パラノーマン ブライス・ホローの謎のジャケット写真

死者と話せる少年が、町の謎を解き町を危機から救うために大活躍する冒険ファンタジー。3Dとストップモーション・アニメの組み合わせによりやわらかな質感を実現し、表情や動きを生き生きとさせている。第82回アカデミー賞長編アニメ賞にノミネートされた「コララインとボタンの魔女 3D」のライカ・エンターテインメントが制作にあたっている。

監督:クリス・バトラー サム・フェル、脚本:クリス・バトラー、音楽:ジョン・ブライオン、声優:コディ・スミット=マクフィー(ノーマン) タッカー・アルブリジー(ニール)

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

ノーマンの受難

コマ撮りアニメスタジオの雄ライカが贈る、恐怖と笑いと感動の物語です。魔女伝説の残る田舎町、ブライスホローに暮らす少年ノーマン。彼には大きな秘密がありました。それは「死んだ人と話ができる」ということ。しかしこの能力のおかげで生きた人間からは敬遠され、いつもひとりぼっち。家族でさえノーマンを理解できず、たった一人打ち解けられるのは死んだおばあちゃんの幽霊だけです。

ノーマンは毎日のように、大好きなホラー映画をおばあちゃんの幽霊と二人で眺めるのでした。そんなノーマンですが、ここ最近は異変に悩まされていました。理解不能の不吉な幻覚を見るようになったのです。明らかに、何か良くないことが起ころうとしていました。

そんな時、ノーマンの前に大叔父さんのプレンダーガストが突然現れ、こう告げます。「この町に魔女の呪いが迫っている。それを解けるのはお前だけだ!」混乱するノーマンですが、さらに事件が起こります。ブライスホローには、300年前の魔女にまつわる伝説がありました。ブライスホローの創始者たちは魔女を見つけ出し、吊るし首にしましたが、魔女は自分の正体を暴いた7人に対しゾンビとなるよう呪いをかけたのです。

ノーマンら子供たちはその伝説を芝居で演じることになっていましたが、本番中にノーマンはまたまた幻覚を見てしまいます。そこはどこかの森の中で、ノーマンは魔女として追われる身。そして不気味な木がノーマンを捕まえこう叫ぶのでした。「ゾンビがくるぞ!」と。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=afK629dVpcg

プレンダーガスト叔父さんの遺言

ノーマンは自分の見たことを周りに話すものの、取り合ってもらえずにますます変人扱いされるばかり。父親からは厳しくしかられてしまいます。そんなノーマンに対し母親は「人が時々厳しいことを言うのは、怖いからなのよ」と慰めるのでした。

翌日も孤独に沈むノーマンは、学校のトイレにこもります。すると便器の中から、いきなりプレンダーガスト叔父さんの幽霊が出現。「わしは死んだが、お前に役目を引き継ぐ。魔女の命日である今夜、彼女の魂が目覚めないように、日暮れまでに墓の前で本を読め!」と叔父さん。そうしないと、魔女が死者を蘇らせると言うのです。

彼は毎年その儀式を行い、魔女の魂を鎮めて来たのでした。ほとんどムリヤリノーマンに約束させると、叔父さんの幽霊は勝手に成仏してしまいます。またもや混乱するノーマンですが、約束してしまった手前、無視するわけにもいきません。勇気を振り絞って死んだ叔父さんの家に行くと、死体が抱きしめている本をひったくって墓地へと急ぎます。

夕暮れが迫る中、不気味な墓の前で本を読みだすノーマン。本の中身は「眠れる森の美女」でした。しかし読みだした途端、誰かに本を奪われます。それはいじめっ子のアルヴィンで、ノーマンの後をこっそりつけて来たのです。アルヴィンから本を取り返そうとするノーマンですが、すでに日は暮れ、空には不気味な雲がたなびき始めていました。異常な雰囲気におびえる二人の目の前に、ついに墓から蘇ったゾンビたちが姿を現します…。

蘇ったゾンビ

一方ノーマンの姉コートニーは、両親の留守中お守りを頼まれていたノーマンがいなくなったことに気付き、彼を探しに出ます。ノーマンのたった一人の友達ニールと、その兄ミッチと共に車で墓地へ向かいます。すると、ゾンビから追いかけられるノーマンたちを発見。

ノーマンとアルヴィンは車の中に逃げ込みますが、ゾンビはなおも追ってきます。ノーマンは本を読む場所が間違っていたと気づき、魔女が埋められた場所を調べに町役場へ向かうことに。ごく普通のギャルであるコートニーは、厄介ごとばかり起こす弟に当たり散らすのでした。

やっとのことで役場までたどり着いた一行ですが、すでにゾンビは町中をパニックに陥れていました。恐怖にかられたブライスホローの住民たちは、武器を手に一斉に立ち上がります。そんな騒ぎをよそに、資料室で魔女の墓を調べるノーマンですが、どうしても見つかりません。コートニーら他の面々はしびれを切らし、「もっと普通になって」とノーマンを責め立てます。ノーマンは思わず「助けなんかいらない。出ていって!」と皆を拒絶。がんとして動かないニールを残し、コートニーたちは出ていこうとしますが、外では怒れる民衆が役場を取り囲んでいました。

絶体絶命の中、ノーマンは役場の塔に上って空に浮かぶ魔女の霊を鎮めようと訴えかけます。しかし魔女の放つ電撃が襲い、ノーマンは真っ逆さまに墜落。その時気を失ったノーマンは、一つの夢を見ます。それは魔女裁判の光景でした。しかし裁かれているのはノーマンと同じ年ごろの少女で、彼女は単に「死者と話しをしていた」というだけで死刑を言い渡されてしまうのです。そして彼女を死に追いやったのは、あの七人のゾンビたちでした。

魔女アガサ

ノーマンが資料室の中で目覚めると、ゾンビたちが彼を待ち構えていました。しかし彼らはノーマンに、「呪いを解けるのはお前しかいない」と意外な言葉をかけます。彼らは恐怖にかられ、少女アガサを魔女として処刑した結果、永遠に死後の世界をさまようことになってしまいました。

ノーマンに呪いを解いてもらい、安らかに眠りたいのだと。ノーマンは彼らをなじりますが、呪いを解くには本を読むだけではダメだと気づき、彼らを連れてアガサの眠る場所へ行くことにします。しかしゾンビと共にノーマンが外に出ると、そこには武器を振りかざす人々が。ゾンビは人を襲わないというノーマンの訴えも聞かず、彼もろとも攻撃しようとしたとき、住民の前にコートニーが立ちはだかります。

そしてニールやミッチ、アルヴィンまで加わると、「ノーマンはみんなを守ろうとしてる!」と必死にかばうのでした。これには思わずほろり…。彼らの訴えで我に返った人々は武器を納めます。そしてゾンビのリーダーの案内で、ようやくアガサの墓にたどり着いたノーマン。すると彼の前に、怒りに満ちたアガサの霊が出現。懸命な説得にも耳を貸さないアガサに、ノーマンはある物語を語り始めます。それは、無実の罪で魔女裁判にかけられてしまう女の子の物語でした。ノーマンは動揺するアガサに対し、「今の君は君を殺した人間と同じ。残酷で卑怯だ」と言い、優しかった人のことを思い出してと迫ります。

その言葉に母親を思い浮かべ、次第に和らいでいくアガサの霊。やがて自分の眠る木にもたれかかると、寄り添うノーマンの隣で静かに消えていくのでした。同時に呪いが解けてゾンビたちも消えていき、夜が明けた街には平和が戻ります。そして我らがノーマンにも日常の日々が。彼は相変わらずおばあちゃんの幽霊と一緒に、TVの前に陣取っています。しかし以前と違って、その周りには父親や母親、そしてコートニーたちが自然に集まって来るのでした。

パラノーマン ブライス・ホローの謎の作品情報

パラノーマン ブライス・ホローの謎のジャケット写真
レンタル開始日
2013/09/04
監督
クリス・バトラー サム・フェル
キャスト
コディ・スミット=マクフィー(ノーマン) タッカー・アルブリジー(ニール)
上映時間
92分
GEOで購入!
パラノーマン ブライス・ホローの謎のユーザ評価

評価数:4276件
評価 :★★★☆☆(3.4/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 息子が好きそうなやつで数回見ました。 最初は、子供が見るもの?なのに怖すぎやしないか?と思ったのですが、3回目にちゃんと内容把握して見たら、最後涙が止まらなかった。 ノーマンは幽霊が見えて周りから変人扱いされていじめられてるんだけども、ノーマンの(直ではないと思うけど)先祖の女の子も同じように幽霊が見えてて、だけどその当時ではそういう特殊能力は「魔女」として罰せられたんだよね。 その子の霊がノーマンに色々伝えてくるんだけどさ…それが泣けるのです。 理不尽な迫害を受けた少女の想いと、今、いじめをうけてるノーマンと、そして事件が起こったことによりノーマンを理解し始める周りの環境とか、少しずつ変わろうとするノーマンとか。 とにかく、ネタバレでも内容を分かってみた方がいいです。
  • 私が選んで子供と一緒に観ました。霊が見える少年のお話でした。最初はストーリーがよくわからず見ていましたが、内容はたまに笑えるシーンもあり子供たちにうけていました♪最後はとてもいい作品と思えたので、いつかご覧ください!!子供たちはまたレンタルしたいと言ってます。私はオススメします♪
  • ストップモーションアニメもここまできたかの完成度。その映像技術には素晴 らしいものがある。それでも個人的にはティム・バートンの造るストップアニ メの世界とは隔たりを感じさせる。ソレは技術的完成度ではなく、映画そのも のに遊び心を加える余裕みたいなもの。たとえばわざとアナログ的な部分を残 して、無機質になりがちなデジタル映像に親しみを覚えさせるようなテクニッ ク。そういう部分に欠けているのかと思われる。題材的には非常に興味をそそ るものがある。テーマも「人は自分と違うものに恐怖を覚え排除したがる」と いうモノを描こうとしているのは分かる。が、ストーリーが定番的な進行すぎ て、魔女狩りの被害者となった少女の亡霊が登場する後半の辺りまで、ほとん ど盛り上がらない。興行収入としては同年に公開されたティム・バートンの 「フランケンウィニー」を上回り、批評家の評価も非常に高い。おそらく多く の人が絶賛するべく作品であろう。それでもあえて、苦言を発するのは、アニ メは映像技術も大切な要素だが、それだけでは人は感動させられない。見終わ ってスゴイとは思ったけれど、感動することはなかったというのが、この作品 の最大の欠点と思う。

参考URL
・youtube.com