シャッターアイランドのジャケット写真

レオナルド・ディカプリオ主演のスリラー映画「シャッター・アイランド」。映画の随所に隠されたメッセージをつなぎ合わせていくと、驚愕の事実が明らかになります。妄想と現実の境界線はどこにあるのか?もしこれが真実だったらと思うとゾクッとするに違いありません。気になる物語のあらすじネタバレをさっそくお楽しみください。

ここからシャッター・アイランドのネタバレ!閲覧にはご注意ください!

謎に満ちた収容施設アシュクリフ

連邦保安官テディは、船に乗って孤島に位置する精神に障害がある重犯罪者の収容所アシュクリフにやってきます。脱走した女性囚人レイチェルを探す任務のためです。

部下チャックとの雑談で、テディの妻は「アパートが火事になって」死別したと語ります。テディは、ところどころ記憶が曖昧だったり、知らないはずのことを知っていたり、突然謎めいた過去の記憶がフラッシュバックしたり、水が怖かったり光に過敏だったりとなにかと意味ありげです。その理由は徐々に明らかになっていきます。 施設内に入ったテディは、捜査の過程で数人の収容者がなにやら自分に合図を送ったり、施設の職員の対応がなんとなく不自然なことに気付き始めます。

テディは、施設責任者の医師コーリーから説明を受けます。レイチェルは子ども3人を殺害した罪でここに収容されたとのことです。レイチェルの部屋を探るテディは「4の法則 67は誰?」という謎のメモを発見しました。レイチェルを担当していたシーアン医師は休暇中で不在とのことです。職員や収容者の話を聞いても、誰も真実を語っているように思われません。謎が深まる中、天候が悪化していきます。

その夜、テディの夢の中に亡き妻ドロレスが現れます。部屋から湖畔を見つめる彼女。すると、ドロレスの体から血が大量に噴きだし、「私はいない」と繰り返します。そして「放火犯のレディスがこの部屋にいる」と告げます。やがて抱きしめていた彼女の体は灰になって崩れ落ち、部屋が業火に包まれたところで目が覚めます。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=C2QHD98f-wg

レディスはどこに?そしてレイチェルの正体は?

コーリーから、「ロボトミー手術」とよばれる当時は合法だった恐るべき治療があることを聞き出すテディ。前頭葉を切除して暴力性を抑える「ロボトミー手術」は現在ではもちろん違法ですが、戦後間もないこの時代では最先端の治療法でした。コーリーはそれには反対で、薬物治療を推奨していました。本格的に聞き込みを開始するテディですが、望んだ答えは返ってきません。夢で妻から聞いたレディスについても居場所はわからずじまい。さらに、収容者の一人から「RUN(逃げろ)」と書かれたメモまでもらいます。

チャックとこの島を歩き回りながら、アシュクリフが抱える秘密について推理しているテディは、突然の嵐に見舞われ、小屋に避難します。そこでチャックに自分が過去体験した、ナチスの収容所を解放したときの凄惨な体験を語ります。無抵抗な人を虐殺したことが彼のトラウマになっていました。そしてテディは、この施設では人間の精神を操る実験をしているという推理をします。

迎えが来て施設に戻り、「67番目の患者=レディス」がこの島にいると推理し、医師達を問い詰めるテディ。しかし、「レイチェルは戻ったよ」という返事が返ってきます。そこでレイチェルの部屋に行くテディですが、レイチェルはテディのことを亡き夫だと勘違い、さらには「あなたは誰?」と詰め寄るなど精神が錯乱しているかのような言動です。テディはその部屋を去った後、強烈な頭痛に襲われ、コーリーに薬をもらい落ち着きます。そして、夢の中に放火殺人犯レディスが登場。その後、子ども3人を殺害した妻が現れ「なぜ助けなかったの?」と血まみれの娘(レイチェル)がテディを責めます。目が覚めたテディに「レディスを探し出して殺すのよ」とドロレスが告げますが、それもまた夢の中の出来事でした。

テディが知ったアシュクリフの真の姿

レディスは最も凶悪な殺人犯が収監されているC棟にいる、そう考えたテディとチャックはC棟にやってきます。前日の嵐で電気系統が破壊され、多くの収容者は脱走しています。脱走犯と乱闘した後、テディは彼の情報源として収監されていたジョージと話します。ジョージは「これは、おまえのために仕組まれたゲームさ」と告げます。

そして、灯台で脳を切り開く実験が行われていることなどを聞き出します。合流したチャックの案内で逃げるテディは、灯台に行くために険しい岩場へ行きます。その途中でチャックから、レディスのカルテは存在しないことを伝えられますが、それを無視してテディは灯台へ行って真実を暴き出すことを優先させます。嫌がるチャックと別れて独りで灯台に向かう途中、岩場の洞窟で女性を発見します。

彼女は本物のレイチェルだと名乗ります。彼女は未婚の元医師だと言います。そしてこの「シャッター・アイランド」では、人間の脳をコントロールするために人体実験をしている施設であるという衝撃の事実を語りました。

翌朝、いったんは施設に戻るテディですが、その後車を爆破して灯台への警備を手薄にし、銃まで奪って灯台へ乗り込みます。しかし、そこでテディが見たのは悠然と椅子に座るコーリーでした。

全ては「シャッター・アイランド」の出来事でしかない?

そこでテディがコーリーから受けた説明は、とても受け入れがたいものでした。まず、テディの本名こそがレディスです。彼は第二次大戦でのトラウマから酒に溺れるようになりました。そのため、妻ドロレスがうつ病なのにも気づきませんでした。

ドロレスはまずマンションに放火、その後は引っ越し先の家の湖畔で3人の子どもを溺死させました。そのドロレスをテディは殺害し、アシュクリフに収監されたのが2年前。強い暴力性と妄想癖を持っていました。収監後も、テディはレイチェルを探し出すという妄想をくりかえし見続けます。コーリーは、テディの妄想を現実にしてあげることで現実との矛盾に気付き正常に戻るのではと考え、今回のことを仕組みました。

「4の法則 67は誰?」のメモですが、4の法則は「テディ=レディス」「レイチェル=ドロレス」のアナグラム。67番目の患者はテディ自身。ちなみにレイチェルは亡くなった子どもの名前です。さらに、相棒だと思っていたチャックが、実は休暇中だと思われていたシーマン医師で、2年間テディの主治医でした。

その後、本来のレディスとしての記憶を戻したテディは、正確に自分のしたことや収監された理由などを話します。最後、シーマン医師と話しながら「モンスターのまま生きるか、善人として死ぬかどっちがマシかな?」と語ったテディは果たして正気だったのか、謎です。でも、最後に疑問が。コーリーやシーマンが語ったこと自体、真実だったのでしょうか?

もし本当にテディの推理通りこの収容所では人間の精神を操る実験をしており、全てがテディにロボトミー手術の人体実験をさせるために仕組まれたことだったら? そもそも、テディが洞窟の中で出会ったレイチェル(テディの幻覚)が語った言葉「人体実験をしている」というのは、ロボトミー手術にせよ薬物の過剰投与にせよ、真実には違いありませんからね。ぞっとしませんか?

シャッター・アイランドの作品情報

シャッター・アイランドのジャケット写真
レンタル開始日
2010/09/10
監督
マーティン・スコセッシ
キャスト
レオナルド・ディカプリオ(テディ・ダニエルズ) マーク・ラファロ(チャック・オール)
上映時間
138分
GEOで購入!
シャッター・アイランドのユーザ評価

評価数:2929件 
評価:★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 解釈が分かれる作品。解釈は主に陰謀説と病気説がある。陰謀説は主人公が病院に陥れられ、ありもしない妄想に罹らせる。病院説は本当に主人公は精神病で、今までのことは全て妄想だったというもの。監督も主人公演じるレオナルドデカプリオも病気説を押しているが、私は物語の中で病気説と陰謀説が混在していて、途中で分岐すると思っている。
  • あまり予備知識なく観ましたが、想像と違った作品でした。個人的にはいい意味でのラストシーンでもあり楽しめました。それにディカプリオの演技も素晴らしかったです。
  • 自分が正常で周りが異常or周りが正常で自分が異常、どちらが真実だったのか?最後、レディスで生きるのかテディで死ぬのか的な件で、更にわからないまま終わってしまった印象。結局どうだったかと問われれば面白かったが難し過ぎた。ミステリーの中のミステリー過ぎる作品。

「タクシードライバー」もチェックしよう!

戦争で大きなトラウマを負った兵士を主人公にした作品として共通点があります。ベトナム戦争帰りの主人公トラヴィスは、アメリカに帰還してから社会の不条理に耐えきれなくなり、やがて悪人をみんな殺してしまおうと思い立ちます。そう思うに至る彼の孤独感や心の葛藤がなかなか恐ろしいです。最後には一応、娼婦を救い出す形になって英雄として認められるので、多少救いがあるかもしれません。

オススメ作品情報

タクシードライバーのジャケット写真
レンタル開始日
1998/11/20
監督
マーティン・スコセッシ
キャスト
ロバート・デ・ニーロ(トラビス・ビックル) シビル・シェパード(ベツィ)
上映時間
114分
GEOで購入!
タクシードライバーのユーザ評価

評価数:815件 
評価:★★★☆☆(3.8/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 主人公の気持ちがわかってるつもりでも、自分の考えてるよりもっとこうじゃないかとか、考え始めてしまうほどの魅力的な登場人物だった。つまり感情移入は正直難しかったです。でも、簡単に感情移入させないところがマーティンスコセッシなんですよね。深い作品です。
  • 当時の時代背景、社会情勢、政治などの知識があれば違った観点で観れたのかもしれない。孤独、虚無、街への嫌悪感に苛まれ続け、衝動に駆られて行動に出る。目的は社会の浄化。やり切れない思いをNYにぶつける。大統領候補暗殺、女への復習、少女を夜の街で働かせる大人への制裁。向かう矛先は様々だが、一つ達成したとき、その衝動は収束を迎える。
  • 狂気へ走っていくトラビスに、しちゃいけないんだろうけど共感。ラストは見た人によって取り方が変わると思う。名画です。あとジョディ・フォスターの若いころ、かなりカワイイじゃないか!やはり、いい女は昔からいい女なんだ。

参考URL ・youtube.com