ダンケルクのジャケット写真

<簡単な解説>
第二次世界大戦の「ダンケルク撤退」を映像化した作品。映画としてはセリフが極端に少なく、良い意味で戦争の惨禍をリアルに映し出しているともいえます。クリストファー・ノーラン監督による戦争映画としても注目!

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

ダンケルクのネタバレあらすじ-1:1940年、ダンケルク港にて

第二次世界大戦初期の1940年、ダンケルク市街を歩くイギリス兵たちを、突然ドイツ軍の攻撃が襲います。唯一助かった英国陸軍二等兵のトミー(フィオン・ホワイトヘッド)は必死で逃げ、なんとか連合軍の守るエリアに辿りつきました。ドイツ軍の猛攻で撤退を余儀なくされた連合軍。何もない荒涼とした砂浜が続くダンケルクの海岸線には、長い長い無言の行列がいくつもできています。疲弊しきった兵士たちが、撤退するための船を待っているのでした。

トミーが撤退するための船に乗るため砂浜を彷徨っていると、亡くなった兵士を埋めている兵士ギブソン(アナイリン・バーナード)に出会います。ギブソンを手伝うトミー、そこへ再びドイツ軍爆撃機の鎖状攻撃が襲います。砂浜に並んでいた多くの兵士たちが混乱の中、倒れていきました。爆撃にやられた衛生兵のそばには、担架に乗せられた負傷兵がいます。トミーとギブソンは担架をかかえ、負傷兵を優先的に乗せる船に向かって走り出しました。運が良ければ自分たちも一緒に乗せてもらえると思って・・・。

※映画の初っ端から生き詰まる戦闘シーン、登場人物はほとんど無言で物語が進んでいきます。まるでドキュメンタリー映画のようです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=WaGE0evEpgQ

ダンケルクのネタバレあらすじ-2:束の間の安堵

負傷兵たちを乗せる船に一緒に乗り込もうとしたトミーとギブソンは、船から降ろされてしまいます。しかし次の瞬間、その船はドイツ軍の攻撃で沈んでしまいました。その混乱の中ふたりはアレックス(ハリー・スタイルズ)という兵士を助けます。桟橋では英国海軍のボルトン中佐(ケネス・ブラナー)が、チャーチル首相の指示をウィンナト少佐に伝えていました。「ダンケルクにいる30万の兵士たちを救出すること、そのためには民間船も多用すること」

トミーとアレックス、ギブソンは多くの兵士とともに、沖に停泊する軍艦に乗ることができました。腹ごしらえし、やっと人心地ついた兵士たちでしたが、夜になりドイツ潜水艦の魚雷攻撃を受け、船は沈没してしまいます。ギブソンのおかげで間一髪、船から脱出できたトミーとアレックスは、再びダンケルクの砂浜に舞い戻ってきました。

※生き残るために必死な兵士たち、その兵士たちをなんとか帰還させようと総動員をかける国家。死ぬことが美徳とされた日本との違いを強烈に感じます。

ダンケルクのネタバレあらすじ-3:救出に向かう民間船

その頃、イギリスの港町では軍の依頼により、民間船が兵士たち救出の準備を進めていました。民間船の「ムーンストーン」の所有者ドーソン(マーク・ライランス)も自ら助けに行くために、息子ピーター(トム・グリン=カーニー)と港湾手伝いのジョージ(バリー・コーガン)とともに出航します。

ダンケルクに近づいたところで、ドーソンは沈没船の残骸にしがみ付くひとりの兵士を助けました。その兵士は名前も名乗らず、ドーソンから「船がダンケルクに向かっている」ことを知らされると、パニックを起こしてしまいます。

「ダンケルクは危険だ!」兵士はドーソンから舵を奪おうと暴れまわりますが、その拍子にジョージが階段から転げ落ちてしまいます。暴れる兵士を落ち着かせようとしたジョージですが、頭を強く打ってしまい意識が朦朧としていきます。ピーターの必死の看護も空しく身体の容態は悪化し、目も見えなくなっていきました。「戻るにも遠くへ来過ぎてしまった・・・」ドーソンはそのままダンケルクに向かいます。

※ドイツ軍の攻撃にさらされた兵士の恐怖、それを割り引いても、この兵士の身勝手さには少し腹が立ちますね。

ダンケルクのネタバレあらすじ-4:空と海と陸と

空では3基の戦闘機スピットファイアが、ダンケルク撤退に向けての任務に就いています。そこに攻撃してきたドイツ軍戦闘機、激しい空中戦が繰り広げられます。ドイツ軍は撃退しましたが、一基が被弾し墜落してしまいました。残りはファリアー(トム・ハーディ)とコリンズ(ジャック・ロウデン)の2基、しかしコリンズの機体も次にやってきたドイツ軍機に撃墜され、海上に不時着します。

コリンズは着水した戦闘機から脱出しようと、コックピットを必死に叩きますが壊れません。機体内にはどんどん海水が浸水してきます。いよいよ駄目だと思った時、ドーソンの船がやってきて、外側からコックピットを破り、コリンズを助けました。

ただ1基残ったファリアーの機体も、先ほどの攻撃で燃料計が破壊されています。しかしファリアーは、海軍艇を攻撃するドイツ軍機の撃墜に成功、更にダンケルク浜に向かって飛び続けました。そして、浜に残る多くのイギリス兵士に向かって、ドイツ軍の爆撃機が急降下しているのを見つけます――間一髪の所でドイツの爆撃機を撃墜したファリアー、地上には助けられた兵士たちが歓喜し賞賛する姿が見えます。

※まるで自分がコックピットにいるかのような、空中戦の映像はすごい迫力です。冷静沈着なトム・ハーディが格好良いですね。また映画の中で、数百の民間船が救助に向かう様は圧巻です。

ダンケルクの最後:イギリスへの帰還

ダンケルクの浜に戻ったトミーたちは、浜に待機している大型の民間漁船に、大勢の兵士たちとともに隠れます。潮が満ちる頃合いに、船の持ち主が現れました。彼もこの船で、イギリスに逃げようとしていたのです。

そこにドイツ軍の攻撃が降り注いできました。船は既に潮流に乗り始め、ドイツ軍の銃弾によって空いた穴から、どんどん海水が入ってきます。兵士たちの重さと海水で沈みかける船、トミーとアレックスは、なんとか船から脱出できましたが、ギブソンは船とともに沈んでしまいました。

トミーたちは海上の船に向かって助けを求めますが、その船も目の前で爆撃されてしまいます。そして船から漏れた燃料に火が付き、火の海となってしまいます。寸でのところで、ドーソンに助けられたトミーたちは、無事に帰還することができました。当初は3万と見込まれていた兵士の数ですが、なんと10倍の30万も救うことができたのでした。

無残な撤退に対し、国民からの非難を恐れていたトミーたちでしたが、国民は彼らを英雄として迎えました。ドーソンは、不慮の事故で亡くなったジョージの写真を、ピーターに持たせ新聞社に向かわせました。「彼がヒーローとして、忘れられないように」

※ダンケルク撤退作戦は、ヨーロッパでは有名な史実です。その史実に忠実に描かれた、陸空海からの臨場感ある映像。セリフや音楽も少なく、事実が淡々と描かれていきます。この映画では敵であるドイツ兵の姿が一切見えません。そのため見えない敵からのプレッシャーには、ホラー映画並みの恐怖を感じます。

ダンケルクの作品情報

ダンケルクのジャケット写真
公開日
2017/09/09
監督
クリストファー・ノーラン
キャスト
ハリー・スタイルズ(Alex) フィオン・ホワイトヘッド(Tommy)
上映時間
106分
GEOで購入!
ダンケルクのユーザ評価

評価数:255件 
評価:★★★☆☆(3.8/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • セリフはほぼなし。音響というのか、緊張感伝わるサウンド。映像はフィルムだけあって綺麗。 戦争の冷酷さが伝わってくる。その中でも兵士のどんな事をしてでも生き残ろうとするのがいい。さすがノーラン

日本の戦争映画の名作「永遠の0」

生き残るための戦い「ダンケルク」は、これまでの戦争映画の概念を変えてしまったと言われています。それと同じく生きることの大切さを描いた日本の映画「永遠の0」。百田尚樹原作の小説を映像化し、主演・岡田准一さん、脇を橋爪功さんや山本学さんなどベテランが固めています。特攻隊だった実の祖父の死をめぐって、かつての戦友たちから話しを聞いていく孫たち。そこに見える祖父の思いと、最後に明かされる衝撃の事実。なかなか見ごたえがある映画ですよ。

オススメ作品情報

永遠の0のジャケット写真
レンタル開始日
2014/07/23
監督
山崎貴
キャスト
岡田准一 井上真央 三浦春馬
上映時間
144分
GEOで購入!
永遠の0のユーザ評価

評価数:21667件 
評価:★★★☆☆(3.9/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 今回でレンタル3回目 この時代に生きるという言葉も発信しただけで非国民だ恥だの言われ上官、周りの人間からも疎まれた時代に宮部久蔵は家族のためにどんな事があろうと、また部下たちにもそれを教えて言ったでも最後は特攻という最も残酷な作戦に命を散らしていった‼️この作品は宮部さんの凄さ 思い 強さがよくわかる作品だと思う。架空の人物じゃなく実際にいた史実!戦争を忘れないためにも見るべき!!!
  • 岡田准一さんの演技に心打たれました。そのほかのキャストの皆さんの演技もとてもよかったです。「生き延びる努力をしよ。」と、怒鳴り付ける場面や、「自分は何もできなかった」と、涙を流して怒りをあらわにする場面がとても印象に残っています。 戦争で、簡単に人の命が奪われていたという悲惨さが、分かりました。戦争を知らない時代に生まれた私たちにとって、とても勉強になり考えさせられる作品でした。
  • けして大上段に振りかぶること無く、真面目に 地道に主人公の生き方を描いた作品ながら、いくつかの場面のそれぞれに そして主人公の顔のアップで終わるエンディングに涙が止まりませんでした。

参考URL ・youtube.com