アリスのままでのジャケット写真

50歳で若年性アルツハイマー病を発症し次第に記憶を失っていきながらも懸命に生きる女性教授を、主に発症した本人の目線から描いたドラマ。アメリカでベストセラーとなったリサ・ジェノヴァの小説を映画化。主演は「マップ・トゥ・ザ・スターズ」「エデンより彼方に」のジュリアン・ムーア。本作の演技により第87回アカデミー賞、第72回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門など数々の映画賞で主演女優賞を受賞。

監督:リチャード・グラッツァー ウォッシュ・ウェストモアランド、音楽:イラン・エシュケリ、出演:ジュリアン・ムーア アレック・ボールドウィン クリステン・スチュワート 

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言語学者アリスに襲いかかるもの

主人公アリスは、50歳の誕生日を迎えます。言語学者である彼女には、医師である夫ジョンと法科大学を卒業した長女アナ、医学生の長男トム、劇団員をしている次女リディアがいます。

ある日のこと、言語学者であるアリスには馴染み深い言葉である「語彙」という言葉が、講演中に思い出せなくなります。それだけではありません。教鞭を振るう大学のキャンパス内でジョギングをしていたら、道に迷ってしまいました。今まで出来ていたことが出来ないことを不安に思うアリスは病院を受診します。家族同伴を医師に勧められていたにも関わらず、1人で再受診したアリスは、アルツハイマーの疑いがあることを告げられます。

アリスはショックを受け、ジョンにその恐怖を訴えます。ジョンは優しく彼女を励ましますが、彼女の恐怖や悲しみは、そう簡単には解消されません。

※アルツハイマーという病気は知っていても「ある日突然分からなくなる」という恐怖は、本人にしか経験し得ないものだと思います。突然の宣告に愕然とするジュリアン・ムーアの演技に心打たれます。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=0cu794RqOA4

更なる脅威と家族の話

若年性アルツハイマーを診断されたアリス。更なる脅威が彼女を待ち構えていました。家族性のアルツハイマーは遺伝すると告げられます。結果が「陽性」であれば、発症率は100%。アルツハイマーはアリスだけでなく、家族にも襲いかかるのです。

アリスは家族に病気について話します。長女アナと長男トムは動揺しましたが、アリスが一番手を焼いていたリディアだけは冷静でした。アナとトムは遺伝子検査を実施し、リディアは拒絶します。検査の結果、アナだけが「陽性」だと判明。アナは不妊治療の真っ最中であり、口では「大丈夫」と言っていますが、不安な気持ちは隠しきれません。

※家族の反応が生々しいのも、この映画の見所の一つと言えます。これからアリスに起こるであろう出来事が、自分にも遺伝しているとしたら・・・それがどんなに大切な人であっても、不安を隠しきれない姿が、とても現実的だと感じました。

悪化していく症状とスピーチ

症状が顕著に現れるようになり、アリスは教壇に立てなくなってしまいます。そんなアリスの姿を受け止めることができなかったジョンは、アリスを責めてしまいました。「癌なら恥ずかしくないのに」そんなアリスの言葉に返す言葉もありません。

アリスは“何もかも忘れてしまう”未来の自分に向けて、PCにあるメッセージを残します。未来の自分へ質問を設け、答えられなくなったら「蝶」というフォルダを開くようにと。アリスが18歳の時に事故で亡くなった母の言葉「蝶は短命だけど、美しい一生を送る」が由来でした。内容は「大量の睡眠薬を飲み、横になること」。

アリスは「アリスのままで」いられる最後の夏を過ごし、この頃から自身の古い記憶を思い出すようになります。それは、新しい記憶を保つことができないことを意味します。

そんなアリスは、認知症介護者の会でスピーチを託されます。かつて言語学者だった彼女は科学的な内容のスピーチが多かったのですが、彼女を支えるリディアのアドバイスで、ありのままの感情をスピーチすることにします。「憐れまないでほしい、私は今闘っている」そのような内容のスピーチは、出席者の心を打ちます。

※徐々に症状が進行していくアリスと、支えきれなくなっていく家族の姿に、つらい気持ちになります。しかしアリスは娘の支えもあって、立派なスピーチをやり遂げます。スピーチのシーンは圧巻の1シーンだと感じました。

アリスのままで

医師であるジョンはミネソタの病院からオファーを受けます。アリスを連れて行けば、アリスのために最先端の医療も受けさせられると考えました。彼はアリスをミネソタへ連れて行きたいと思いますが、アリスはニューヨークに残りたいと話します。

不妊治療をしていたアナには双子の赤ちゃんが誕生しますが、アリスの症状は進行を止めません。ある日、アリスは誤って「蝶」のフォルダを開いてしまいます。指示を何度聞いても忘れてしまうアリス。睡眠薬を飲もうとした時、介護士がやってきて、彼女が自分で人生を終える結末は避けることができました。

今、アリスの面倒はリディアが見ています。実家へ帰ってきたリディアは、アリスへ本を読んであげます。アリスはもう、その本の内容が理解できているのか分かりませんが、リディアはそんなアリスを温かく見守ります。

※誤って自殺しそうになるシーンは、記憶を留めておけないがために何度も何度も動画を再生する姿に泣きそうになります。映画のラストも、アリスが「アリスのままで」いるのかどうか定かではありません。それでも彼女は蝶のように美しい一生を送れると思いました。

アリスのままでの作品情報

アリスのままでのジャケット写真
レンタル開始日
2016/01/06
監督
リチャード・グラッツァー ウォッシュ・ウェストモアランド
キャスト
ジュリアン・ムーア アレック・ボールドウィン クリステン・スチュワート
上映時間
101分
GEOで購入!
アリスのままでのユーザ評価

評価数:1513件
評価 :★★★☆☆(3.5/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 家族の温かさのヒューマンドラマですが、普通の家族だとこうはいかないと思う。 現実的な見終わったあとに考えさせる内容を好むので、予想のとうりのラストにため息がでた。 HAPPYendが好きな人用ですね。
  • 主演のジュリアン・ムーアは元々実力のある女優さんですが、本作の熱演によりキャリア初のアカデミー主演女優賞を受賞しています。発症直後と症状が進行した後とで表情を完璧に使い分けた演技に圧倒されます。夫役アレック・ボールドウィン、次女役クリステン・スチュワートも出色の演技です。
  • 若年性ではないけど身内にいる為、色々考えてしまいました。もう大分進行しているのですが、アリスを見ることでその経緯を見ている気持ちになって…近年若年性のものは国内ドラマでも取り上げられる事もあり知られる様になりましたが、こーゆー題材が無かった頃の事とか…考えましたね

**作品名**の作品情報

****のジャケット写真
レンタル開始日
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監督
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キャスト
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上映時間
****分
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評価数:****件
評価 :★★★☆☆(****/5)

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