アメリカン・ギャングスターのジャケット写真

1968年、ニューヨーク。地元住民たちに慕われていた黒人ギャングのボス、バンピー・ジョンソンが急死。彼に長年仕えてきた運転手、フランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は、今後は自分のために生きることを心に誓う。まもなくフランクは、東南アジアから麻薬を安価で手に入れて売りさばくビジネスを考えつく。

監督:リドリー・スコット、脚本:スティーヴン・ザイリアン、音楽:マーク・ストレイテンフェルド、出演:デンゼル・ワシントン ラッセル・クロウ キウェテル・イジョフォー

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フランク・ルーカスとリッチー・ロバーツ

時は1960年代末。ベトナム戦争や公民権運動に揺れるアメリカで、1人の黒人がギャングの世界でのし上がろうとしていました。男の名はフランク・ルーカス。ニューヨーク・ハーレムを仕切っていたバンピー・ジョンソンに仕えていたフランクは、バンピー亡きあとを襲って麻薬商売に手を染めます。

商魂たくましく独立心にあふれたフランクは、従来の組織を介した麻薬ではなく、自らベトナムに赴いてサプライルートを開拓。米軍を使って純度100%のヘロインを密輸することに成功します。彼が売り出した「ブルーマジック」は、高純度な上に低価格で、あっという間に世間に浸透。フランクは急激に力をつけていきますが、それを良く思わないものも大勢いました。

一方もう一人の主人公であるリッチー・ロバーツは、ニュージャージーの刑事。当時のニューヨーク近辺の警察は腐敗の最盛期で、売人からの賄賂は当たり前という状況。そんな中で1人頑なに法を順守するリッチーは、仲間からもれなく煙たがられる存在でした。

そんなある時、リッチーの相棒が突然死亡します。原因はあのブルーマジックによるオーバードーズ(過剰摂取)。薬物の蔓延を苦々しく思うリッチーですが、刑事の仕事は干されたも同然でした。その時、1人の男がリッチーをスカウトします。彼の精錬潔癖な資質が見込まれ、特別麻薬捜査班のチーム編成を任されたのです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=FgAqc58BZzM&has_verified=1

悪徳警官トルーポ

リッチーは早速、自分と同じく汚職に染まっていない連中をピックアップし、チームを作ります。しかし、ブルーマジックのサプライヤー(供給元)は謎の存在で、容易に正体がつかめません。ある時リッチーはおとりの金を用意し、供給元まで辿ろうと試みますが、途中でニューヨークの刑事らに奪われてしまいます。

彼らはあろうことか麻薬捜査官で、トルーポという男がそのリーダーでした。トルーポは売人から麻薬の上がりをかすめる極悪警官で、その食指はフランクの元にも及ぼうとしていました。フランクの結婚式に現れると、毎月1万ドルの賄賂を要求。フランクはトルーポに対し怒りを募らせていきますが、商売敵には容赦のないフランクも、さすがに警官相手ではそう簡単に手は出せません。

一方フランクはフランクで、田舎から一族を呼び寄せ、ファミリーでの商売固めにいそしんでいました。しかしハメを外して問題を起こす親類もいるなど、やはり全てが順調というわけにはいきません。ギャングもやっぱり、「家族はつらいよ」といったところ。そんな中、リッチーは名だたるヤクザらが集まるボクシングタイトルマッチの会場で、見慣れない男がリングサイドに座っているのに気付きます。その男こそがフランク・ルーカス。リッチーはここでようやく、ブルーマジックの供給元に行きついたのでした。

戦争終結

トルーポに対し腹の虫がおさまらないフランクは、彼の自慢の車を爆破します。それに対しトルーポもネチネチと嫌がらせで応じますが、フランクは彼にとっては金づる――始末したり逮捕するつもりはさらさらありませんでした。

しかしリッチーはフランクをぴったりマークし、逮捕にもちこもうと虎視眈々と狙っています。それぞれの主義の違いから、激しく火花を散らすリッチーとトルーポ。そんな時、フランクと彼の妻が何者かに銃撃されるという事件が起こります。

麻薬取引で大量のお金を稼ぎ出したフランクはギャングの勢力図を一変させてしまったのです。そのため、フランクは知らないうちに多くの敵を作っていたのでした。

しかも、純度の高いはずのブルーマジックに、勝手に混ぜ物をいれて売られるという事態も発生。フランクの商売に、徐々に暗雲が立ち込めはじめます。

一方のリッチーも、元妻との間に親権をめぐる訴訟を抱えるなど私生活ではトラブルにどっぷりはまっていました。おまけにギャングのいとこには、フランクから手を引くよう警告もされます。

しかしフランク逮捕への執念は消えるどころかますます強まるばかり。そして運命の1975年4月――ベトナム:サイゴンが陥落し、ついにベトナム戦争は終結を迎えます。米軍も撤退が決まったため、フランクが気づき上げたヘロインの密輸ルートも絶たれてしまいました。フランクが築いた麻薬帝国は、もはや風前の灯となってしまいます。

逮捕と告発

そんな仲、リッチーはフランク逮捕のため一計を案じます。殺人未遂を犯した彼のいとこをスパイとして利用し、ヘロイン密輸の輸送機を特定したのです。一方その頃、トルーポらはフランクの破滅を予測して家に押しかけ、逃走用の資金をかっさらっていました。フランクはベトナムから帰国してそのことを知り激怒しますが、母親からこれ以上の悪事はやめるよう諭されます。

リッチーは輸送機を特定することに成功はしますが決定打となる情報はありません。しかし、ふとしたことがきっかけで、ヘロインが死亡した兵士の棺に隠されているとにらみ、その行方を追っていました。

そしてたどり着いたのは、まさしくブルーマジックの作業場。素早く令状を請求し踏み込むと、現場を仕切っていたフランクの弟を逮捕します。

そしてリッチーは、母親と共に教会を訪れていたフランクの元へ向かいます。その瞬間、フランク・ルーカスの帝国は完全に潰えたのでした。

そして裁判が始まり、フランクとリッチーは初めて対面で話し合います。リッチーに買収をもちかけるフランクですが、彼はにべもなく拒否。代わりにリッチーが要求したのは、ギャングと汚職警官両方の名前でした。かくしてフランクの証言により、膨大な数の悪徳刑事たちが逮捕されていきます。その中にはもちろんあのトルーポの名前もありましたが、彼は捕まる前に、自ら拳銃で命を絶ってしまいます。

こうして警察組織を巻き込んだ麻薬王の逮捕劇は決着。リッチーはその後弁護士へ転身し、フランクは捜査協力により減刑され、1991年に出所して物語は幕を閉じます。

アメリカン・ギャングスターの作品情報

アメリカン・ギャングスターのジャケット写真
レンタル開始日
2008/08/27
監督
リドリー・スコット
キャスト
デンゼル・ワシントン ラッセル・クロウ キウェテル・イジョフォー
上映時間
157分
GEOで購入!
アメリカン・ギャングスターのユーザ評価

評価数:606件
評価 :★★★☆☆(3.6/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • だいぶ以前に視聴したのだけれど、内容を忘れたので再度視聴。デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウと演技が上手な俳優のダブル主演! ギャングの世界、見応えありました。イドリス・エルバも出演してたのですね。彼も存在感あるいい俳優さんですね。
  • デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウの2人が出ているというだけですごい!成功して金持ちになったギャングのボスと、正義のために地道にくらす刑事。2人のキャラクターの違いがまた面白い。
  • ギャングの男と、それを追う刑事の男。アクションだけでなく、それぞれの家族とのエピソードや、立場、信念などを丁寧に描いていて、深みが増している。 ラッセル・クロウは当たり外れが激しい役者だと思うが、これは最高!

参考URL
・youtube.com