チェイサーのジャケット写真

韓国で実際に起きた連続殺人事件をベースにしたクライム・サスペンス。長編初監督のナ・ホンジンが、狂気のシルアルキラーとただ一人闘いを挑む元刑事との緊迫感溢れる追走劇を描く。

監督:ナ・ホンジン、脚本:ナ・ホンジン、音楽:キム・ジュンソク チェ・ヨンナク、出演:キム・ユンソク(ジュンホ) ハ・ジョンウ(ヨンミン) ソ・ヨンヒ(ミジン)

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風俗嬢の失踪

元刑事のジュンホは、今はしがないデリヘル経営者。借金の返済に追われる厳しい毎日だが、それに追い打ちをかける出来事が起こる。使っている女の子が、2人続けて連絡を絶ったのだ。ジュンホは手付金を持って逃げられたと考え、悔しがる。

そんな中、1人の客から連絡が入った。動ける女の子がいないため、風邪で寝ているミジンを無理やり仕事に出向かせる。と、そこでジュンホは、その客が例の女の子たちを最後に呼び出した人間であることに気付く。そいつが2人を売り飛ばしたと考えたジュンホは、ミジンにこっそり家の住所をメールするよう伝える。客の男に連れられ、とある屋敷までやってきたミジンは「マンウォン町24-1」という住所を確認すると、シャワーを浴びると言って浴室へ。メールを送信しようとするものの、電波は圏外。その時、ミジンは足元に落ちていた髪の束に気付く。それには、血がべっとりついていた。

ようやく異常に気付いたミジンは逃げ出そうとするが、すでに遅かった。男はミジンを拘束すると、重そうなカバンを取り出す。中にはさまざまな工具が。そこからノミとハンマーを手に取ると、ノミをミジンの頭に当て、ハンマーを勢いよく振り下ろし…。と、その時呼び出しのチャイムが鳴り響く。男が出てみると、表には2人の中年男女が立っていた。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=CH7iZPtaz1Q

殺人者ヨンミン

2人は、この家の本来の主を訪ねて来たのだった。男は2人を招きいれると、ハンマーで容赦なく殴り殺してしまう。さらに彼らの車を処分しようと出かけるが、横合いから出て来たジュンホの車と接触。ジュンホは男の挙動がおかしいのと、服についた血を見て正体を察知。逃走を図った男をしつこく追いかけ、捕まえた末に殴る蹴るの暴行を加える。

さらに事情を聴くため引っ張っていこうとするが、駆け付けた警察に止められてしまう。ジュンホと共に署に連行された男だが、女の子を売ったのかという警官の追求に対し、ぽろりとこんな言葉を漏らす。「売ってない。殺したんだ」と。その男ヨンミンが言うには、今まで9人のデリヘル嬢を殺したという。ヨンミンが駆け付けたソウル機捜隊に連れられて行く中、ジュンホはヨンミンが乗っていた車から一つの鍵束を拾う。ジュンホはさらに車の持ち主の家へ向かうが、そこの夫妻は2人とも集まりへ出かけて不在だという。

一方その時、ヨンミンは移動する車の中で「ミジンはまだ生きている」と供述していた。ジュンホは手下に命じ、ヨンミンが出て来た路地の家々を、片っ端から鍵束で開くかどうか試させる。そして警官と一緒にミジンの家へ。誰もいないと思われた部屋には、1人の小さな女の子がいた。それはミジンの娘で、7歳になるウンジだった。母親の帰りを待つウンジの姿を見て、ジュンホは後ろめたさからその晩の面倒をみることにする。

追跡者

警察は連続殺人事件として捜査に乗り出すが、ヨンミンの供述にはあいまいなところが多く、手掛かりは少なかった。一方ジュンホは、ヨンミンの本籍地アンニョンに出向く。しかし実家で出迎えた姉夫婦は、最近のヨンミンについて詳しく知らなかった。その時現れた夫婦の幼い息子を見て、ジュンホは驚く。その頭部には、むごたらしい大きな傷がついていたからだ。

聞くと、それは赤ん坊の頃夫婦の留守中についた傷なのだという。その時家にいたのは、ヨンミンだけだった。ヨンミンという男の異常性に気付いたジュンホは、次第に戦慄を覚え始める。実は、ヨンミンは以前にも殺人容疑で逮捕されていたが、証拠不十分で釈放されたという過去があった。今回もこのままでは、同じ轍を踏んでしまう。ジュンホは他のデリヘル業者にあたるなどするが、手掛かりが得られない。そうするうちに、利発なウンジは母の身に起こったことを察してしまうのだった。

そんな時、鍵束を試していた手下から連絡が入る。鍵の一つで開いたという部屋へ行ってみるも、そこはもぬけの殻。帰ってきた男を問い詰めてみると、ヨンミンとは刑務所仲間で、しばらく一緒に暮らしていたという。その時、ジュンホはヨンミンが描いたという壁の異様な絵に気付く。ジュンホが車に戻ってみると、ウンジの姿がない。慌てて探すと、路地の隅で気絶して倒れていた。転んで頭をぶつけたらしいウンジを、急いで病院へ担ぎ込むジュンホ。その痛々しい姿を見て、激しい罪悪感にさいなまれるのだった。

水槽の中

もはや猶予のないジュンホは、警察に戻ってヨンミンを暴行。警察も黙認する中、ムリヤリにミジンの居所を吐かせる。しかし、それは偽りの告白だった。どこを探しても、ミジンや他の死体は出てこない。その時、マンウォン町のあの屋敷では、息を吹き返したミジンが縄を切ろうともがいていた。そうこうするうちに、恐れていたことが。ヨンミンは証拠不十分で釈放となった上、ジュンホは暴行の容疑で逮捕されてしまったのだ。

署へ連行されようとしたジュンホは、車を転覆させ脱出。一方ミジンは、何とか縄を切って屋敷から逃げ出していた。路地の角の雑貨屋に逃げ込んだ彼女は、女主人に助けを請う。その頃、ヨンミンは警察の尾行を受けながらマンウォン町へ向かっていた。そしてあろうことか、ミジンの隠れているあの雑貨屋へ立ち寄る。そこで思いがけずミジンのことを聞いたヨンミンは、早速ハンマーを振るって主人を殺害。奥の部屋で震えるミジンの元へ…。

一方何も知らないジュンホは、必死に走ってマンウォン町へとたどり着く。その目に飛び込んできたのは、雑貨屋の前にできた人だかりと警察の姿だった。惨劇は止められなかったのだ。血まみれの店の中で、逃げ出したミジンによる最後の留守電を聞くジュンホ。そこには震える声で、「仕事を辞めたい」というメッセージが入っていた。

その時、ジュンホの目に教会の十字架が映る。ヨンミンが残したというあの絵には、キリストの磔刑図が描かれていた。教会から手掛かりを辿ったジュンホは、ついにあの屋敷に行きつく。出ていこうとするヨンミンを捕まえ、邸内に踏み込むジュンホ。その時ふと、部屋の中の水槽に目が行く。そこには、魚と一緒にたゆたうミジンの切断された首が…。ジュンホは抵抗するヨンミンと激しい格闘を演じた末、ハンマーで打倒す。とどめの一撃を加えようとするが、その瞬間乱入した警官隊に阻止されてしまう。こうして事件は、あまりにも悲しい結末を迎えた。病院へ戻ったジュンホは、静かに眠るウンジのそばに、黙って寄り添うのだった。

チェイサーの作品情報

チェイサーのジャケット写真
レンタル開始日
2009/10/02
監督
ナ・ホンジン
キャスト
キム・ユンソク(ジュンホ) ハ・ジョンウ(ヨンミン) ソ・ヨンヒ(ミジン)
上映時間
125分
GEOで購入!
チェイサーのユーザ評価

評価数:1175件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 始めはあんまりかな?と思いながら観ていましたが真相が明らかになっていくに従って、そういう事かと納得してだんだん惹き込まれていきました。 観てよかった作品でした。
  • 犯人が自供してるのに証拠が無いからって12時間後に釈放するのは、納得いきません。 これが事実なら今は、改善されているんでしょうか。 グロくてツラい場面やハラハラどきどきの場面などあり、見応えありました。 最後は重くなってしまいましたが、今後このような事件が起こらない世の中にして欲しいし、起きても早期解決出来る警察になってて欲しいと思いました。
  • 「ああー!あかんあかん!」と何度も叫んでしまいましたw こんな作品大好きです。変態殺人鬼を演じるハジョンウ最低すぎて最高でした。これが実話ベースに作られてるとは戦慄しますね。 しかしこの作品を観て韓国映画にどハマりです。監督の次作「哀しき獣」も絶対観て欲しい。

参考URL
・youtube.com