ディス/コネクトのジャケット写真

インターネット上で交流やコミュニケーションを行う場であるソーシャル・ネットワーキング・サービス、通称SNS上で嫌がらせを受けていた少年の自殺未遂をはじめ、心のつながりについて見つめ直す人々を描いたヒューマンドラマ。気持ちが通っていない二組の親子を中心に、インターネット上で巻き起こるいくつもの物語が交錯する。

監督:ヘンリー=アレックス・ルビン、脚本:アンドリュー・スターン、出演:ジェイソン・ベイトマン アレキサンダー・スカルスガルド ホープ・デイヴィス

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

どんな繋がりを大切にしたいですか?

インターネットサービスやSNSが普及する昨今では、手軽にコミュニケーションを楽しめるツールがたくさん登場しています。お互いの顔を知らなくても恋人関係になることができるし、偽りの名前で呼び合うことだってできてしまうのです。もちろん素敵な出会いが叶うこともありますが、手軽だからこそ慎重に見極める必要があります。

映画「ディス/コネクト」では、そんなSNS社会から見える危険性や、人と人が繋がる大切さを描いています。私たちが本当に求めたいのは、どんな繋がりでしょうか。まったく関係のない3つのグループが知らぬ間に関わり合い、やがて人生の大きな分岐点に立たされます。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=H2cTeVwqbyk

ポルノサイトで出会う男女

報道局で勤めるニーナは、あるポルノサイトを見つけ出します。その内容は未成年の男女がネット画面を通してお客に視聴料を払わせるというもの。興味を持ったニーナは、1人の少年のチャットルームに入室し、声をかけます。

彼の名はカイル。まだ18歳の少年です。学校には行かずサイトで仕事をしていることを知ったニーナは、このポルノサイトとカイルの存在を取材しようと試みるのです。はじめは強く拒否したカイルでしたが、顔は隠すこと、声も変えることを約束し取材を受けることになります。

カイルはカメラの前で赤裸々に語りました。ひとりぼっちになったときに「ボス」が見つけてくれたこと、そのボスに誘われて違法な仕事をしていること。ボスは悪い人ではないということも、カメラの前ではっきりと語るのでした。

ニーナが取材したカイルの映像は大好評でした。想像以上に大きく影響を与え、なんとCNNから特別番組制作の要求まできたのです。

しかし、ニーナが思わぬ出世に歓喜しているとき、会社にFBIが訪れます。ポルノサイトの存在を知ったからです。違法サイトを見て見ぬふりできないFBIは、カイルやほかの少年少女を救うため、カイルの住所を聞き出そうとします。ニーナはカイルのために黙秘していましたが、「絶対に守る」というFBIの言葉によって住所を伝えるのでした。

SNSでのいたずらが招く現実の悲劇

高校生のジェイソンは、いたずらが大好きな少年。友人と2人で街に出かけては、いきすぎたいたずらばかり繰り返して楽しんでいます。いつものように友人と遊んでいるとき、ヘッドホンをつけた少年がジェイソンのことを見つめていることに気付きます。「何見てんだよ」と威嚇しますが、少年は知らんふり。

通りすがりの少年の態度が気に入らないジェイソンは、SNSサイトで正体を突き止めます。その少年の名前はベン・ボイド。同じ高校に通う1年生でした。ジェイソンは、SNSページで「ジェシカ」という少女を演じてベンとコンタクトをとります。友人とおもしろい文章を考えながら、ベンがジェシカに惹かれるよう誘導していくのです。

ジェシカが虚像とは知らない少年ベンは、すっかりジェシカの虜になってしまいます。家族の話をしたり、ジェシカのために作曲してみせたり。

ある日ジェイソンは、ネット上で見つけた女性のポルノ画像をジェシカに見立ててベンに送り、「あなたのも送って」と言葉を添えます。ベンは驚きますが、帰宅してから全裸の写真を撮影するのです。口紅で太ももに“愛の奴隷”と書き、顔も写った写真をジェシカに送信してしまいます。

ジェシカを偽るジェイソンもはじめは驚きましたが、次の日には学校中にばらまいてしまうのです。わずか1日で学校一有名になったベンは、誰にも相談できないまま首を吊って自殺しようとするのでした。

支援サイトで盗まれた夫婦の生活

数年前に愛する子どもを亡くしたハル夫妻は、空白のような毎日を繰り返しています。もう1人子どもができたら、と奮闘するものの、なかなか望ましい結果は出てくれません。夫のデレックは妻シンディに素っ気なく、その日もそそくさと海外出張に出かけてしまいました。

シンディは1人の寂しさに耐えながらインターネットを開きます。愛する人を亡くした人たちのための支援サイトにアクセスするためです。シンディはそのサイトである男性と繋がり、亡くした子どもや夫との関係を語りました。

デレックは、出張先のホテルでオンラインゲームに夢中です。クレジットカードを用いて実際に金銭を賭けるゲームなのですが、デレックは見知らぬ相手に負けてしまいます。クレジットカードの情報を入力し支払おうとしますが、画面には「支払いできません」の文字が。すぐにシンディに電話で確認しますが、支払い拒否の原因はわかりません。

心配になったシンディは、カード会社に問い合わせます。すると覚えのない使用履歴がどんどん出てくるのです。悪用されたのだと悟った2人は探偵を雇い、犯人を突き止めます。

カードの情報が漏れた根源は、シンディが支援サイトで悩みを語った男性でした。探偵が集めた情報から、シンディのチャットのこと、デレックの賭け事のことを知った2人。さらに借金を背負って生活が一変した夫婦は、犯人の男性の家に乗り込んで“片付ける”決意をするのです。

そして気付く、本当の繋がりの大切さ

ポルノサイトで違法に働くカイルを助けようとFBIに住所を送ったニーナですが、ボスたちが危険を察知し、FBIの到着までにその場を去ってしまいました。混乱したニーナはカイルと連絡をとりますが、カイルは電話越しに怒鳴ります。ニーナは、警察に保護してもらうことをカイルに話していなかったのです。裏切られたと感じたカイルは電話を切り、どうしようもなくなったニーナは、カイルたちが避難するモーテルへ1人で向かうことに決めるのです。

一方、カード情報の盗難から生活苦になったハル夫婦は、犯人の家に向かいます。すると探偵から思わぬ連絡が――「情報が間違っていた」と。犯人ではないというのです。しかし怒りを抑えられないデレックは、男に銃を突き付けます。シンディは、支援サイトで男が亡き妻のことを話してくれたこと、そして自分も子どものことを話したことを語りました。デレックはやるせない気持ちをあらわにしながらも、銃を離し2人で車に戻るのでした。

自殺未遂をしたベンは病院に運ばれますが、意識は戻りません。ベンの父であり弁護士を勤めるリッチは、ベンが首を吊った動機を探します。SNSサイトでジェシカを見つけ、コンタクトをとることに成功。本当の相手はジェイソンですが、ジェイソンもベンのことが気がかりだったのです。

居ても立っても居られなくなったジェイソンは、ベンが眠る病院をたずねます。そこで偶然父リッチに声をかけられ、名を「マイク」と偽って学校での日常を話します。不思議に思われないように、とそそくさと席を立ったジェイソンは帰宅して、父のパソコンからベンとのやり取りをすべて削除しようと試みます。しかし、運悪くその姿を父に見られてしまうのです。

父に問い詰められたジェイソンは、ベンの自殺が自分と友人の責任であることを告白しました。ジェイソンの行動に途方に暮れるころ、自宅に1人の訪問者が現れます――それはベンの父リッチでした。

「あなたの息子のせいで」と取り乱したリッチはジェイソンの父と取っ組み合いになります。仲裁に入ろうとしたジェイソンがリッチに殴られ、それを見た父がリッチを殴って、全員が倒れ込みます。やがて3人の間に静けさが戻ったとき、ジェイソンの父は、倒れ込むリッチに手を差し伸べるのでした。

簡単にコミュニケーションが取れるということは、それだけ関係性が希薄になってしまうということです。加えて、ネット社会で危険を予知しながら行動するのは、とても難しいことでしょう。だからこそ私たちはもっと本当の繋がりを大切にして、実際に見て手に触れて、肌と肌の繋がりを実感し続ける必要があるのです。

ディス/コネクトの作品情報

ディス/コネクトのジャケット写真
レンタル開始日
2014/10/22
監督
ヘンリー=アレックス・ルビン
キャスト
ジェイソン・ベイトマン アレキサンダー・スカルスガルド ホープ・デイヴィス
上映時間
115分
GEOで購入!
ディス/コネクトのユーザ評価

評価数:426件
評価 :★★★☆☆(3.3/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 内容をまるで確認しないで観たので、インターネットでの繋がりを通した愛の映画かななどと勘違いしたまま観ました。 内容はネットでの犯罪や事件のストーリーが交差しながら話が展開している感じでした。 よくできた作品だと思います。 実際にありそうな内容や淡々と進むストーリー、後半にかけてどんどん話が面白くなってきます。 ジェイソンベイトマンの演技が好きだと改めて思いました。
  • 誰しもがSNSに触れる今の時代、特に学生の方に見て欲しい映画です。軽はずみな、面白半分では現実は済まされない。今一度、ネット(世界)に書き込みする際にその文章をもう一度確認してみは?
  • ネットの恐ろしさを描いた群像劇映画。 ネットでのつながりが、現実での封鎖に繫がり、悲劇的に登場人物の行動が連鎖していく。 連鎖の先にはいいことなんてない。どこかで断ち切らなければならない。 「つながり」を多面的に捉えた秀作。

SNSが悲劇を生む…「白ゆき姫殺人事件」もオススメ

湊かなえ原作、井上真央主演のサスペンス映画「白ゆき姫殺人事件」。世界的な規模を誇るSNS、ツイッターから繰り広げられる事件の解決をテーマにしています。 ある日突然起こる殺人事件。ツイッターを通じて解決の糸口を見つけたにも関わらず、その行動が原因で事態はあらぬ方向へ…。誰でも気軽に楽しめるSNSが、使い方ひとつで他人の人生を変えてしまうということが妙に現実的な物語です。さらにはSNSのみならず、軽率な報道が社会に与える影響もわかりやすく描かれています。便利で楽しいツールがたくさんあるからこそ、誰を信頼するのか、繋がるということの意味を考えさせられる作品です。 主演の井上真央をはじめ、綾野剛や菜々緒など豪華キャストが勢ぞろいです。ディス/コネクトが気になった方は、ぜひこちらのチェックしてみましょう。

白ゆき姫殺人事件の作品情報

白ゆき姫殺人事件のジャケット写真
レンタル開始日
2014/09/03
監督
中村義洋
キャスト
井上真央 綾野剛 菜々緒 金子ノブアキ 小野恵令奈
上映時間
126分
GEOで購入!
白ゆき姫殺人事件のユーザ評価

評価数:15084件
評価 :★★★☆☆(3.5/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 期待してなかった作品でしたが、オチが強烈かつ要所要所に遊び心もあり、期待以上に楽しめた。ラストは驚きとシリアスな笑いで良い締めくくりでした。
  • 原作に無いロウソク信号もラストの綾野剛の情けなさも、大変良かったと思う。原作構成に不満があったので映画で解消しました。
  • 井上真央ちゃんの抑えた演技がすばらしく、犯人探しの過程が推理をふくらますことができおもしろかった❗

参考URL
・youtube.com