マダム・フローレンス! 夢見るふたりのジャケット写真

<簡単な解説>
ニューヨーク伝説の歌姫の実話をメリル・ストリープ×ヒュー・グラントの共演で映画化。自分の歌唱力に致命的な欠陥があるにも関わらず、ソプラノ歌手になる夢を追い続けるフローレンス。夫のシンクレアは、愛する妻に夢を見続けさせるため日々奔走するが……。監督は「クィーン」「疑惑のチャンピオン」のスティーヴン・フリアーズ。劇場公開に先駆け、第29回東京国際映画祭にてオープニング作品として上映。

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主人公は致命的音痴のマダム・フローレンス

時は1944年、第二次大戦中のアメリカ。ニューヨークで音楽に人生を捧げる、フローレンス・フォスター・ジェンキンスという女性がいた。致命的な音痴でありながらソプラノ歌手になるという夢を持ち、夫シンクレアもその夢を応援し続けている。その姿は、まさにおしどり夫婦。だが、フローレンスは自分が音痴であることに気づいていなかった。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=-rUdfZKtzQo

ソプラノ歌手になるべくレッスンを開始、そしてリサイタルへ

ある時、1人の若いソプラノ歌手ポンスのコンサートをきっかけに、自らも歌いたいと言い出した。これまで小さな内輪の公演は何回かやってきているためか、シンクレアは気安く高名な教師を雇い、専属ピアニストのコズメを雇って歌のレッスンを決めてしまう。フローレンスがどれだけ音痴でも、その歌声が外にでなければ(外に出てもコントロールできていれば)、妻に夢を見続けさせることはできるからだ。

フローレンスは、当時「死に至る病」とされた梅毒にかかっていた。梅毒にかかったのは18歳の初婚のときで、遊び人だった当時の夫からうつされたものだった。常に死と隣り合わせの人生の中、有り余る財産を音楽と夫につぎ込んできたフローレンス。シンクレアが彼女に献身的なのも、彼女の生き方への共感と感謝があったからだろう。

コズメもフローレンスの音痴になれてきた頃、いよいよリサイタルの話が飛び出した。開催が決定してからのシンクレアとコズメは大忙し。マスコミを買収し、フローレンスに好意的な人にのみチケットを売る。当日、不届き者アグネスが会場で笑い転げてもシンクレアが必死に取り繕ってなかったことにする。かくして、レッスン開始後最初のリサイタルは大喝采のうちに幕を下ろした。

レコードをばらまき、カーネギーホールで公演?!

リサイタルが好評を博した(と思い込んでいる)フローレンスは、勢いづいて自分の歌を録音したレコードまでつくってしまう。シンクレアやコズメにはひたすら事後承諾。ただ、ラジオからもあの歌声が流れていたことには慌てた。コントロールできないところへ歌声が流出し、案の定嘲笑されているのだ。

そしてシンクレアとコズメに、予想外の事態が訪れる。暴走したフローレンスが、音楽家なら誰もが憧れるカーネギーホールでの公演を決めてしまったのだ。しかも既に1000枚のチケットを国のために戦う兵士たちに寄付してしまったらしい。シンクレアもコズメも、覚悟を決めるしかなかった。

当日の会場は大賑わい。酔った者、小競り合いを起こす者、大物歌手に作曲家、俳優など、混沌とした顔ぶれだ。あの不届き者アグネスの姿もあった。ここにきて、フローレンスが「とんでもない過ちだった」と怖じ気づく。フローレンス以外は「そんなことは最初からわかってる!」とい言いたかっただろう。

しかし、既に覚悟を決めていたコズメとシンクレアは、優しく、そして力強く彼女を励ました。それは、アグネスも同じ。ステージに立ち、会場からの笑い声で歌えなくなってしまったフローレンスを見たアグネスが、観客たちに「声援くらいおくれないの?!」と檄を飛ばしたのだ。

ポスト紙の酷評、そしてフローレンスは・・・

大喝采のうちに終わったカーネギーホールの公演だが、結果は案の定、賛否両論。特にポスト紙は「史上最悪の歌姫」と酷評した。ポスト紙を買い占めることで、フローレンスの目に触れないよう全力で動き回るシンクレアやコズメと、他の各紙における絶賛に顔をほころばせるフローレンス。

シンクレアは、決してフローレンスを失望させたくなかった。だが、買い占めた新聞を街のゴミ箱に捨ててしまったのが仇になる。通りすがりの男性に「あなたはコメディの才能がある。新聞の酷評なんか気にしないで」と言われて気になったフローレンスが、ゴミ箱からポスト紙を拾い上げて読んでしまったのだ。

ふらふらと歩き出したフローレンス。そのまま、自宅代わりにしていたホテルのエントランスで倒れてしまう。シンクレアが駆けつけて抱き上げるが、意識がはっきりしない。疲労とストレスのせいか、梅毒の病状が悪化していたのだ。

シンクレアが見守り、コズメが静かにピアノを弾く中、フローレンスは美しい夢を見ていた。天使に扮して華麗に愛を歌い上げる自分と、惜しみない愛を与え続ける夫。「私があそこで歌った事実は、誰にも消せない」と淡い笑みを浮かべ、フローレンスはゆっくりとまぶたを閉じた。

たぐいまれな音痴の歌姫フローレンスの公演は、人々に笑いと生きる勇気、希望を与え、今でもカーネギーホールのアーカイブで1番人気を誇っている。

マダム・フローレンス! 夢見るふたりの作品情報

マダム・フローレンス! 夢見るふたりのジャケット写真
レンタル開始日
2016/12/01
監督
スティーヴン・フリアーズ
キャスト
メリル・ストリープ(Florence Foster Jenkins) ヒュー・グラント(St Clair Bayfield)
上映時間
111分
GEOで購入!
マダム・フローレンス! 夢見るふたりのユーザ評価

評価数:440件
評価 :★★★☆☆(3.6/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • メリル・ストリープが好きでレンタルしてみました。実在した人物を描いてます。メリル・ストリープは歌は上手いので、下手に歌う演技も○
  • 夫の浮気に驚いた。マダムのことが大好きなのは解ったけれど、他に女作って一緒に暮らしたり、金に物を言わせてマダムの歌を周囲の人に誉めさせたり、目茶苦茶だ。
  • 音痴な人に「音痴ですねぇ」とは言えないし、ましてや歌う事が大好きで、それを生き甲斐にしている人に絶対口が裂けても言わない。そのモヤモヤした周りの葛藤がコメディタッチて描かれていてクスッとなり、そして歌を愛するマダムへの優しさも表現されていて感動もしました。良い作品でした。

主演メリル・ストリープは実は美声の持ち主

本作では奇跡的な音痴を再現して見せた主演メリル・ストリープだが、実は美声のオスカー女優として知られている。彼女の美しい歌声が印象的な作品でまずあげられるのは、映画「マンマ・ミーア!」だろう。ABBAのヒット曲で構成されたミュージカル映画だ。20歳の女性ソフィは、これまで母子家庭で育ってきたため、父親が誰か知らない。しかし、結婚を目前にして、父親とバージンロードを歩くという夢を叶えるためこっそり母親ドナの日記を読んでしまう。可能性があるのは、母の昔の恋人3人。サム、ハリー、ビルに結婚式の招待状を送るソフィの夢は、いったいどうなるのか? 母と娘の絆を強く感じられる作品となっている。

マンマ・ミーア!の作品情報

マンマ・ミーア!のジャケット写真
レンタル開始日
2009/06/24
監督
フィリダ・ロイド
キャスト
メリル・ストリープ アマンダ・セイフライド ピアース・ブロスナン
上映時間
109分
GEOで購入!
マンマ・ミーア!のユーザ評価

評価数:1424件
評価 :★★★☆☆(3.9/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 洋物系の作品久しぶりに見たんですがなんか、不思議な感じですね!いい作品だったんですが俺にはちょっと満足感を得られなかったです!もっと洋物の作品見て見たいです
  • 予告編を見て面白そうだったので借りました。いやぁ、有名俳優もわんさか出演しているし、何と言っても使われている曲がABBAで最高ですね 高校に入学した頃、ABBAのアルバム買って毎日聞いていました。あの頃の思い出が甦り、なんと幸せな気持ちになれた事か。この作品、大好きです
  • メリル・ストリープが好きで借りました。 アマンダ・セイフリッドは初めてでしたが、なんともチャーミングな女優さんでした。と言うより全ての出演者が素敵過ぎる。一見エキストラかな?と思う方まで踊りだしたりなんとも目が離せない映画でした。そして背景の海がめちゃくちゃがキレイ! 夏になる度観たくなります。

参考URL
・youtube.com