ファンタスティックMr.FOXのジャケット写真

野生のキツネ、Mr.Fox(声:ジョージ・クルーニー)は盗みのプロ。日々の仕事は、農家からニワトリやアヒルを失敬すること。妻のMrs.Fox(声:メリル・ストリープ)から妊娠していると告げられた秋のある日。2人でひな鳥をいただこうと企んでいると、うっかり罠にかかってしまい、絶体絶命のピンチに陥る。

監督:ウェス・アンダーソン、原作:ロアルド・ダール、脚本:ウェス・アンダーソン ノア・バームバック、音楽:アレクサンドル・デスプラ アレクサンドル・デスプラ、声優:ジョージ・クルーニー(Mr.FOX) メリル・ストリープ(Mrs.FOX)

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Mr.フォックスの結婚

主人公のMr.フォックスは洒落者の伊達男(狐)で、職業はトリ泥棒。自由とスリルを愛し、泥棒稼業に明け暮れていたMr.フォックスですが、ある日調子に乗って忍び込んだトリ小屋で彼女のフェリシティ(Mrs.フォックス)と共に罠にかかってしまいます。絶体絶命のピンチの中、彼女から妊娠を告げられるMr.フォックス。「もし明日の朝も生きていられたら、泥棒から足を洗って」と懇願されます。

そして2年後(狐時間で12年後)、Mr.フォックスとMrs.フォックスは、一人息子のアッシュと共に地下の穴で暮らしていました。どうやら罠からは抜け出せたようで、泥棒を廃業したMr.フォックスは今はしがない新聞記者として働く毎日。しかしどうにも抑えがたいのがスリルへの欲求です。良からぬ考えが彼の中でムクムクと頭をもたげ始めていました。

その頃、一家の元に母方の甥であるクリストファソンがやってきます。クリストファソンの父は病気療養中で、Mr.フォックスの家に居候することになったのですが、どうにも面白くないのがアッシュです。優等生で運動神経抜群、しかも空手の達人といわれるクリストファソンに対し、変わり者のレッテルを張られるアッシュはつい意地悪な態度を取ってしまうのでした。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=sOs5o_umDOY

Mr.フォックスの「基本計画」

地下の穴倉で暮らすことに飽きたMr.フォックスは、無理して地上の木の家を購入します。しかしその目の前にそびえるのは、ボギス、バンス、ビーンという3人の男の農場でした。それぞれニワトリ、ガチョウ、そして七面鳥とリンゴを育てており、3人とも陰険な性格で知られる男です。その事実を知って、何やら考えを巡らすMr.フォックス。彼は家の管理人であるフクロネズミのカイリを引きいれ、泥棒としての最後の大仕事を計画します。

ボギスとバンスの農場に忍び込み、見事獲物を盗み出すと、次はクリストファソンを無理やり引き込んでビーンのリンゴ酒に狙いを定めます。しかしその前にMr.フォックスの天敵、ネズミのラットが立ちはだかります。おまけに、ビーン夫人に見つかりそうになりますが、クリストファソンが機転を利かせてピンチを切り抜けます。

何とかリンゴ酒の奪取に成功した3人ですが、してやられた農場主たちはだまっていませんでした。最も陰険なビーンの先導で手を組むと、反撃としてMr.フォックスに襲いかかります。まずは巣から出てきたMr.フォックスを狙撃、尻尾を撃ち落とすと、さらに建設機械で木の下を掘り返し、Mr.フォックスを追いつめます。またしても絶体絶命の狐さんたち。そしてMr.フォックスの頭にひらめいたのが、2年前の脱出方法でした。彼らは大急ぎで地下に向かって穴を掘り、何とかビーンらの手から逃れることに成功します。

人間 v.s. 森の動物

もちろん、事態はそれでおしまいではありません。「人間で一番恐ろしい男」と言われるビーンの執念深さは並大抵ではありませんでした。Mr.フォックスの巣を徹底的に爆破しただけでなく、森まで破壊してしまったのです。彼は標的のMr.フォックスを兵糧攻めにしようとしていました。困ったのは他の動物たちです。森を壊されて住むところを失くし、全員がやはり地下に逃げ込んでいました。

巻き添えを食って責め立てる動物たちを前に、Mr.フォックスは一計を案じます。スタッフ全員を集めて出口を見張っているため、今農場の中はがら空き同然。その隙に乗じてお宝を全ていただこうというのです。まんまと獲物をせしめ喜ぶ動物たちとは逆に、裏をかかれたビーンは怒り狂います。しかし、その頭に悪魔の閃きが。一方動物たちは勝利の宴に酔いしれていましたが、Mr.フォックスは異変に気付きます。アッシュとクリストファソンの姿が見えないのです。そしてさらに不吉な音が響くと、地下の空間にリンゴ酒が洪水となってなだれ込んできました。あっという間に流される動物たち。命は助かりましたが、またもやピンチに逆戻りです。

そこへアッシュが1人で戻ってきて、クリストファソンがビーン夫人に捕まったと告げます。二人はMr.フォックスの尻尾を取り返そうと、ビーンの農場に忍び込んでいたのです。Mr.フォックスは一度は投降を決意し、地上へ出ようとしますが、ラットの襲撃できびすを返します。激しい格闘ののち、電光石火の早業で打倒されるラット。最後にクリストファソンの居場所を告白し、末期のリンゴ酒を口にすると、Mr.フォックスの宿敵は静かに息を引き取るのでした。さらばラットよ。

野生動物のサバイバル

クリストファソンを助け出すため、Mr.フォックスはビーンらに闘いを挑む決心をします。自分勝手でもなぜかカリスマのある彼の演説に、しぶしぶながら心を動かされる動物たち。早速Mr.フォックスは、野生動物としてのそれぞれの特徴を生かした作戦を立案、ビーンに人質交換の日取りを連絡します。約束のマンホールの前で待ち構えるビーンですが、もちろんクリストファソンを返すつもりはありません。

そこへ突然、マンホールの中から火のついた松ぼっくり爆弾が雨あられと降り注ぎます。さらにおとりの登場などで混乱する現場の隙をつき、Mr.フォックスとカイリ、そして勝手についてきたアッシュがサイドカーに乗って脱出。クリストファソンの捕えらえているビーン農場へと急ぎます。狂犬病にかかった番犬をやりすごし、小柄なアッシュが建物内へ侵入すると、クリストファソンを何とか救出。その時アッシュは初めて、クリストファソンに今までの事を素直に謝るのでした…。

しかしピンチはまだ終わりません。脱出しようとする4人の前に戻ってきたビーンらが立ちはだかります。そこですっくと立ちあがるアッシュ。彼の中で突然父親譲りのアスリート魂が覚醒すると、羽のような身のこなしで銃撃をかわしつつ、狂犬病の番犬を解き放ちます。やったよアッシュ!犬が暴れまわる間に、4人は華麗に脱出に成功。見事ビーンらを出し抜いた動物たちですが、やはり地下に閉じ込められ、食糧不足にあえいだままでした。しかしそんな時でもMr.フォックスはめげません。ちゃっかりスーパーへの侵入路を見つけると、皆の食べ物を確保します。本能に突き動かされる動物たちと、それを許さない人間たちとの闘い。野生動物たちのサバイバルは、まだまだ続いていくのでした。

ファンタスティックMr.FOXの作品情報

ファンタスティックMr.FOXのジャケット写真
レンタル開始日
2011/11/02
監督
ウェス・アンダーソン
キャスト
ジョージ・クルーニー(Mr.FOX) メリル・ストリープ(Mrs.FOX)
上映時間
87分
GEOで購入!
ファンタスティックMr.FOXのユーザ評価

評価数:873件
評価 :★★★☆☆(3.5/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 可愛らしく、それでいてスマートなストップモーションで面白かった。色調といい画面構成といい、ウェス・アンダーソン流石です。キャラクターがユニークだし、ジョージ・クルーニーとメリル・ストループの声もとても良かった。また観たい。
  • 『ウォレスとグルミット』みたいなクレイアニメに近いものを感じますが、 こちらは作りこみがもっとスゴイのです。 パペットの服をひとつひとつ編んでいるのですから。 そのミニチュアの服や小物やセットに至るまで実にセンスよく精巧に出来ていました。 狐やアナグマ、ネズミ達のキャラクターも各々の動物的な特徴を生かしつつも 外国人俳優的なしぐさも加味されていて面白いです。
  • 両手離しにウェスアンダーソンを絶賛したくはないが、いやはや困った。素晴らしいとしか言いようがない。ウェスアンダーソン、あなたは天才です。 曲の使い方も抜群にいいし、ジョージクルーニーの変テコなアフレコも気色の悪い(無論いい意味で)ストップモーションと合わせてみると絶妙なバランスで調和している。ギャグも素晴らしい。 これで、90分という尺におさめて、見応えも十分にあるのだから、ウェスアンダーソンの才能には驚かされる。

参考URL
・youtube.com