ショコラのジャケット写真

不思議なチョコレートを売る母娘が因習に閉ざされた村を幸せに導くファンタジック・ロマン映画「ショコラ」。2000年サン・ディエゴ映画批評家協会最優秀脚色賞受賞。

監督:ラッセ・ハルストレム、原作:ジョアン・ハリス、音楽:レイチェル・ポートマン、出演:ジュリエット・ビノシュ(ヴィアンヌ) ジョニー・デップ(ルー) ジュディ・デンチ(アルマンド) アルフレッド・モリーナ(レノ伯爵) レナ・オリン(ジョゼフィーヌ) キャリー=アン・モス(カロリーヌ)

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とある村にやってきた親子

舞台はフランスの小さな村です。とある冬、謎めいた親子が村へやってきます。美しい母親の名前はヴィアンヌ、娘の名前はアヌーク。彼女たちは世界中を旅する中でこの村にやってきました。そして、村の老女・アルマンドから家を借り、チョコレートのお店を開きました。

この村は少々閉鎖的な村で、新しくやってきた親子のことを村人達は好奇の目で見るばかりです。なかなかすんなりと心を開かない村人達ですが、ヴィアンヌはそんな村人達に対して寛容に対応し、チョコレート屋さんへ来たお客さん一人一人に合ったチョコレートを提供します。村人達は、村に新しくやって来た親子と徐々に打ち解けていきます。

※映画内で、村人達が親子に向ける目線はあまり好意的なものではありません。でも世界中を旅してきた親子には大した問題ではないのかもしれません。彼女達はチョコレート屋さんへやってきたお客さんに暖かく対応し、お客さんもまた、彼女達が提供するチョコレートに心惹かれていきます。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=29O2Q-FGb4w

村人の心を開いていくチョコレート

チョコレートに魅了される村人の物語は続きます。

親子に家を貸している老女・アルマンドは、娘・カロリーヌと疎遠になっているのですが、ヴィアンヌの提供するチョコレートの美味しさに癒されています。ジョゼフィーヌという女性は、夫・セルジュによる暴力に悩まされているのですが、ヴィアンヌの家に逃げ込んだことで、徐々に”自分らしさ”を取り戻していきます。

親子とチョコレート屋さんの存在は、閉鎖的だった村の雰囲気を徐々に変えていくのですが、それを快よく思わない人ももちろんいます。とりわけ村長であり権力者であるレノ伯爵は、この親子とチョコレート屋さんの存在が気に入りません。村人達にチョコレート屋さんへ出入りすることを禁止するほど、彼女の存在が気にくわないようです。

※ヴィアンヌのお店に出入りする人たちが、徐々に開放的になっていく姿を見るのは、とても心温まる名場面です。ただ鑑賞している側からも感じ取れる閉鎖的な村の象徴”村長”が登場してからは、少しずつ不穏な空気が近づいてくるので、ドキドキしてしまいます。

親子とジプシーを追い出したい村長

閉鎖的な村に、またも新参者が現れます。川辺に流れ着いたのはジプシー達――ヴィアンヌはジプシーのリーダーであるルーという男性と親しくなります。そして、ルーをお店へ案内します。

しかし閉鎖的な考えをもつレノ伯爵は、ジプシーが村へ立ち入ったこともあまり快よく思っていませんでした。ルーをお店へ案内したことで、ますますヴィアンヌへのあたりが強くなります。

そんな中、ヴィアンヌはアルマンドの誕生会を開きます。疎遠になっていた娘・カロリーヌとの仲を取り戻すためです。ヴィアンヌの作る料理に村人達は喜び、アルマンドもカロリーヌとの仲を取り戻します。しかしこの折、ジョゼフィーヌへ暴力を振るう夫・セルジュがジプシーの船に火をつけたことで、ジプシー達は村から離れてしまいます。

※ヴィアンヌが村人達の心を暖かくする中で、彼女達をよく思わない人の行為によって、せっかく繋がり始めていたものがすぐに解けてしまう悲しい展開です。

とうとう村長の心も・・・

ジプシーの船に火を放ったセルジュは村を去りました。夫の暴力から逃れられたジョゼフィーヌは、心機一転カフェを開きます。一方、娘との確執がなくなったアルマンドですが、老齢のため亡くなってしまいます。

アルマンドの葬式が行われる中、ヴィアンヌは村を出ようと考えます。しかし村人達にとって親子の存在は大切なものになっていました。村人達は必死になって彼女達のためにチョコレートをつくります。その様子を見たヴィアンヌは出ていくことを思いとどまります。

ところが、以前としてレノ伯爵は、ヴィアンヌを追い出したいと考えています。深夜、彼女達の店へ侵入したレノ伯爵は店の中のチョコレートをめちゃくちゃにします。しかし、めちゃくちゃにしたチョコレートをふと口に運ぶと、あまりの美味しさに手が止まらなくなります。朝になると、めちゃくちゃにしたチョコレートの上で、口をチョコまみれにして寝ているレノ伯爵の姿がありました。

レノ伯爵とヴィアンヌは和解し、村に再びジプシーがやってきます。ヴィアンヌは惹かれ合っていたルーと再び会うことができました。

※レノ伯爵がチョコレートに夢中になるシーンはとても感動します。頑なにヴィアンヌを嫌っていた伯爵ですが、彼女のつくるチョコレートの美味しさには勝てず、バツの悪そうな顔をしつつも和解するシーンは見所の一つです。閉鎖的な村を解きほぐす親子の姿に感動する名作です。

ショコラの作品情報

ショコラのジャケット写真
レンタル開始日
2002/01/25
監督
ラッセ・ハルストレム
キャスト
ジュリエット・ビノシュ(ヴィアンヌ) ジョニー・デップ(ルー) ジュディ・デンチ(アルマンド)
上映時間
121分
GEOで購入!
ショコラのユーザ評価

評価数:480件
評価 :★★★☆☆(3.6/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • チョコレートとそれと通じ合う主人公女性がとにかく魅力的な作品です。スパイスの効いたホットチョコレートはマックスブレナーのホットチョコを思い出しました!ジョニーデップもまたらしい演技で存在感を放っていました
  • 規律を重んじた厳格で保守的な村に越してきた自由な母とその娘のお話です。母娘が窮屈な村でチョコレート店を営むのですが、も~とにかくチョコレートが美味しそう!!よだれが出ます!!変キャラじゃないカッコ良いジョニー・デップも出ます!!自由な母とその娘が越してきたことによる保守的な村に起きる様々な変化。この村の行く末と美味しそうなチョコレート、是非観ていただきたいです!!
  • 描かれているチョコレート・ショップは、客に石板を回させて、心理テストのようなものをして、それに合うチョコレートを勧め、客の疲れた生活を、メンタルな側面から改善していった具合で、今で言う「癒し空間」だとか「ヒーリング」といった類の店だろう。また、映画全体も、固まってしまった人の心を、甘いチョコレートで溶いていくといった、癒しの時間であった。ラストも、冒頭のファンタジー性がちょこっと顔を出すような、とても後味の良い終わり方だったと思う。主人公の母娘の良き理解者であるジョニー・デップ。その流れ者役は「耳に残るは君の歌声」でのジプシー役に引き継がれているのだろう。また、おばあちゃん役のジュディ・デンチが、さすがの存在感を見せてくれた。

参考URL
・youtube.com