サイダーハウス・ルールのジャケット写真

メイン州ニューイングランド。ホーマー(トビー・マグァイア)はセント・クラウズの孤児院で生まれ育った。親代わりのラーチ院長(マイケル・ケイン)の仕事である助産と当時は禁止されていた堕胎の仕事を手伝う彼だが、やがて自身の将来に不安を抱き始める。

監督:ラッセ・ハルストレム、原作:ジョン・アーヴィング、脚本:ジョン・アーヴィング、音楽:レイチェル・ポートマン、出演:トビー・マグワイア シャーリーズ・セロン マイケル・ケイン

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孤児院で育った主人公・ホーマーの人生

物語はアメリカのメイン州ニューイングランド。主人公のホーマー(トビー・マグワイヤ)は、その山中に立つセント・クラウズ孤児院で生まれ育ちました。息子のように可愛がって育ててくれた院長のラーチ医師(マイケル・ケイン)は父親のような存在です。ラーチ医師の口癖は「人の役に立つ人間になれ」でした。

青年になったホーマーは、ラーチ医師の助手として孤児院で働きます。まだ中絶が禁止されていた当時、ラーチ医師は望まれない出産から女性と子供たちを守るため、堕胎手術を施していました。そんなラーチ医師の方針に内心反対していたホーマーは、出産は手伝いますが堕胎手術には手を出しませんでした。

ラーチ医師はホーマーの腕を買い、将来は自分の後を継いでほしいと願っていましたが、孤児院から出たことのないホーマーは、他の孤児と同様誰かが自分を迎えに訪れてくれるのを密かに心待ちにしていたのです。

そんなある日、ある若いカップルが孤児院を訪れます。キャンディ(シャーリーズ・セロン)とウォリー(ポール・ラッド)は堕胎手術のため、ラーチ医師の元を訪ねてきたのでした。彼らが帰路につく際、ホーマーは自分も一緒に連れていってくれと頼み、初めて孤児院を後にします。

リンゴ農園を経営するウォリーの実家で、住み込みとして働くことになったウォリー。リンゴの果実酒・サイダーを作る場所であることから、サイダーハウスという名のついた宿泊所に仲間と共に寝泊まりし、リンゴの収穫に励みます。

農園で働く労働者のボスはミスター・ローズ。ホーマーは彼の元で、人の役に立つ喜びを感じながら一生懸命働きます。字が読めるホーマーは、宿舎の壁に貼られた“The Cider House Rules”という労働者の生活におけるルールを仲間に読んで聞かせます。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=8SM_uqv8NJ8

物語は一転、悲しい現実がホーマーを待ち受ける

ミスター・ローズをはじめとする黒人労働者たちはサイダーハウス・ルールの意味を知り、憤りを隠せません。まだ社会において白人が黒人の上に立っていたこの頃、このサイダーハウス・ルールも黒人労働者たちに向けて白人の農場経営者が作ったルールだったからです。

そんな中ウォリーは戦地へと旅立ち、キャンディはひとり残されて寂しそうにしています。そんなキャンディのことをホーマーは密かに心配していました。

ホーマーとキャンディはその後少しずつ距離を縮めていきます。孤児院以外のことはほぼ何も知らないホーマーに、キャンディは新しい世界を見せてくれる存在でした。やがて2人は恋人として惹かれ合うようになります。

兼ねての願い通り孤児院から出て、新しい世界を味わっていたホーマーでしたが、悲しい現実が次々と彼に襲いかかります。

ホーマーを何としてでも呼び戻し、自分の後継者にと切望するラーチ医師は、ホーマーを説得にかかります。しかしキャンディとの恋に夢中なホーマーはそれに応えようとしません。大きなショックを受けたまま、ラーチ医師は永遠の眠りについてしまいます。

またリンゴ農園ではローズが望まない妊娠をし、それが実父ミスター・ローズの子供であるという事実が判明します。驚愕するホーマーに追い打ちをかけるように、今度はウォリーが戦地から帰還するとの知らせが入ります――負傷しての帰還でした。

自分の居場所に気づき、孤児院に戻っていくホーマー

戦地で負傷し下半身付随となって戻ってくるウォリーを、キャンディは見捨てることができません。ホーマーもそんな彼女の心情を察し、彼女との別れを選びます。

望まれない妊娠をしたローズに堕胎手術を施すホーマー。かつてラーチ医師が施していた人助けを彼自身も同じ形で行うのでした。手術成功後、心身ともに傷ついたローズは父を刺し姿を消してしまいます。自分の過ちを認めたミスター・ローズは娘をかばい「自分は自殺した」と伝えてくれるようホーマーに頼み息を引き取ります。

雪崩のような数々の悲しい出来事の後、リンゴの収穫を終えたホーマーは孤児院に戻ることを決意します。キャンディへの想いに後ろ髪を引かれながらも、懐かしい孤児院へと戻ったホーマーを、孤児たちは変わらぬ笑顔で迎えます。

自分の居場所は孤児院であると再確認したホーマー。ラーチ医師の後を継ぎ、再び孤児院で生きていくことを選んだ彼の顔には、心なしか晴れやかな表情が浮かんでいました。

サイダーハウス・ルールの作品情報

サイダーハウス・ルールのジャケット写真
レンタル開始日
2002/01/25
監督
ラッセ・ハルストレム
キャスト
トビー・マグワイア シャーリーズ・セロン マイケル・ケイン
上映時間
126分
GEOで購入!
サイダーハウス・ルールのユーザ評価

評価数:271件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • なにもかも最高。脚本、ストーリー、俳優、音楽。一人の若者の旅立ちの物語です。三角関係の恋愛、仕事などいろいろ体験し、成長していきます。主演の若者はトビーマグワイア、三角関係の恋人役を演じるのはシャリーズアセローン。見応えバッチリです。
  • ピアノのテーマ曲が大好きです。子供たちがみんなかわいらしいです。トビー・マグワイアがスパイダーマンなんかよりよっぽどいいです。途中、辛い場面もありますが、全体にラッセ・ハルストレムのやさしさが溢れています。ギルバート・グレイプと共に彼の作品の最高峰だと思っています。
  • ラッセ・ハルストレム監督の映画はみーんな好きですけど、この作品も大好きです。ストーリーはちょっとなんというか、孤児を出さないための信念で妊娠中絶をこっそり行う孤児院長とか、この監督ならではの一筋縄では行かない人間模様が描かれています。トビーの演じるホーマーがかわいくてよかった。

参考URL
・youtube.com