ガール・オン・ザ・トレインのジャケット写真

45ヵ国でベストセラーとなった同名ミステリー小説を「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のテイト・テイラーが映画化した「ガール・オン・ザ・トレイン」。夫と離婚し、傷心のレイチェルの心の慰めは、毎朝通勤電車の窓から見る 理想の夫婦でしたが・・・

監督:テイト・テイラー、
原作:ポーラ・ホーキンズ、
脚本:エリン・クレシダ・ウィルソン、
音楽:ダニー・エルフマン、
出演:エミリー・ブラント(レイチェル) レベッカ・ファーガソン(アナ) ヘイリー・ベネット(メガン) ジャスティン・セロー(トム) ルーク・エヴァンス(スコット)

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

アルコール依存症の前妻レイチェルと「理想の女性」メガン、そして後妻のアナ

レイチェルは1日に2回、同じ電車に乗って沿線に暮らす人々を眺めるという風変わりな習慣を持っている。彼らの生活を想像し、スケッチするのだ。不妊治療の失敗からアルコール依存症になり、夫にも捨てられたレイチェル。車窓から見える女性・メガンは理想の姿以外の何ものでもなかった。ベケット通りにある彼女の家の隣は元夫トムと新妻の家。彼らには赤ちゃん・イーヴィもいる。レイチェルは車窓から過去を見つめ、理想を思い描いていた。

ところがある日、メガンが夫以外の男性とキスしている姿を目撃。「幸せを手放すつもりなのか」「夫を裏切るつもりなのか」——「あの金髪を掴んで頭を叩きつけてやる!」と喚くレイチェルはもはや異常だ。理想をぶち壊されたレイチェルは、泥酔したままベケット通りへ向かう。頭にあるのはもはやメガンではなく、自分から夫を奪い取ったアナ。トムとアナは不倫の末に自分を厄介払いし、結婚したのだ。

トンネルの前で目的の女性を見つけ、「アバズレ!」と罵倒する——が、そこでレイチェルの記憶は途切れた。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=-9aAEKi3RtY

メガンが行方不明に・・・原因は私じゃない!

目覚めたのは自室のベッドの上。額と肩にはべっとりと血がついている。悪い予感しかしない。レイチェルは断酒を決意した。そこへ刑事がやってきて、メガンが金曜日の夜から行方不明だと言った。アリバイや当日ベケット通りにいた事情を聞かれるが、泥酔して何も思い出せない。怪しいのはメガンの浮気相手だと訴えても、アナとよく似た姿のメガンをレイチェルが間違えて襲ったのではないかと逆に詰め寄られてしまった。

自分が原因ではない——そう信じたいレイチェルは、メガンの友人だと嘘をついてメガンの夫スコットに接触。その中で、メガンの浮気相手と思われる男性が、彼女の分析医・アブディック医師だ判明した。とはいえ、アブディック医師との浮気を裏付けるものは何もなかった。

自ら医師に探りを入れようとするレイチェルだったが、彼女自身が自分の過去と向き合うことになってしまう。お酒を飲んで記憶を失ってしまうため、その間に自分がどれだけ酷いことをしたかトムに話されても、全く実感がなく責任をとれないことに苦悩していた。

メガンの遺体発見・・・犯人はレイチェル?

やがてメガンが遺体で発見され、メガンの妊娠と胎児の父親についてスコットから知らされる。胎児の父親はスコットでも、アブディック医師でもない。別の男性だ。そして、レイチェルとメガンは面識などないこと、レイチェルがアルコール依存症であることを知ったスコットは、「嘘つき女!」とレイチェルを責め立てる。レイチェルは、もう誰からも信じてもらえない気持ちになっていた。

ベケット通りへ向かうトンネルであの日何があったのか、もしかしたら本当に自分がメガンを殺してしまったのではないか——記憶がなくても、自分が犯した罪を償いたいと願うレイチェルは、再び電車に乗った。

電車の中で、かつてトムの上司だった人物の妻マーサに会う。笑顔のマーサに、レイチェルは過去の過ちを謝罪。ある日のBBQパーティでのこと、酔ったレイチェルがマーサの料理を罵倒し、お皿を投げつけた、それが原因で解雇されたとトムに聞かされていたからだ。だが、マーサはその事実を否定した。

レイチェルは酔って気分が悪くなり客間で休んでいただけ、トムに連れられて帰っただけだという。トムが解雇されたのも、彼自身の女癖の悪さが原因。彼は、酔って記憶を失うレイチェルを利用して、自分の失態をレイチェルの責任にしていたのだ。

トムの嘘に気づいたレイチェルとアナ

レイチェルをかばうトムに疑念を抱いたアナは彼のPCやカバンを調べ、見慣れない携帯を発見。携帯は、メガンのものだった。

トムの本性を知ったレイチェルがアナのもとへやってきて、一緒に逃げようと誘う。しかし、アナはトムが嘘つきで女癖が悪いことも承知の上で、誘いを拒絶。トムはメガン殺しの犯人ではないと、アナは信じたかったのだ。

だが、2人の口論を聞きつけてやってきたトムの振る舞いで、その希望は潰える。トムが「人殺し!」と叫ぶレイチェルを酔わせ、殺人の罪をなすりつけようとしているのだ。メガンを殺したのは、妊娠を告げられ父親としての責任を迫られたため。もしあの日レイチェルが現れなかったら、結果は違っていただろうとトムは言う。逃げだすレイチェルを捕まえ、首を絞める。レイチェルは抵抗し、トムの首にワインオープナーを突き立てた。一部始終を見ていたアナは、倒れたトムのもとに静かにひざまずく。そして、ワインオープナーを掴んで更に奥へと突き立てるのだった。

警察で、2人は正当防衛を主張。アナもレイチェルの行いは正しいものだと主張した。

メガンの暮らしを想像するだけだったレイチェルは、今やメガン、そしてアナと1つの物語でつながっている——その絆が、レイチェルを前に進ませる。レイチェルは過去を見つめることをやめ、車窓から見える人々の暮らしを想像することもない。泥酔したまま外をうろつくこともないだろう。

ガール・オン・ザ・トレインの作品情報

ガール・オン・ザ・トレインのジャケット写真

レンタル開始日
2017/04/21
監督
テイト・テイラー
キャスト
エミリー・ブラント(レイチェル) レベッカ・ファーガソン(アナ)
上映時間
112分
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ガール・オン・ザ・トレインのユーザ評価

評価数:1014件
評価 :★★★☆☆(3.4/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 見せ方が上手い。中身は、アル中と、痴話喧嘩に過ぎないのですが、ブラントが、そこを、ワンアップさせてます。
  • エミリー・ブラント演じるアル中で記憶を無くしてしまい殺人事件に巻き込まれてしまうレイチェルを好演。その時々の心情に合わせたメイクと表情は狂気に迫るものがあり、引き込まれてしまいます。
  • 小説を読んでいたので、そこまでないだろうと思っていたが、映像を見ると表情などで見てとれる部分があり興味深く観れました。

夫の浮気から人生が変わった女性の物語「ゴーン・ガール」

女性が主人公で意外な結末を迎えるミステリーと言えば、映画「ゴーン・ガール」もおすすめ。周囲からは幸福だと思われていた夫婦の妻が突然失踪するところから物語が始まる。

夫であるニックの世間のイメージがマスコミの過激報道によって崩れ去り、妻エイミーの失踪の原因としてニックへの疑念湧き起こる。やがてそれは、「妻殺しの犯人」という疑いへ・・・。だが、エイミーは生きていた。ニックが自分を殺したと思わせるような状況証拠をいくつも残した上で、計画的に失踪していたのだ。目的は、浮気をした夫を妻殺害の罪で死刑にすること。だが、そんなエイミーの計画もそう簡単に進まなかった。

計画遂行のためには手段も選ばないエイミーの過激さと美しさ、そしてしたたかさが観客を戦慄させる。映画「ガール・オン・ザ・トレイン」のレイチェルは被害者であり、最後に多少は救いのある結末を迎えた。しかし、「ゴーン・ガール」ではヒロインこそが加害者。夫の浮気から人生が一変したという共通項がありながら、生き方は正反対とも言える。違いをぜひ味わってみてほしい。

ゴーン・ガールの作品情報

ゴーン・ガールのジャケット写真

レンタル開始日
2015/04/03
監督
デイビッド・フィンチャー
キャスト
ベン・アフレック(ニック・ダン) ロザムンド・パイク(エイミー・エリオット・ダン)
上映時間
149分
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ゴーン・ガールのユーザ評価

評価数:12887件
評価 :★★★☆☆(3.6/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • とても面白かった。最初に妻が失踪して夫がそれを探すと思って見ていたら、妻の視点に途中からなっていき、最後はとても怖かった。夫から妻の視点になってからとても面白くなった。
  • ストーリー展開がとても分かり良くスピード感ありつつ観客を置いてきぼりにしない速さ。
    ひとつ、ひとつの場面に意味が持たされる感じで良くできている。サイコパスの怖さが満載。
  • 男の特徴 女の人の一部の特徴をグッと描き出しててそれが引くほどコワイ。けど練られた物語で楽しめた。

参考URL
・youtube.com