マリと子犬の物語のジャケット写真

2004年に起こった新潟中越地震の被災者と飼い犬の実話を描いた絵本『山古志村のマリと三匹の子犬』が原作のヒューマン・ドラマ。監督は、連続ドラマ『ゴールデンボウル』『瑠璃の島』などを手掛け、本作が映画監督デビュー作となる猪俣隆一。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

スタッフ・キャスト

監督:猪股隆一
原作:桑原眞二 大野一興
脚本:山田耕大 清本由紀 高橋亜子
音楽:久石譲
出演:船越英一郎 松本明子 広田亮平

幸せな石川家を襲った大地震

新潟県山古志村で役場の職員として勤務していた石川優一は父:勇造と息子:亮太、娘:彩の4人で暮らしていました。子供たちが幼い頃妻を亡くしていた石川家は義理の妹:冴子に食事や家の手伝いをしに来てもらっていました。

ある日亮太と彩が学校の帰り道で一匹の子犬を見つけ拾って帰ってきました。子供たち優一は犬嫌いということを知っていたため祖父の勇造に頼み込み内緒で飼うことにします。

しかし優一にばれてしまい、祖父は怒られますが、彩の誕生日という事と母親がいない代わりになるだろうと優一を説得し渋々飼うことにします。そして犬の名前は「マリ」と決め、やがてマリは3匹の子犬を産み名前は「グー・チョキ・パー」と名付けますます賑やかな石川家になりました。

しかし2004年10月23日時刻は夕方の5時でした。突然大地震が起こります。地震発生当時、優一は仕事中、亮太は学校の課外授業に行っていたため自宅には勇造と彩の二人でした。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=rHZwHKxFxQM

取り残されたマリと3匹の子犬たち

自宅は地震によって屋根が崩れ落ち勇造と彩は下敷きになってしまいます。外にはマリと3匹の子犬がいて、マリは地震によってガラスの破片が散らばっている中、血だらけになりながら勇造と彩を助けようと懸命に近づこうとしますが何度も余震が起き、家屋はどんどん崩れ二人は動けなくなり埋まってしまいます。

一方、優一と亮太は自衛隊の救助によって無事に保護されていました。その救助ヘリから民家を捜索中の自衛隊員がマリを見つけます。マリは自衛隊員に飛びかかり勇造と彩の事を必死に伝えようとします。自衛隊員はマリの行動を察したのかマリの跡を追って行くと勇造と彩が埋まっていることに気がつきます。勇造は足を負傷していて出血が止まらない状態でした、彩は勇造が守ってくれたおかげで怪我はありませんでした。

救助ヘリが先に勇造を運び次は彩の番の時、彩が自衛隊員に「マリも一緒だよね?」と聞きますが、自衛隊員の口から一緒に乗せることはできないと言われ、彩は「マリー!」と泣きながら大声で叫びながら救助ヘリに乗せられマリと離れ離れになってしまいました。

懸命に生きようとするマリ

勇造は命に別状はありませんでしたが、命を助けてくれたマリを置いてきたことを悲しそうに冴子に言います。山古志村の被害は予想よりも大きく、大勢の村の住民たちが避難生活をすることになりました。彩はマリの事が心配で元気がありません。

一方マリは倒壊した家屋から食べ物を探し、3匹の子犬たちに食料を与えていました。子犬立ちは時にはカラスに襲われたりと必死に生きようとしていました。

そして避難生活をしていた住民たちに更なる危機が訪れます。山古志村に嵐が近づいていてこのままだと村が水没してしまう危険性があり住民はどうすることもできない気持ちでいっぱいでした。

そんな折に、新聞の記事に山古志村の写真が載っていて彩はその写真にマリが映っていたことに気がつきます。彩は亮太にマリがまだ生きていることを伝え、助けに行くと話します。亮太は一旦は止めますが、彩は「このままだとマリは死んじゃう、お母さんみたいに死んじゃうのは嫌だ!」と亮太に泣きながら訴えます。亮太は二人でマリを助けに行こうと決めました。

マリを助けに行った子供たち

亮太と彩は山道を進んでいた時予報通り雨が強く降ってきました。彩は途中で熱を上げてしまい山小屋で休むことにします。一方、二人の姿が見当たらないと気づいた冴子は優一に伝えます。そして二人がマリを探しに行ったことを知った優一は一人で山に探しに行きました。そして優一は大雨の中山小屋で休んでいた二人を見つけます。

亮太は「一人でマリを助けに行く」と優一に言うと、優一は「彩と亮太がこの世で一番大切なんだ!」と必死に亮太を説得し、3人で避難所に戻ることにします。避難所では事情を聴いた村の住民たちが心配そうに待っていました。

そして数日後一時帰宅を許されますが1家に1名のみの限定でした。石川家の代表として優一がヘリに乗ろうとしていた時、自衛隊の一人が優一は役場の職員として行ってもらうので石川家は他の人を乗せてくださいと言ってきました。そして自衛隊員は彩に行かないかと提案し、彩は喜びます。そして住民の一人が俺の代わりに行ってマリを一緒に探して来いと亮太に言い、3人でヘリに乗せてもらえることになりました。

マリとの感動の再会

ヘリから見えた山古志村は地震・水害と悲惨な状況で住民皆がショックを隠せない状態でした。そして優一と子供たちは倒壊した自宅へ向かいますが、マリと3匹の子犬たちの姿はありません。

彩は必死に「マリー!」と叫び呼びますが見つかりません――そして彩はマリと初めて出会った場所で、よく遊んでいた神社がある丘まで走り出します。しかし何度「マリー」と呼んでも現れません、彩は泣き崩れたその時、3匹の子犬たちが姿を現しました。

3人は子犬たちを抱きしめマリを探します、丘の向こうからやっとマリが現れました。マリは体は黒く汚れやせ細っていましたが生きていました。そして救助ヘリが避難所に到着し、マリと3匹の子犬たちも一緒に帰ってきたことを村人全員で喜びます。その後山古志村の人々は仮設住宅へと移り、彩と亮太は学校から帰ってきて3人の子犬たちとマリに「ただいま」と笑顔で話しかけました。

マリと子犬の物語の作品情報

マリと子犬の物語のジャケット写真

レンタル開始日
2008/06/13
監督
猪股隆一
キャスト
船越英一郎 松本明子 広田亮平
上映時間
124分
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マリと子犬の物語のユーザ評価

評価数:819件
評価 :★★★☆☆(3.9/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 実話ですよね。
    当時ニュースを見た時にも感動しました。
    色々な災害のときにはいつも問題になるようですが、人間の救出第一なのは当然にしても、ペットを置き去りにすることは考えさせられます。
    なので、この映画は皆に見て欲しいと思う映画です。
    ただ、ペットを飼っている人にはすごく切ない映画です。
    最後はハッピーエンドとわかっていても、ひたすらヘリを追うマリの姿と、あの叫びは、思い出しただけでも涙が出てきます。

    派手さはなくても、役者さんたちが素朴な村人たちを直向に演じていて、見ごたえがありました。

  • 女の子のマリに対する一途な思いが描かれていました。
    また、親子愛や兄弟愛など感動的なシーンが多かったです。
    船越英一郎さんや宇津井健さんなどキャストがハマり役で見ごたえがありました。犬も表情から気持ちが伝わってくるようでした。泣けました。

  • 子供向けの作りではあるが、忘れかけた頃に再度、当時の災害を振り返り、
    いつ何時自分が巻き込まれるかもしれない心の備えとして観ておきたい。
    この映画もひとつの典型的パターンで人と犬とのかかわりからお涙頂戴映画
    となっているが、描かれているものは家族の絆であり、それは人間も犬も同
    じであるということ。ストレートでベタではあるが、やっぱり泣ける。
    実話を元に作られてるとはいえ、実際の多くの被災者たちの状況は、映画で
    描かれているような綺麗ごとからは程遠いであろうが、こうした気持ちだけ
    は存在するのであろう。新潟県中越地震以降も東関東大震災という過去に例
    を見ない災害が起きたが、日々の生活では忘れがちな人と人との絆や思いや
    り、助け合いというが失望から再起させるのである。

「HACHI約束の犬」もオススメ!

2004年10月23日に発生した「新潟県中越地震」。震源の深さは13キロの直下型地震という想像を超える揺れだったため16日間という長い期間離れ離れになってしまったマリと石川家。家族の絆や被災地で協力し合う村人たちなど感動の映画となっています。マリの飼い主への思いがひしひしと伝わってくる感慨深い内容に考えさせられるストーリーです。人間と犬との関わり合いが感じられる映画でおすすめなのが2009年にリメイク作品として公開された「HACHI約束の犬」です。日本のハチ公物語をアメリカ東海岸の架空の街に変更して作られていますが、あらすじは大学教授のパーカーが駅で迷子になっていた秋田犬を連れて帰り、名前を首輪に付けていた漢字の「八」から名前をハチと決め一緒に暮らすことになります。毎日同じ時間に出勤し、帰宅してくるパーカーを見続けてきたハチでしたが突然飼い主が亡くなったことで家族やハチに悲しみが訪れます。涙が溢れてくる感動の映画となっているのでぜひおすすめです。

HACHI 約束の犬の作品情報

HACHI 約束の犬のジャケット写真

レンタル開始日
2010/01/27
監督
ラッセ・ハルストレム
キャスト
リチャード・ギア(パーカー・ウィルソン) ジョーン・アレン(ケイト・ウィルソン)
上映時間
93分
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HACHI 約束の犬のユーザ評価

評価数:629件
評価 :★★★★☆(4.0/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 仲代達矢の『ハチ公物語』のリメイク版。『ハチ公物語』も良かったけど、犬の演技については、『HACHI』の方が圧倒的に優れている。
    ただ、舞台が昭和初期の東京から現代のアメリカになっていることで、日本人にとっては少し馴染みにくい感は否めなかった。
    もう少し先生とハチの愛情あふれるエピソード・情景が欲しかったが、全編を通して美しいシーンとカメラワークは素晴らしい。
    ただ、ラストシーンはやはり『ハチ公物語』の方が泣ける。
  • もう全く詳細は覚えていないけれど「ハチ公物語」を見たことはあるし、何より渋谷駅の忠犬ハチのお話は有名ですので、この映画でどんなに可愛らしい子犬のHACHIのお顔を見ていても、どんなに楽しそうにご主人と過ごしている大きくなったHACHIを見ていても、常に「その後」のことが頭をよぎって、涙を我慢しながらの必死の鑑賞でした。
    ベッドリッチ駅にて、迷い犬となってしまった子犬のHACHIが、縁あって巡りあい、そのご主人となったのはリチャード・ギア演じる大学の教授、パーカー・ウィルソン先生。飼い主が見つかるまで・・とこっそり家に連れ帰ってから、嫌がる妻・ケイトがこの犬の飼い主はパーカーだと認めるに至るまでのHACHIの懐き具合やパーカーの可愛がりようは、本当にリチャード・ギアが飼ってたりして!?と思うくらい見ていて微笑ましかったです。
    そんな中で、意外にも秋田犬という犬種についてや「八」の意味など、犬好きの私も知らなかったプチ知識も得られ、ちょっとためになりました。
    また、犬は人間のようにはっきりとした色覚は無く、色の判別が出来ないと聞いたことがありましたが、HACHIの目線がたびたび写しだされ、こんな色の無い世界しか見えていないんだな〜って、「その後」のことも合わせて妙に寂しい気分になりました。
    犬は、犬なりに必死に人間に伝えていること、脳ある鷹は爪を隠すみたいな、持てる能力を普段は隠し、大事なところで使う賢さに感銘を受けながら、ラストへと大号泣でした。私の場合、単に映画からというのでなく、もとから知ってるハチ公の実話に強く心を揺り動かされてしまっているというのが大きい気がして、映画にというよりHACHIに、そしてハチ公に捧げたい☆5です。

  • 日本人にとって、ハチ公の話の内容はあまりにも有名なのですが、
    話の核心をいじらずに、多少の設定を加えるのみで、そのままアメリカに
    もってきたことにより、アメリカ人にこの話を紹介するのにも、また日本人
    を改めて感動させるのにも、成功しているのではないでしょうか。日本と
    つながりの深いリチャード・ギアを起用したキャスティングもいいですね。
    ストーリーは、私も「名犬ラッシー(家路)」を思い出しました。
    そこがアメリカらしいところです。
    時折、ハチが見る世界をモノクロに近い映像で表現したことも、観客をハチの
    気持ちと同化させるための、考えられた技法です。
    パーカーが倒れる日の朝、どうもハチの様子がおかしかったのは、虫の知らせ
    ならぬ犬の知らせですね。はやりそこからラストまでが、感動の嵐でした。

参考URL
・youtube.com