFXを駆使して描かれる冒険活劇。

監督:塩田明彦、原作:手塚治虫、脚本:NAKA雅MURA 塩田明彦、音楽:安川午朗 福岡ユタカ、出演:妻夫木聡(百鬼丸) 柴咲コウ(どろろ) 瑛太(多宝丸)

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力のため、我が子を魔物に売った男

長くにわたり、戦いの続く国。大地にはおびただしい数の戦死者が横たわっています。たくさんの死体が折り重なるようにして横たわる大地で、大雨の中、一人の男がお堂に入っていきます。男を止めようと必死に静止する住職の姿も見えますが、その男はお堂の中へと入ってしまいました。背中に数本の矢が刺さり、傷だらけのその男の名は醍醐景光。戦いの中、天下統一を祈願するためにこのお堂へ入りました。お堂の中には異形の者たちが潜んでいました。

48体の像に向かい、異形の者が望むものと引き換えに、天下統一を叶えよと契りを交わそうとする醍醐。そんな彼の前に、一匹のネズミが飛び込んできます。彼がネズミを一刀両断すると、ネズミの死体は突如として話し始め、ある契約を提案します。それは醍醐の妻が身ごもっている子供の体を差し出せというものでした。ネズミが言葉を話し始めたことに困惑する醍醐でしたが、天下統一を叶えるべく、彼は自らの子供を魔物に差し出すと決めてしまいます。彼は力を手に入れ、子供は身体のあらゆる部位を48箇所奪われてしまいます。

魔物と戦う青年”百鬼丸”

醍醐景光が魔物と契約を交わしてから20年後、舞台はある酒場へとうつります。酒場では一人のコソ泥が、スリをして追われています。これが後に「どろろ」と名乗る人物です。

一方で、踊り子達の踊りを前にじっと座る怪しいマントの男がいます。彼は、主役の踊り子が舞台にあがった瞬間にステージにバッと駆け寄ります。当然、用心棒達が行く手を阻みますが、彼は用心棒らを物ともせずあっさりと倒し、踊り子の仮面を斬りつけます。踊り子の正体は魔物でした。

どろろは追われる中で、魔物と死闘を繰り広げる青年と出会います。左手の仕込み刀で魔物と戦う青年の、その刀を狙い、彼を追うことにしました。彼は「百鬼丸」と名乗ります。彼こそが醍醐景光が魔物に売った子供でした。

百鬼丸は魔物を倒すごとに、自らの身体を取り返していきます。踊り子との戦いでは、自らの「足」を得ることができました。

実の母と出会い、困惑する百鬼丸

百鬼丸はどろろと共に旅をする中で、次々に魔物を倒していき、自らの身体を取り返していきます。しかし百鬼丸が自らの身体を取り戻す際の姿を見て、百鬼丸に助けられた人々が彼を魔物呼ばわりする現実にも直面します。当初、彼の刀を盗むことが目的だったどろろも、徐々に百鬼丸が置かれた立場を知り、彼を支える存在になっていきます。

旅を続ける中である城下町へ入る2人――ならず者に絡まれてしまいますが、百鬼丸には大したこともない相手です。あっという間にならず者を倒すと、そこへやってきた多宝丸という男に気に入られ、百鬼丸は彼に雇われることになります。しかし多宝丸の入る城へ入った時、多宝丸の母・百合が百鬼丸の身につけていた生地を見て、彼が身体を48箇所奪われた自分の息子だと確信します。百鬼丸も、母に手を握られたことで彼女の過去を見てしまい、自分が置かれた境遇に気づきます。

戻ってきた百鬼丸の様子がおかしいことに気づいたどろろが声をかけます。どろろの父は、醍醐景光に反逆したことで殺され、母は飢えと寒さで死にました。しかし、どろろの仇である醍醐景光は、百鬼丸の実の父親なのです。身体を取り返すと同時に、実の親を探し求めていた百鬼丸と醍醐景光への復讐を糧に生きてきたどろろ。その心境につけこんで魔物が襲いかかってきますが、百鬼丸は心乱されることなく魔物を倒し、眼を取り返します。

生まれて初めて見たのは、どろろの顔でした。百鬼丸は「俺は仇を諦める。だからお前は生きろ」とどろろに語りかけます。

醍醐景光と百鬼丸の戦い

百鬼丸に心乱されている母のために、百鬼丸を亡き者にしようとする多宝丸。彼は百鬼丸と戦いを挑みますが、戦いの最中、折れた刀が首に刺さり倒れ込んでしまいます。そこへ母・百合がやってきて、多宝丸に駆け寄ります。実の母親が彼に駆け寄る姿を見て、切ない表情を浮かべる百鬼丸。百鬼丸と決着をつけるべくやってきた景光に、百合は自ら刀を持って制止しようとしますが、なんと景光は百合をも斬り殺してしまいます。

そんな景光に、再び魔物が声をかけます。「多宝丸を蘇らせる代わりに、お前の身体をよこせ」と囁く魔物に了承し、景光は魔物と化します。百鬼丸は景光と死闘を繰り広げ、なんとか景光を倒すことができます。景光と魔物は死に、彼は心臓を取り返します。しかし百鬼丸はどろろに「胸の痛みが引いていかねえ」と口にします。親子の物語は終わりました。

百鬼丸が全ての身体を取り戻すには、あと24体の魔物を倒さなければなりません。どろろは百鬼丸と共に旅に出ます。

どろろの作品情報

どろろのジャケット写真
レンタル開始日
2007/07/13
監督
塩田明彦
キャスト
妻夫木聡(百鬼丸) 柴咲コウ(どろろ) 瑛太(多宝丸)
上映時間
138分
GEOで購入!
どろろのユーザ評価

評価数:756件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 最初は怖いのかな?気持ち悪いのかな?ってちょっと不安になってたんですが、観始めたら全然そんなこともなく、とても面白かったのです!あまり見れない柴咲コウさんの役柄だったので、ファンの方はぜひ観てほしいと思います。
  • 幻想的な世界観、キレのあるアクション、濃厚な人間ドラマ、一度聴いたら忘れられない主題歌・・・続編が出なかったことが唯一悔やまれるが、漫画・アニメの実写映画作品としてはなかなかの出来ばえ。
  • アニメのどろろが好きだった者としては、興味津々の一方、妻夫木聡が百鬼丸というのに一抹の不安と、ついでに柴咲コウにも多少の不安を抱きつつ、見始めたのですが、何のことはない。おもしろかった。 元祖どろろとはイメージ違いますが、これはこれで、十分楽しめました。

参考URL
・youtube.com