ヘルタースケルターのジャケット写真

第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞に輝いた岡崎京子の伝説的熱狂コミック『ヘルタースケルター』を、「さくらん」の蜷川実花が約7年の歳月をかけて映画化。全身整形によるトップモデルへと上り詰めた女性・りりこを演じるのは実力派女優・沢尻エリカ。身体を張った演技にも注目です。

監督:蜷川実花 、原作:岡崎京子 、脚本:金子ありさ 、音楽:上野耕路 、出演:沢尻エリカ 大森南朋 寺島しのぶ 綾野剛 水原希子

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

全女性の憧れるスーパーモデルりりこ、実は……

りりこはモデルとして大活躍する絶世の美女。全女性の憧れを一身に受け、テレビや雑誌に引っ張りだこでした。しかし、りりこの容姿は全身整形手術で作られており、定期的なメンテナンスをしなければ黒い痣が浮かび上がる体になっていました。

りりこは御曹司の彼氏や言いなりのマネージャーをはべらせて頂点を謳歌していますが、一方で自分の美しさにはタイムリミットがあることを薄々感じとっています。ある日、大きな黒い痣を見つけたりりこは動揺しながら仕事を休み、クリニックで整形の再手術を受けます。

そのクリニックは、実は他の女性にも同じように高額なアフターケアの必要な整形手術を違法に繰り返しており、中にはメンテナンスを続けられない自殺者もいました。捜査をしていた検事の麻田は、クリニックの真相に近づいていました。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=AiwFn6_ATEM

整形手術の後遺症に苦しむりりこ

クリニックでのメンテナンスが、りりこに精神的苦痛をもたらしていることが原因で、りりこの横暴な性格には拍車がかかります。マネージャーに対してりりこは自分の自慰行為を手伝うよう強要するなど、異常なオーダーが増えます。

そんなりりこの妹が姉を訪ねに上京してきますが、妹は姉とは似ても似つかないブサイクです。りりこのことを心から尊敬する妹ですが、りりこを全身整形手術をすることでモデルにしたてたプロダクションの社長は、りりこの過去や素性に関わる関係のある妹をできる限りりりこに近づけないよう画策しています。

また、社長はりりこの専属メイクアーティストに口止め料を支払ったうえでりりこが整形の後遺症に苦しんでいることを打ち明け、化粧で隠すよう指示します。

ライバルモデルこずえの登場で精神状態が崩壊したりりこ

徐々に陰りの見え始めていたりりこを追い込むかのように、整形手術を一切していないのに美しいこずえというモデルに人気が集中します。りりこの精神状態は一層不安定になり、りりこは薬物投与によって安心を得ようとします。その結果、りりこのマネージャーに対する命令はエスカレートし、自分を捨てた彼氏の婚約者に塩酸をかけて大怪我を負わせたり、マネージャーの彼氏も交えた性行為を強要するなど常軌を逸していきます。

嫉妬心にまみれたりりこは、こずえの顔を傷つけるようマネージャーに命令します。しかし、顔を傷つけられようと、芸能界に興味のないこずえは構わない、と言います。その毅然とした態度に萎縮したマネージャーは犯行未遂で終わりました。検事はこれらの事件も含めてりりこと対峙し、追い詰められたりりこはとうとう仕事中に薬物症状で倒れてしまいます。

秘密が露呈し芸能界から姿を消すりりこ

休養中のりりこがこのままでは死んでしまうと案じたマネージャーは、りりこが全身整形手術によってできた人間であることの証拠となる資料をマスコミにリークし、りりこの芸能人生を終わらせようとします。りりこはマスコミの集まった記者会見の中で、最後の見世物として自分の眼球にナイフを突き刺すというパフォーマンスを残したあと、芸能界から忽然と姿を消します。

数年後、地道にモデルとして活動していたこずえが海外ロケのあとに入った怪しげな店で「見世物」として君臨する女王を偶然見つけます。片目に眼帯をつけた見世物はりりこそのもので、「まだ私は終わっていない」とでも言いたげな不敵な笑みを浮かべているのでした。

ヘルタースケルターの作品情報

ヘルタースケルター のジャケット写真
レンタル開始日
2012/12/21
監督
蜷川実花
キャスト
沢尻エリカ 大森南朋 寺島しのぶ 綾野剛
上映時間
127分
GEOで購入!
ヘルタースケルターのユーザ評価

評価数:14265件
評価 :★★★☆☆(3.4/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • この主人公のキャラにとても沢尻エリカさんが合っていると思いました。独特でカラフルな世界観とストーリーがとても引き込まれます。
  • 沢尻エリカ 綺麗!可愛い!えろい!素敵!どんな映画かとレンタルして見たら 結構過激なシーンもあって。 一人で観てよかったなと思いました!!親と見てたら凄く気まずいだろうな
  • 全身整形の成れの果てと人間のあくなき欲望がうずまく世界観が出ていた作品です。やっぱりみせかけはいつか限界がくるものです。

「さくらん」もオススメ!

「ヘルタースケルター」は衝撃的な内容と女性ならではの美への執着を鮮やかに表現した傑作として、原作から愛されてきた作品です。カメラマンとしての鬼才・蜷川実花がメガホンを取ったことでも注目を集めました。まるで蜷川実花の写真の世界のような鮮やかな映像が独特の世界観を作り、高い評価を受けた作品です。同監督による女性の生き様を描いた作品として、吉原の花魁を描いた「さくらん」も大変美しい映像が楽しめます。「さくらん」では、花魁という職に翻弄されながらも力強く生きる女の姿を堪能できます。蜷川実花の極彩色の映像が好きな方はぜひチェックしてみてくださいね。

さくらんの作品情報

さくらんのジャケット写真
レンタル開始日
2007/08/03
監督
蜷川実花
キャスト
土屋アンナ(きよ葉、日暮) 椎名桔平(倉之助) 成宮寛貴(惣次郎)
上映時間
111分
GEOで購入!
さくらんのユーザ評価

評価数:818件
評価 :★★★☆☆(3.6/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 映像美というか色彩センスは女性らしく華やかで、艶も控えめ。劇中曲がしょっちゅう流れるので難しいこと考えず日本ぽい色彩や花魁モノが見たいときにおすすめ
  • 一級品のおしゃれ映画でした。今では写真館の中には花魁プランといって花魁になりきり撮影するプランがあり、この映画の影響は大きいものだったと考えられます。私も撮りたいな。木村佳乃さんと美波さんが美しかったです。
  • 色使いが綺麗で映像は星5!って感じです。この作品を観て、金魚の泳ぐ姿が綺麗だなって思い、飼い始めちゃいました

参考URL
・youtube.com