ザ・マジックアワーのジャケット写真

とある港町で、街のボスの愛人に手を出してしまった男が仕掛ける大芝居と、それに乗せられた売れない役者のとんちんかんな勘違いが繰り広げられる。劇作家やテレビドラマの脚本家として活躍する三谷幸喜が「ラヂオの時間」「みんなのいえ」「THE有頂天ホテル」に続いて贈る脚本・監督作の4作目は、映画への愛情とオマージュが限りなく込められた大型エンターテインメント・コメディ。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

スタッフ・キャスト

監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
出演:佐藤浩市 妻夫木聡 深津絵里 綾瀬はるか 西田敏行 小日向文世 寺島進 戸田恵子 伊吹吾郎 浅野和之 市村萬次郎 柳澤愼一 香川照之 甲本雅裕 近藤芳正 梶原善 阿南健治 榎木兵衛 堀部圭亮 山本耕史 市川亀治郎 市川崑 中井貴一 鈴木京香 谷原章介 寺脇康文 天海祐希 唐沢寿明

売れない役者に訪れた仕事とは

物語の始まり、クラブの支配人・備後は美しい女性マリに手を出しました。しかしマリは、その街のボス天塩商会・天塩の愛人だったのです。当然のことながら天塩は激怒します。下手すれば備後は命を失います。備後が殺されないためには、伝説の殺し屋と呼ばれる”デラ冨樫”を5日以内に連れてこなければなりません。自分の身を守りたい備後。しかし”デラ冨樫”の正体を知る人はほとんどいないため5日間で探し出すのはかなり困難です。

そこで備後は自分の身を守るため、大勝負に出ます。備後に目をつけられたのは売れない役者・村田。備後は彼と彼のマネージャー・長谷川に「主演映画を撮りたい」と嘘をつき、村田に”デラ冨樫”を演じさせることを決めます。マネージャーは、映画撮影にしては色々と準備が足りないことを理由に備後を疑いますが、初主演を言い渡された村田はやる気満々です。

売れない役者役に名俳優である佐藤浩市さんを配役するあたり、三谷幸喜監督はすごいなと思います(笑)。しかし佐藤浩市さんの振り切った”売れない役者”演技は生き生きとしていて印象に残ります。調子の良い備後役の妻夫木聡さんとのコンビネーションも愉快ですよ。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=ro2c6w-KI3g

強運(?)の村田、備後を救う?!

備後に協力する羽目になった数人だけが、村田が偽物の”デラ冨樫”だということを知っています。嘘に嘘を重ねながら、天塩に村田を引き合わせる備後。疑いの目を向ける天塩ですが、初主演だと思いこみ堂々と振る舞う村田と度重なる偶然によりバレずに済みます。それどころか天塩は村田を気に入ります。

天塩はかつて、対立する組織が雇った”デラ冨樫”によって暗殺されかけた過去がありました。そんな暗殺者”デラ冨樫”が自分の傘下に入れば、敵対する組織も天塩に刃を向けないだろうと考えたのです。何も知らない村田、彼を信用する天塩、気が気ではない備後・・・。

天塩の状況は、敵対する組織にも伝わりました。そして本物の”デラ冨樫”にも・・・。顔は見えませんが、本物の”デラ冨樫”は自分の偽物に怒っています。

三谷幸喜監督の笑いがふんだんに詰まった、嘘に嘘を重ねるシーンはバカバカしくてとても笑えます。

とうとうバレる村田!予想外の展開

村田を”デラ冨樫”だと信じ込ませた備後に対し、天塩の愛人・マリは「早く逃げよう」と訴えます。しかし備後は、村田に訪れるであろうこれから(バレたら何をされるか分からない)を考えると、なかなか逃げ出すことができません。
備後が迷っているうちに、ひょんなことから天塩に村田の正体がバレてしまいます。同時に何も知らなかった村田にも、映画撮影ではないことがバレます。絶体絶命の備後。

しかし何とかして生き延びようとする備後は、一世一代の大芝居を打つことを提案。天塩の前で死んだフリをする計画です。備後の協力者によって、なんとか火薬や血糊を仕込み、さあ芝居を打つぞ!というところで、まさかの展開が。
敵対する組織に権力を握られてしまった天塩が戦意を喪失し、死にたくなってしまったのです。それに加えてやけっぱちになった天塩に心動かされる愛人・マリ。何と二人は愛の逃避行へ出て行ってしまいました。

村田、一世一代の大芝居?!

天塩とマリの逃避行という予期せぬ事態に驚く一同。備後の命は助かりましたが、用意していた火薬や血糊の出番はありません。そんな時、本物の”デラ冨樫”が姿を現します。村田と同じホテルに泊まっていた船医こそ”デラ冨樫”だったのです。偽物の出現に怒るデラ冨樫。

しかしそこで村田は一芝居打ちます。本物の”デラ冨樫”を目の前に、「拳銃は必要ない」と指先の動きだけで発砲を再現します。すると実際に拳銃を手にしていないのに爆発が起きます。事情を知っている人なら理解できることなのですが、偽の映画撮影のことや火薬・血糊の裏事情を知らない”デラ冨樫”は驚き、その場を立ち去ります。

村田は今後も役者を続けていくことを心に決めます。

三谷幸喜監督らしい、全ての伏線が繋がるフィナーレは必見です。”売れない役者”村田の魅力ある演技にご注目ください。

ザ・マジックアワーの作品情報

ザ・マジックアワーのジャケット写真

レンタル開始日
2008/12/03
監督
三谷幸喜
キャスト
佐藤浩市 妻夫木聡 深津絵里 綾瀬はるか 西田敏行 小日向文世 寺島進 戸田恵子 伊吹吾郎
上映時間
136分
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ザ・マジックアワーのユーザ評価

評価数:1400件
評価 :★★★☆☆(3.9/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • この映画の凄いところは一歩間違うとつまらなくなってしまうジャンルを三谷幸喜が上手につくりあげた事と一人でも主役をはれる人間を多数、使っている事だと思う。 三谷幸喜の作品らしい独特の雰囲気がよく出ていたと思う。
  • さすが三谷幸喜。 作品の要所要所にしっかり笑いを入れてきてくれます。 普段邦画をあまりみない私でも楽しめました。 すごく芸も細かく、作品も錬られている感じがすごく出ています。
  • 硬派な役柄を多く演じる佐藤浩市が、売れない役者を熱演!普段の空回りしているダメダメな所と、撮影だと役になりきる演じ分けはさすがです。役者の個性が大変光っていて、それを引き出す脚本も素晴らしい!笑いと涙を誘います。

参考URL
・youtube.com