ギヴァ記憶を注ぐ者のジャケット写真

近未来、人々は新しい社会を作り上げることに成功。ここでは誰も過去の記憶を持たず、完全に平等で、争いもなく、 恐れ や 苦痛 憎悪 はもはや死語と化し、人々の記憶から消し去られていた。

監督:フィリップ・ノイス、原作:ロイス・ローリー、出演:ブレントン・スウェイツ メリル・ストリープ ジェフ・ブリッジス

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

人類の歴史を受け継ぐ唯一無二の役割

世界が荒廃した未来では、過去の記憶を持たない人々はコミュニティを築いていました。それは、名字も血縁者もなく、すべてが平等に管理された社会で、色もなければ感情すらありません。コミュニティはある一角に存在している場所で、外の世界では普通の人間が普通に生活していました。そして、コミュニティ以外の人と関わりあうことは禁じられ、コミュニティを出ることも許されていませんでした。

また、定められた年齢に達した若者は、代表者によってひとりひとりの職業が決められてしまいます。ある仲良し3人組のアッシャーはドローン(飛行機)のパイロットに任命され、フィオナは赤ん坊の養育係、そしてジョナスは選ばれた者しかなれない「過去の記憶を受け継ぐ者」に任命されたのです。その任務内容は、人類の歴史を受け取ることを唯一許されたレシーバーという役割。

ジョナスに過去の記憶の全てを伝えるのは、ギヴァと呼ばれる人物でした。同時に、レシーバーとなったジョナスには、「質問」と「嘘を口にしていい」という特権も与えられます――なお、ジョナスの前にレシーバーになった少女は、過去の記憶の譲渡に失敗し、命を落としていたため、ギヴァからジョナスには大きな期待が寄せられていたのです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=Q-PlmDTatlk

記憶の彩りと同時に人間の恐ろしさも知る

コミュニティの外れにある建物の中で、ギヴァからジョナスへの受け継ぎが始まります。ギヴァに手を取られた瞬間、ジョナスの目にはこれまでに観たことのない景色が広がっていきます。自然や人種、色や感情、音楽や踊りといった文化などすべての記憶がジョナスの記憶へと受け継がれていきます。彼らのコミュニティーには色というものがなかったため、訓練を受けるたびジョナスの目の前に広がる世界も色づいていきました。そして、仲良しのフィオナの本来の姿を目にしたことで、彼女への思いに変化も生じたのです。

ある日、ジョナスはコミュニティの外側の世界が描かれた地図を見ました。しかし、その場所はコミュニティでは絶対に行っては行けない禁断の場所。しかしジョナスは、その場所を越えて記憶が解き放たれれば、コミュニティー全体が愛と彩りに満ちるのではないかと思ったのです。ギヴァーも本心ではそう思っていましたが、その行動はあまりにも危険なことでもあったのです。ギヴァは、人間がどういう生き物なのかをジョナスに知らせるため、わざと殺戮行為の記憶を見せてみました。それに初めて心に痛みを感じたジョナスは、人間の恐ろしさというものを肌で感じたのです。

ついに禁断の国境越えを決意

ジョナスの家では、ゲイブという赤ん坊を迎えることになります。嬉しくなったジョナスは自分が学んだ色や感情をゲイブに伝えました。すると彼は笑顔で応えてくれたので今度は父に、自分を愛しているかと尋ねてみます。

しかし、母から「それは古い言葉だ」といわれてしまい、何ともいえない気持ちになりました。翌日、ギヴァから戦争の記憶を伝達されたジョナスは、人が人を殺すシーンを直視し、恐怖とショックのあまり取り乱してしまいました。さらには、養育センターで働いている父親が、未熟な赤ん坊を「解放」という名目の下で殺害していたという恐ろしい事実を知ってしまいます。

でも、父親には人を殺しているという意識・罪悪感は全くありません――なぜなら、コミュニティーの代表者が意図的に感情を失う薬をコミュニティ全員に飲ませていたからだったのです。逆に、レシーバーとなって色んなことを知るうちに秘密で薬を飲まないようにしていたジョナスには、抑圧されていた感情があふれ出し、どんどん人間らしい感情が芽生えていました。そして、ゲイブが解放対象になっていることを知ったジョナスは、ついに禁児られている国境を越える決意をしたのです。

色も感情もない世界からの解放

ギヴァは、「外の世界に出たい」というジョナスの決意の固さを知り、そこまでの道のりを示した地図を渡しました。ジョナスは、フィオナを説得してゲイブを養育センターから連れ出し、国境に向かってスクーターを走らせます。それに気づいたコミュニティの代表者は、ジョナスの親友であるアッシャーに、ジョナスを反逆者として「消去」するよう命じたのです。

アッシャーはドローンに乗り後を追いましたが、親友であるジョナスを消去することが出来ずに、代表者には消去したと嘘をつき、故意にジョナスを逃がしていたのです。

ゲイブを抱きかかえ、川に流されながらも必死で国境を目指すジョナス。その一方で、ジョナスに手を貸した罪で、フィオナとギヴァは解放されようとしながらも、愛の大切さを訴えます。しかし、代表者やフィオナの母からは、「愛など愚かなことだ」と否定されてしまいました。

同じ頃、記憶の中でみた雪のソリを見つけたジョナスは、ゲイブを抱えて滑り降りてついに国境を越えたのです。その瞬間、コミュニティー全体が色づき、すべての人々に感情が表れ出し表情も豊かになり、目から涙が溢れていました。ジョナスはゲイブを抱きしめながら、目の前にある家から聞こえる歌声に向かって歩いていくのです。

ギヴァー 記憶を注ぐ者の作品情報

ギヴァー 記憶を注ぐ者のジャケット写真
レンタル開始日
2016/01/20
監督
フィリップ・ノイス
キャスト
ブレントン・スウェイツ メリル・ストリープ ジェフ・ブリッジス
上映時間
97分
GEOで購入!
*ギヴァー 記憶を注ぐ者のユーザ評価

評価数:389件
評価 :★★★☆☆(3.2/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 好みの近未来の世界観でなかなか満足。 痛みも恐れも争いも無く、勝者も敗者もない世界。 差異の無い世界。 しばらく画面がモノクロだけど、色が無い世界にも理由があって肌の色で人を差別しない為。 これはなんかステキ。 でも色ってやっぱり素晴らしい、とも思う。
  • 本当に【良い映画】を久しぶりに観た気がします。 ストーリー設定の観点が素晴らしく、他にはない内容。また今時の冷めきった人達がコミュニティの人間達と重なり、近未来は本当にこうなるんじゃないかとさえ思いました。そして改めて【愛】の大切さに気がつきました。
  • 完璧な世界観を映像化しており、美しい街中や環境を堪能しつつ、物語が進んでいきます。管理された理想郷では争いがなく、飢えや貧困、人口爆発、老後 完璧な世界観を映像化しており、美しい街中や環境を堪能しつつ、物語が進んでいきます。管理された理想郷では争いがなく、飢えや貧困、人口爆発、老後の心配もないように一見感じられるが実は、、、、 ベテランから若い俳優さんまで、キャストが良かったと思います。

同じく管理社会を描いた「メイズ・ランナー」もオススメ!

メリル・ストリープやジェフ・ブリッジスを初めとする大物俳優や、テイラー・スウィフトなどの若手も出演している超豪華なSF映画『ギヴァ 記憶を注ぐ者』は、近未来を舞台に人類が失ったものを取り戻していくストーリーです。ド派手なアクションやバトルといった描写はなく、ご家族でも楽しんで頂ける作品となっています。この映画が気に入った方には他にも、『メイズ・ランナー』シリーズがおすすめです。管理社会で生き抜く人類を中心に描かれているので、機会があったらぜひこちらも視聴してみてくださいね。

メイズ・ランナーの作品情報

メイズ・ランナーのジャケット写真
レンタル開始日
2015/10/02
監督
ウェス・ボール
キャスト
ディラン・オブライエン(トーマス) カヤ・スコデラーリオ(テレサ)
上映時間
113分
GEOで購入!
メイズ・ランナーのユーザ評価

評価数:24600件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 息をつかせぬ怒濤の展開、クライマックスのどんでん返し、役者陣の個性の強さ、全て面白かった。次作を早く見たいです。
  • 久しぶりに見たくなって借りました!ミンホが格好よかった!出口のない迷路の中に仲間たちの為に危険な場所だと分かってても入るって事が格好よかったです!
  • いきなり壁の中から始まるという急な展開だったけど、話の流れが捉えやすくストーリーがよく分かり面白い作品だった。続編がいくつも出ているということで、次作のメイズランナー2に期待!

参考URL
・youtube.com