キョンシー(2013年)のジャケット写真

「呪怨」の清水崇がプロデュースした1980年代のキョンシー映画にオマージュを捧げたホラー作品。香港の人気歌手・俳優活躍しているジュノ・マックの初監督作品。1980年代のキョンシー映画へのオマージュに満ち、チン・シュウホウ(錢小豪)をはじめ「霊幻道士」シリーズゆかりの俳優も出演しているが、往年のコミカルなキョンシー違い、シリアスなホラーとなっている。

監督:ジュノ・マック、脚本:ジュノ・マック、出演:チン・シュウホウ クララ・ワイ パウ・ヘイチン アンソニー・チェン チョン・ファ リチャード・ン

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

落ちぶれた俳優がたどり着いたのは廃墟寸前のアパート

映画「キョンシー」は2013年に第26回東京国際映画際に出品された時はリゴル・モルティス 死後硬直」というタイトルでした。あの呪怨をプロデュースした清水崇の下で香港では歌手・俳優として活躍しているジュノ・マックが初監督を務めた作品です。1980年代に日本でも大流行したキョンシーシリーズを現代のホラー映画として復活させた作品で、霊幻道士シリーズに出演していたオリジナルキャストも出演しています。グロテスクな表現などがあるため、R15指定の作品です。

物語は1人の男性が自殺を図った所から始まります。幼い頃貧民街で暮らしていたチン・シウホウ。16歳の頃に出演した映画「霊幻道士」が大ヒットし、有名スターになりました。しかしそれも一時のことで、現在は落ちぶれ妻子も亡くし、一人廃墟ともいうレベルのアパートに引っ越します。

部屋の鍵を開けに来た守衛のインは古くからの習わしで、部屋にいる霊に悪さをしないよう祈りを捧げますが、シウホウはただそれを黙って見ていました。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=2HQNSrQH5lM

死の寸前に悪霊に体を乗っ取られかけたシウホウ

守衛のインが部屋を出た後、シウホウは両手で抱える程度のごくわずかな荷物の荷ほどきを始めます。昔着ていた舞台衣装らしき服を壁にかけ、床一面白い布で覆ったシウホウは、こともあろうか首吊り自殺をしようとしていました。踏み台を蹴って、自ら命を断とうとしたシウホウの目の前に悪霊が現れ、シウホウの体を乗っ取ろうとします。しかし寸前の所で飯店の店主であるヤンがそれを防ぎ、シウホウは助かります。

助かったシウホウは一人部屋で昔の写真を眺めながら、携帯に録音された亡き息子の声を聴いていました。この時、玄関ドアの方で物音がするのでドアを開けてみると、一人の女性が部屋の前にあったお供えを食べており、逃げて行きました。

その後、シウホウは飯店でヤンから自分は道士の家系であること、キョンシーがいなくなって職にあぶれてしまったことを聞かされます。シウホウが飯店でヤンと話をしている頃、アパートの住人で親切な初老の女性、ムイの夫トンがゴミを捨てに行き、階段から足を滑らせて死んでしまいます。夫の死を受け入れることのできないムイは、アパートに住む道士のガウにトンを甦らせてくれるよう頼み、ガウは生き返らせる方法を実行します。

2442号室で起きた事件と双子の霊

シウホウは守衛のインから、自分の部屋の前にあったお供えを食べていた女性フォンとその息子の金髪の少年パクの過去、そして自分の住んでいる2442号室で起こった事件を聞きます。実はフォンは前住人だったのですが、パクが生まれた時に家庭教師をしていたフォンの夫が双子姉妹の妹をレイプしようとし、姉が夫を包丁で刺し、さらに夫が姉を刺し2人は死亡したこと、レイプされた妹も首を吊って亡くなったことを聞きます。双子姉妹の霊が2442号室に憑りついていた事を知ったシウホウはヤンに助けを求めますが、断られてしまいます。

部屋に戻ったシウホウはドアの影に隠れていたガイに捕まり、2442号室の双子の霊退治のために利用されます。異変に気が付いたヤンが助けに入り双子の霊は箪笥に封じられました。ガウの部屋を訪れていたムイは、ガウの部屋の様子を見に来たインが邪魔になると思い、ガウが見ている前で殺し、なかなかトンが甦らないことに焦ってパクを生贄にしてしまいます。そしてガウに決して外すなと言われていたトンの顔の掛物を外してしまうのでした。

ヤンの部屋にあった道士の使う風水羅盤が異変を知らせ、ガウもまた異変を感じ取っていました。ヤンがムイの部屋に駆けつけると、トンはキョンシーになっており、ひん死のガイがいました。ガイは自分がトンを殺したこと、末期の肺がんであること、双子を封じるためにトンの体を利用したことを告白し死んでしまいます。

死闘の末双子とトンを倒すものの、全ては幻だった

パクを探していたフォンが双子を封じていた箪笥を開けてしまい、双子は自由になってしまいます。そしてパクの霊を見つけたフォンは自らの体を傷つけトンを倒そうとしますが、フォンを探していたシウホウが駆けつけたと同時に殺され、運悪くこの時双子がトンを見つけてその体に乗り移るのでした。パワーアップしたトンは鉄パイプでシウホウを貫きそのまま逃げてしまいます。

ひん死状態のシウホウは駆けつけたヤンに双子とトンのことを告げ、助けてもらった恩を今返したいと告げます。ヤンは一時的に道士の術でシウホウをフォローし、2人は決戦に挑みます。死闘の末にトンと双子を倒しますが、トンの死を見たムイは自ら首を切り死んでします。

そして急に場面が変わり、シウホウがアパートに引っ越してくるシーンに変わります。そこでは死んだはずの人々が生きており、ムイは未亡人になっていました。そしてシウホウは自殺し、警察の遺体安置所に運ばれます。安置所ではガイが検死医になっており、シウホウの息子という人物が遺体を引き取りに来たところで映画は終わります。

キョンシー(2013年)の作品情報

キョンシー(2013年)のジャケット写真
レンタル開始日
2015/02/04
監督
ジュノ・マック
キャスト
チン・シュウホウ クララ・ワイ パウ・ヘイチン アンソニー・チェン チョン・ファ リチャード・ン
上映時間
103分
GEOで購入!
キョンシー(2013年)のユーザ評価

評価数:1190件
評価 :★★☆☆☆(2.8/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 日本人が考えてたキョンシーとは全く違うので、キョンシーじゃない!って人が多い作品ですが…幽幻でなく、霊幻シリーズを好きだった人にはこのキャストと、所々に霊幻シリーズを彷彿させるシーンがあるので嬉しいと思います。私は好きです^^ 出来れば邦題作らず、原題のリゴルモルティスが良かったなぁと思ったり…
  • 私が幼い頃に観ていたキョンシーとは全然違いましたが、これはホラー映画だな!と思えば良い作品でした。 最近のホラーは日本のホラーの良い所を受け継いだ作品が多く、私は日本のホラーよりも海外のホラーが大好きになりました
  • 人によって評価が分かれるかな?ゾンビや幽霊ものが好きな方は楽しめるのでは?この作品独特の世界観は他では表現できませんねー。個人的には一押し作品。

参考URL
・youtube.com