ハッピーボイス・キラーのジャケット写真

<簡単な解説>
漫画家として活躍し「ペルセポリス」では第60回カンヌ国際映画祭審査員賞を獲得したマルジャン・サトラピ監督と「パラノーマル・アクティビティ2」の脚本家マイケル・R・ペリーとが組み制作したファンタジックなスリラー。ある青年が思いを寄せる同僚の女性にデートをすっぽかされたことから思わぬ方向へ転がっていく様子をポップに描いていく。主人公の風変わりな青年を「グリーン・ランタン」のライアン・レイノルズが演じ「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」のジェマ・アータートンが生首姿となるほか、「イントゥ・ザ・ウッズ」のアナ・ケンドリックらがかわいらしさと不気味さが混在する世界観を体現している。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

不思議な青年ジェリーの恋

真面目な働き者ジェリーはバスタブ工場で働いています。彼の家には犬のボスコと猫のウィスカーズという同居人がいます。犬は優しく、猫は意地悪ですが、2人の言葉が分かるジェリーは毎日楽しく過ごしているようです。

ジェリーはバスタブ工場で働く女性フィオナに恋をしています。ある日、雨の中帰れずに困っているフィオナを見つけたジェリーは彼女を車に乗せ、彼女が向かおうとする場所へ送ってあげることにします。

真面目な好青年のような印象のあるジェリーですが、少し不思議なところがあります。それは共に暮らしている犬と猫の言葉が分かるということ。優しい言葉を投げかける犬と、意地悪を言う猫に挟まれて暮らすジェリーの姿は、ほんの少し不気味にも見えるのですが・・・。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=U9qG6wg1doU

ジェリーがとった行動とは・・・

ジェリーは恋する相手であるフィオナとの会話が弾み、楽しそうなのですが、運転がおろそかになり目の前に出て来た鹿を轢いてしまいます。弱った鹿を見て叫ぶフィオナ。ジェリーの耳には鹿の訴える声が聞こえてきます。

「殺してくれ」

ジェリーはその声に従い、フロントガラスに突き刺さった鹿の喉をナイフで切り裂きます。突然鹿を殺したジェリーにおののいたフィオナはジェリーのもとから走って逃げますが、誤解を解きたいジェリーはナイフを持ったまま彼女を追います。

逃げ惑う彼女の腹を弾みで刺してしまうジェリー。しかしジェリーは痛みと怯えで震える彼女を「ごめんね」と謝りながら刺し殺してしまいます。

ジェリーには「殺してくれ」と鹿に頼まれたから殺した、という考えがありますが、鹿の声が聞こえるはずもないフィオナからすれば恐ろしい場面に直面してしまったことになります。そんなフィオナを刺し、謝りながら殺してしまうジェリーに恐怖を覚える人も少なくないでしょう。

ジェリーに話しかける生首フィオナ

刺し殺したフィオナを家に連れ帰ったジェリーは、彼女の体を細かく切り刻み、タッパーにしまいます。そんな中、傷つけることなく冷蔵庫の中へしまった彼女の生首がジェリーに話しかけます。生首フィオナは「やってくれたわね」とジェリーに語りかけながら、「友達がほしい」と彼に言います。

何事もなかったようにバスタブ工場で働くジェリーのもとへ、ジェリーに気を向けている経理の女性リサがやってきて2人は仲良くなります。しかしある日ジェリーの家を訪れたリサは、生首フィオナと話しているジェリーの姿を見てしまい、怯えます。

そしてジェリーは、とうとうリサも殺してしまい、フィオナの横にリサの生首を置くのです。

実はジェリーは心の病を抱えています。フィオナの首に話しかけられた時、普段飲んでいる薬をきちんと飲むように言われたジェリーは、規定量の薬を飲むのですが、目覚めた時には現実が広がっています。ジェリーに仲良く話しかける犬と猫は、現実では言葉を発しません。薄汚れたシンクにはフィオナの生々しい肉片が残り、生首ももちろんもの言わぬ状態です。

彼はこの現実を見た後、薬を飲むのをやめてしまいます。そして犬、猫、生首フィオナと会話を楽しみながら罪を犯し続けていきます。

罪を犯すジェリーの最期

フィオナとリサを心配した同僚アリソンが、ジェリーの家を訪れますが、彼女もあっけなく殺され、3人の女性の生首が冷蔵庫に入ります。

ジェリー自身も、歯止めの効かなくなった自分が怖くなり、通っているカウンセラーに罪を告白、通報しようとしたカウンセラーを誘拐し自宅へ連れていきます。

カウンセラーの目に映るジェリーの自宅は、ジェリーの目に映る映像とは全く違うものでした。犬と猫の糞だらけの床、血にまみれた家具、そして生首フィオナは彼女の前では喋ることなく、亡くなった女性の生首が転がっているように見えるだけです。

一つの事件として、ジェリーの家へパトカーがやってきます。警察から逃げようとするジェリーでしたが、誤ってガス管を壊してしまい、自宅は火に包まれます。犬も猫も生首の声も、自分自身でしかないことに気づいたジェリーは逃げるのをやめ、爆発に巻き込まれ亡くなります。

ジェリーに連れてこられたカウンセラーの見る現実は本当に恐ろしいものがあります。しかしカウンセラーが最後まで「あの子は病気なのよ」と警察からジェリーを守ろうとしていたことに胸が痛くなりました。

一方ジェリーは、爆発に巻き込まれた後「色鮮やかな衣装で殺した女性、神様に出会い、罪を許してもらう」というある意味衝撃的なラストをむかえます。賛否両論あるラストかもしれませんが、複雑な気持ちにさせられる映画で非常に面白いと感じました。

ハッピーボイス・キラーの作品情報

ハッピーボイス・キラーのジャケット写真
レンタル開始日
2016/02/02
監督
マルジャン・サトラピ
キャスト
ライアン・レイノルズ(ジェリー) ジェマ・アータートン(フィオナ)
上映時間
107分
GEOで購入!
ハッピーボイス・キラーのユーザ評価

評価数:552件
評価 :★★★☆☆(3.2/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • これは掘り出し物。いやーっ。おもしろい!狂ってるねー!エンディング病みつきになりそう。星!いつつ!!
  • 確かにキュートでポップキュートでポップなサイコ感。時々 それが フと怖くなる。そんな独特な緊張感があるのか なんやかんや最後まで見てしまう。割と飽きずに。彼の色々が気になって。この手のモノでは珍しい作りな気がして新しいサイコサスペンスを見た感じ。なんか面白かった。
  • 非常に面白かった 人がサクサク死ぬ サイコスリラーだけどグロテスクなシーンは一切ないので安心して観れる

参考URL
・youtube.com