アマルフィ 女神の報酬のジャケット写真

<簡単な解説>
フジテレビが開局50周年を記念して、オールイタリアロケで作り上げたサスペンス大作。ローマで発生した日本人少女誘拐事件とそれに続く大規模テロに、日本人外交官が立ち向かう。キャストは「踊る大捜査線」シリーズの織田裕二、「崖の上のポニョ」の天海祐希に加え、 世界の歌姫 サラ・ブライトマンがゲスト出演。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

黒田外務官ローマへ

イタリア・ローマでG8外相会議が開催されることから、テロ対策を担う黒田外務官(織田裕二)が赴任してきました。日本大使館は準備に大忙しですが、そこにローマ観光していた女性から、娘がいなくなったと連絡が入ります。女性・矢上紗江子はシングルマザーで、亡き夫との思い出の地を娘に見せたくて、ローマにやって来ていました。

大使館の参事官・西野(佐野史郎)は、赴任したばかりの黒田と研修生の安達(戸田恵梨香)を、彼女の元に送ります。紗江子は娘が、カピトリーノ美術館のトイレに行ったまま、忽然と消えたと言います。防犯カメラをチェックする黒田たち、不思議なことに少女はトイレに入った後、本当に消えてしまっていたのでした。そして、紗江子の携帯に、誘拐犯と名乗る男から電話が入りました。 ※クールで言葉少ない黒田外務官、格好良いのですが、もし側にいたらちょっとイラっときそうなタイプですね。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=GGaaMCZCuNA

少女誘拐

イタリア語の話せない紗江子に代わって、黒田が父親になりすまし誘拐犯と話しました。誘拐犯は10万ユーロを要求してきましたが、イタリアの法律では犯人に身代金を支払うことが禁止されています。誘拐などによる身代金がマフィアやテロ組織の資金源となることを防ぐため、身代金を支払うこと自体が犯罪とみなされてしまうのです。パニックを起こす紗江子、黒田に怒りをぶつけながらも彼に頼る他はなく、父親役の黒田と同じホテルに泊まります。

その夜、紗江子は友人・藤井(佐藤浩市)と携帯で話します。娘が誘拐されたこと、自分の不注意を責める沙江子を藤井は優しく慰めました。他方、黒田は外交官なのに観光客の犯罪に関わったことから、大使館参事・西野たちから責められていました。そして翌朝、ロンドンにいるはずの藤井がホテルに現れます。沙江子を心配して最終便で駆け付けたとのことでした。

※イタリアの法律では身代金を支払うこと自体が犯罪になるとは、驚きました。

犯人に翻弄される警察

沙江子の携帯に、犯人から身代金受け渡しのメールが入りました。イタリア警察の用意した偽札を入れた赤いカバンを持ち、指定されたテルミエ駅に向かいます。しかし、犯人はそこから次々と場所を変更するメールを送ってきます。そしてスペイン広場にやってきた沙江子は、バックの引ったくりに合います。逃げる犯人を追う警察、そこでバックが中身が飛び散り、偽札だったことが犯人にばれてしまいます。「取引は中止だ」というメールを最後に、犯人からの連絡は途絶えました。

その頃G8が日程変更となり、大使館も予定変更で忙しく動いていました。G8対策も気にしつつ、沙江子の様子を見守る黒田。しかし、じっとしていられない沙江子は、警察から渡されたGPS発信機を外し、勝手に動き出します。

沙江子を追う黒田、黒田は知り合いのジャーナリスト(福山雅治)や安達を使って独自に調査を進めていました。そして美術館、教会、ホテルと全ての警備に関係していた警備会社が怪しいと睨んでいたのです。沙江子を伴って教会の防犯カメラをチェックすると、やはり映像には工作された跡が見えます。犯人の目的は身代金じゃない、黒田はその思いを徐々に深めていきます。

※行く先々で防犯カメラをチェックする黒田外務官。さすがに切れ者です。

取引場所はアマルフィ

そこに犯人から、取引開始の連絡が沙江子の携帯に入りました。犯人は取引場所をアマルフィに指定し、沙江子ひとりと取引すると言います。黒田は沙江子に、外務省で用意した現金10万ユーロの入ったカバンを渡しました。

陰で沙江子を見守る黒田や警察、しかし広場で犯人からの連絡を待つ沙江子がナンパされるというトラブルがあり、取引は失敗に終わります。落胆する沙江子、アマルフィのホテルに戻ると、ロンドンにいるはずの藤井が駆けつけてきました。そこで黒田は、あることに気が付きます。前日ローマは珍しく大雪だったため、殆どの車は泥で汚れますが、藤井の車は全く汚れていないのです。

そして黒田に席を外させ、沙江子とふたりきりで話す藤井。その直後から沙江子の様子が変です。不信を抱きながらも黒田は沙江子を車に乗せ、ローマに戻ります。

※キャプテン翼のファンだというイタリア警察の警部。なかなかユニークなキャラクターです。

テロで亡くなった藤井の妻

イタリア警察の助けで誘拐事件の鍵を握る警備会社を訪れ、事件現場のカメラをチェックする黒田。やはり映像は書き換えられていました。すると沙江子が突然銃を出し、全システムの停止を命じます。実は事件の犯人は藤井で、娘を取り戻したい沙江子に指示を出していたのでした。システムが停止している間に、犯人たちはハッキングで警備システムは乗っ取ってしまいました。犯人の狙いは外務大臣。

イタリア警察の追手を振り切り、沙江子・安達とともに外務大臣のレセプション会場に向かう黒田。会場では藤井が、外務大臣に銃を突き付けて、射殺する寸前でした。実は藤井と妻、そして犯人グループたちは、7年前に起きたある軍事政権に苦しむ市民を助けるNPOメンバーでした。

しかしその事件を政界進出の手掛かりとした外務大臣は、国際支援を独裁政権への資金援助に利用しており、日本人である藤井の妻が軍事政権の虐殺の被害者となった事実をもみ消していたのです。

黒田は藤井に言います。「殺したら事実は消えてしまう。生きて償わせることが、亡くなった人たちに報いることだ。」犯人は逮捕され、沙江子の娘は藤井たちのアジトから無事見つかりました。そして外務大臣は辞任し、黒田は次の勤務地ウルグアイへと旅立ちました。

※この映画で最後に明かされる最後の犯人たちの動機。それが自分の妻の死という私的な理由で、これほどまで組織的な犯罪を起こすとは、ちょっと腑に落ちない感じでした。それでも美しいイタリアの教会や街並み、そして特別出演のサラ・ブライトマンが歌う「Time To Say Goodbye」は素晴らしいものでした。

アマルフィ 女神の報酬の作品情報

アマルフィ 女神の報酬のジャケット写真
レンタル開始日
2010/01/01
監督
西谷弘
キャスト
織田裕二 天海祐希 戸田恵梨香
上映時間
125分
GEOで購入!
アマルフィ 女神の報酬のユーザ評価

評価数:841件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 役者が全員それぞれの他の作品での印象を全く頭に浮かばせない、作品の世界に生きている感。 全編イタリアロケの雰囲気もあると思うがそれ以上に、主役の織田さんの踊る~の刑事役とは違うシリアスな役柄の嵌り具合・違和感のなさや、強い女性役の印象のある天海さんの“ドラマのような強さ”ではない役柄等、役者の演技によって作品の世界に引き込まれた。
  • 映画館で鑑賞した時、空撮での海岸を走る車とコバルトブルーの海、風化した断崖の岩肌とのコントラスト、ルネッサンス発祥の国イタリア・アマルフィの建築芸術の美しさに引き込まれてしまいました。踊る…の時とは全く違う織田裕二さん。天海祐希さん、佐藤浩一さんなど俳優陣の層の厚さ、ラストシーンのカメラーワークやストーリ展開など、息をのむシーンの連続でした。
  • 文句なく面白いです。あいかわらず織田裕二は、外交官役が合いますね。これを見て良かったと思った方は「TRY」もお勧めです。

オススメの関連映画をご紹介!

この映画で主演の織田裕二さんと言えば、やはり「踊る大捜査線シリーズ」ですよね。中でも1998年公開の「踊る大捜査線 THE MOVIE」は、フジテレビの連続ドラマ「踊る大捜査線」劇場版として製作され、実写邦画歴代興行収入第2位を誇りました。また元ドリフターズのいかりや長介さんが、日本アカデミー賞にも輝いた作品です。 物語は、テディベアのぬいぐるみが胃に入れられた死体の発見という、猟奇事件から始まります。それと並行して起こる警視庁副総監誘拐事件。捜査を進めていくうちに見つかる「仮想殺人事件ファイル」、その開発者テディと名乗る女性。いかりや長介さん演じる和久刑事が拉致されるなど、ハラハラドキドキの展開です。ちょっとコミカルで熱い青島刑事、こちらの方が織田さんに似合っている感じですね。

参考URL
・youtube.com