ホタルノヒカリのジャケット写真

雑誌『Kiss』(講談社)に連載され20代の働く女性たちに大きな反響を呼んだひうらさとるの同名漫画を原作にした人気ドラマ「ホタルノヒカリ」を映画化。仕事はきっちりこなすもののプライベートでの女性らしさや恋愛を放棄した部下と異様に潔癖な上司との同居から結婚までを展開させたドラマに続き、本作では二人の新婚旅行滞在先での騒動を描きます。

監督:吉野洋、原作:ひうらさとる、脚本:水橋文美江、音楽:菅野祐悟、出演:綾瀬はるか(雨宮蛍) 手越祐也 板谷由夏(山田早智子) 安田顕(二ツ木昭司) 松雪泰子 藤木直人(高野誠一)

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

映画「ホタルノヒカリ」はローマで新婚旅行

2012年の年明け、高野部長は干物女・蛍と新婚生活を送っていた。干物女とは、外ではしっかり仕事をするが家ではゴロゴロして過ごす女性のこと。しかし2人にはローマへの新婚旅行計画があった。蛍は「本場のナポリタン」をかっ食らう自分の魅力(ミリキ)で部長をイチコロにすると意気込む。が、半年経っても2人は日本にいた。ナポリタンが和製洋食だと知って蛍のモチベーションはだだ下がりしていたのだ。

そんな蛍にローマ行きを決断させたのは、同僚カップルの言葉。「ローマへの新婚旅行は部長の夢」と聞いたのだ。大急ぎで旅支度を済ませて飛行機に乗った。

だが、大急ぎだっただけに座席は部長と離ればなれ。蛍の隣にはチャラそうな青年が座った。イタリアの空港で部長が迎えの車を探す間、青年は蛍に道を尋ねるが、自己解決してタクシーを拾い去って行く。ただ、この時、実は重大なミスが起こっていた。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=JVzCRE5_KDU

ローマに現れた干物女、そして青年との再会

車に乗り込んだ部長と蛍はそのままローマ観光へ。それはまるで「ローマの休日」観光ツアーのガイドと旅行客のようで、とても慌ただしい。呆れた部長は「ゆっくりじっくり自分の五感を使って味わえ」と言った。叱られた蛍は1人で宿周辺をブラブラ。そこへ干物女が現れた。莉央という同じ宿に泊まる日本人だった。

その後ローマで日本人誘拐事件が発生し、日本の同僚から心配された蛍だが、「まあいっか」と呑気だ。捜し物をしにやってきた莉央は蛍の性格に呆れ果て、散らかった部屋をひっくり返しながら大切な写真を探した。

そんな中で、莉央と蛍は部長のスーツケースを開ける。出てきたのは写真ではなく、白い粉の袋。「覚醒剤?!」と2人は狼狽。蛍は袋を、とっさに箱に入れて隠してしまう。実は、その箱こそ、莉央の捜し物——家族の思い出の写真——が入っていたのだが。

そこへ、莉央を訪ねて弟がやってきた。名前は優。なんと、機内で一緒だったあの青年だ。ちなみに部長のスーツケースと思われたものは青年のスーツケース。空港で取り違えられていたのだ。莉央は、部長が婚約者で蛍は家政婦だと嘘を並べる。

それは、必死に幸せを装う姿だった。優は姉の本当の姿を見抜いていた。だからこそ音信不通の姉を心配し、ローマまで会いに来たのだ。

部長誘拐?!スーツケースには純白のウェディングドレス

夜、帰りの遅い部長を心配した蛍は部長に電話。だが、電話の向こうはイタリア語をしゃべっている。莉央に通訳を頼むと、なんと部長はマフィアに誘拐されてしまったらしい。イタリアでは誘拐があっても人質を守るため警察には届けず身代金を払う——そう莉央に言われ、蛍はただひたすらマフィアからの連絡を待つ。

朝になっても連絡はなく、悲嘆に暮れる蛍。愛しい部長のスーツケースを開けと、そこには真っ白なドレスが入っていた。部長はローマで結婚式を挙げようとしていたのだ。ドレス姿で涙する蛍を見た莉央は、誘拐の話は嘘で部長はチヴィタにいる、そこで会社のパーティに参加すると伝える。蛍はウェディングドレス姿のまま駆けだした。

莉央の車がエンストしたり現地の人に囲まれてドジョウすくいを披露したり草原を走ったりしながら、最終的にヒッチハイクでチヴィタにたどり着く蛍。純白のドレスはボロボロだ。

チヴィタの華やかなパーティ会場に、たった1人汚らしい姿で現れた蛍だったが、部長は「愛する妻です」と温かく周囲に紹介。部長が昨夜帰らなかったのは、仕事相手に懇願され、彼から逃げた妻の代わりに「思い出のダンス」を一晩中踊っていたのが理由だとも分かった。

莉央の写真を探せ!部長と蛍の結婚式は?

その後、莉央の写真が掃除で捨てられたことを知った蛍は、慌ててゴミ回収者のもとへ走る。ついでに一緒に捨てられたあの粉は白玉粉だった。写真は湖へ落ち、莉央は「もういいよ」と言った。

白玉粉は、優が姉との思い出から持ち込んだものだった。それを聞いて白玉団子をつくろうと蛍は誘うが、写真という思い出を諦めた莉央は突っぱねる。もう、生きる意味も見失っていた。もともと一緒に行くはずだった家族旅行——それを面倒がって自分だけ家に残った結果、愛する夫と娘を旅行中の事故で亡くしたのだった。

蛍は、やはり写真を取り戻すと雨の中駆け出す。「どんな人でも、どんな人生にも、光がさす瞬間がある」——それは決して消えない、心に灯った光、「きっとそれが生きる意味につながっていく」。

きれいに洗われた写真を手に取った莉央は涙をこぼした。優がつくった白玉団子は、莉央がつくったときのように粘土のような食感。莉央はそれを「想いがあるからいいんだ」と笑った。

蛍と部長はあらためて新婚旅行へ繰り出す。五感をフル活用した「ローマの休日」観光は順調で、「どっかその辺」の教会で即席の結婚式も済ませることができた。

大切な思い出を胸に、2人は帰国——すると蛍に妊娠の兆候が?!衝撃の結末を迎える2人だった。

ホタルノヒカリの作品情報

ホタルノヒカリのジャケット写真
レンタル開始日
2012/12/19
監督
吉野洋
キャスト
綾瀬はるか(雨宮蛍) 手越祐也 板谷由夏(山田早智子)
上映時間
110分
GEOで購入!
ホタルノヒカリのユーザ評価

評価数:10758件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 主人公のほたるがとても可愛いくて、ほほえましい。一見、蛍に振り回されているような夫の部長だが、そうではなくお互いがお互いにとってかけがえのない存在となっている最高の二人に憧れる。
  • 綾瀬はるかかわいいですね。藤木直人もイケメンでかっこいいです。ほたるの暴走がまた面白くて演技に引き込まれてしまいます。演技がだんだん綾瀬はるかそのものなきがしてくるくらい引き込まれました。
  • ストーリー展開は意味不明な部分もありますが、微笑ましく、笑いが止まらない映画です。それにしても松雪さんの存在感は、スゴイです。彼女がいるだけで、単なるテレビドラマが映画になってしまいます。私のタイプではありませんが、今まで観た松雪さんの出演作にハズレはありませんでした。

「ローマの休日」もオススメ!

劇中で何度も登場した映画「ローマの休日」。1953年製作のアメリカ映画で、グレゴリー・ペック演じる新聞記者のジョーとオードリー・ヘップバーン演じるアン王女の恋物語だ。この作品でオードリー・ヘップバーンは1953年のアカデミー最優秀主演女優賞を受賞。また、衣装や脚本も高く評価され受賞した。 ヨーロッパで古い歴史を持つ国の王女であるアンと新聞記者のジョーが、ローマ観光に繰り出す中でいつしか互いに惹かれ合う——2人の出会いと別れが描かれる中で映し出されるローマの名所は、そのまま今も観光名所として親しまれている。 情熱的な恋愛を描いた映画として確固たる地位を得、伝説ともなっている「ローマの休日」。名画と言われるだけに敬遠する人もいるかもしれないが、この機会に観てみるのも面白い。

ローマの休日の作品情報

ローマの休日のジャケット写真
レンタル開始日
2003/12/17
監督
ウィリアム・ワイラー
キャスト
オードリー・ヘプバーン(アン王女) グレゴリー・ペック(ジョー・ブラドリー) エディ・アルバート(アービング・ラトビッチ)
上映時間
118分
GEOで購入!
ローマの休日のユーザ評価

評価数:941件
評価 :★★★★☆(4.1/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 何度かテレビで見たので、字幕で見て見ました。でも僕はやはり、グレゴリーペックもオードリーヘップバーンも吹き替えの印象が強すぎるせいか、吹き替え判の方がピッタリとしています。両方鑑賞してみることを推薦します。
  • 今ではこの設定すらベタベタで映画すら作れなさそうだが、でもオードリーがやると世紀の名作に。あの床屋のシーン、ただ女優さんが一人映っているそれだけなのに、歴史的名シーンとか、スゴすぎる!
  • 今まで幾度となく観ろ観ろと言われてきてやっとローマの休日はやはり素晴らしい作品だった。このストーリーといい構成といいこの時代からある事が驚き。既視感ある終わり方かもしれないが、これが元祖と思えば興奮を覚える。もっと白黒映画を観たくなる第一歩の作品だと思う。

参考URL
・youtube.com