メイジーの瞳のジャケット写真

NYに住む6歳のメイジー(オナタ・アプリール)は、ロック歌手の母スザンナ(ジュリアン・ムーア)とアートディーラーの父ビール(スティーヴ・クーガン)の離婚を機に、二人の家を10日ごとに行き来することになった。ベビーシッターだったマーゴ(ジョアンナ・ヴァンダーハム)が父の新居にいることに戸惑うが、メイジーは元々仲良しだった彼女にすぐに打ち解ける。

監督:スコット・マクギー デヴィッド・シーゲル、出演:ジュリアン・ムーア(スザンナ) アレキサンダー・スカルスガルド(リンカーン) オナタ・アプリール(メイジー)

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

両親に翻弄される少女の世界

今回紹介する映画「メイジーの瞳」は、両親の離婚によって翻弄される幼い少女メイジーの物語。始めから最後までメイジーの目線で描かれており、大人のあらゆる事情が子どもにとってどれだけ無関係なものかということを考えさせられます。

「愛している」という言葉だけでは足りない何かを、メイジーがずっと探し求めているかのようにも見えてくる作品です。家族が家族であることの大切は、大人と子どもでは少し価値観が違うのかもしれない、ということにも気付かされます。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=i1ygq49sVHw

喧嘩の絶えない両親と優しいマーゴ

母の子守唄で眠りにつくメイジーは、多忙な両親に代わるマーゴに面倒をみてもらっています。若くて綺麗な彼女はメイジーの遊び相手や世話役になり、メイジーもマーゴのことが大好きでした。

しかし、メイジーの家では両親の怒鳴り声が絶えません。毎日のようにけんかを繰り返し、ついには離婚をしてしまうのです。単独親権を求めた母スザンナですが、養っていく力がないとしてそれが認められませんでした。

一緒に過ごすことになった父の家を訪れると、そこにはマーゴの姿がありました。メイジーは驚きますが、すぐに受け入れます。父とマーゴの3人で生活を始めますが、出張が多いという事情で、メイジーは10日おきに両親のあいだを行き来するようになるのでした。

大人の事情に振り回されるメイジー

スザンナに飛びつくメイジーは、移動中の車のなかで父親の話をします。お嬢様みたいな部屋があること、火傷を負っても手当してくれないこと。そしてマーゴと3人で暮らしていることです。

スザンナは、メイジーの言葉に驚き「夫とマーゴが浮気していた」ことを悟ります。元夫とマーゴが結婚して間もなく、スザンナはリンカーンという別の男性と結婚を決めるのです。

次々に変わる環境に、ひと言も文句を言わずなされるがままのメイジー。スザンナと10日間過ごすと、今度は父のもとへ。しかし父は迎えに来ないのです。スザンナの家へ戻ったメイジーは、怒りをあらわにする母親に何も言えません。そんなメイジーを見たリンカーンは、メイジーに料理を作って与えます。メイジーとリンカーンは徐々に距離を縮め、ミュージシャンとして活動するスザンナがツアーに出ているときも2人で楽しい時間を過ごすのでした。

そんな中、バーで働くリンカーンに急用が入ったため、メイジーを預けようとマーゴのもとへ訪れたリンカーンとメイジー。するとそこには、1人でイギリスへ発った夫に見捨てられたマーゴの姿があったのです。

距離を縮める3つのこころ

取り乱したマーゴは、リンカーンに怒りをぶつけます。思わぬ出来事に困惑するリンカーンはその場を立ち去ろうとしますが、涙を流すマーゴに、メイジーが寄り添います。そして2人でチョコレートケーキを作り、リンカーンが働くバーへ「怒ってごめんなさい」のケーキを届けるのでした。

その日からリンカーンとマーゴの心の距離が縮まり、メイジーとともに3人で遊びに行くようになります。すると突然、マーゴをあしらったメイジーの父が帰宅していたのです。メイジーは喜びますがマーゴの姿がありません。1人で家を出て行ってしまったのです。

事情を知ったリンカーンはマーゴに電話をかけ、3人は無事に再会。メイジーが欲しがっていたカメを買いに行こうとニューヨークの街を歩いていると、なんとそこにはスザンナの姿がありました。

今度こそ娘を離すまいとツアーを中止させようとするスザンナですが、結局叶わずにリンカーンのバーへ預けます。しかしそこにリンカーンの姿はなく、メイジーは知らない場所で怯えながら朝を迎えるのでした。

メイジーの希望、それぞれの愛情

孤独な眠りから覚めると、そこにはマーゴの姿が。自宅に戻って荷物をまとめると、メイジーとマーゴの2人きりの生活が始まります。海のすぐそばにある家では、寂しいようでどこか幸せな毎日が送られていたのです。

そんな質素な2人の生活に、リンカーンが加わります。マーゴとリンカーンの心は完全にひとつになり、メイジーの両親のような存在と成り代わっていくのです。

ある夜、ツアー中のスザンナが突然メイジーのもとを訪れます。メイジーをツアーに連れて行くというのです。今すぐ出発するという母に、メイジーは「明日3人でボートに乗るから、出発はあさってがいい」と訴えます。

スザンナは自分の大きな声や形相に怯えるメイジーを見てショックを受けます。怖がらせるつもりはなかったと話し、そしてようやく娘とリンカーン、マーゴの3人で生活することを認めるのです。

次の日、清々しい迎えた3人はさっそくボート乗り場へ向かいます。メイジーは青い海と空に挟まれて、海の上にかかる橋の上を、リンカーンとマーゴの愛を受け止めて走り抜けるのでした。

メイジーの瞳の作品情報

メイジーの瞳のジャケット写真
レンタル開始日
2014/09/02
監督
スコット・マクギー デヴィッド・シーゲル
キャスト
ジュリアン・ムーア(スザンナ) アレキサンダー・スカルスガルド(リンカーン)
上映時間
99分
GEOで購入!
メイジーの瞳のユーザ評価

評価数:534件
評価 :★★★☆☆(3.8/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 親の身勝手で子供がかわいそうな映画だったらイヤだなぁと思ってたけど、確かに身勝手で振り回されてるけどみんなにちゃんと愛されてて良かった。 そしてメイジーの行動や仕草が可愛くてホッコリ。 J.ムーアがまあまあなクズ親演じてるけど、あれはあれでメイジーを愛してはいるんだろうし。 キス攻撃は引くレベルだったけど。 最後、実の親より、全く血の繋がらないカップルの側にいたかったのは本当は悲しいことかもしれないけど、自分的には幸せな気分になれた。
  • 『キッズ・オールライト』の製作陣で贈る、離婚や再婚、身勝手な大人たちを見つめる幼き少女を描いたヒューマンドラマ。美しい映像と無責任な両親たちの醜さとの対比が巧妙。子どもを持つ親には『そして父になる』と併せておすすめしたい一作。
  • どんなに振り回されても 子供だもの パパ ママがいちばんじゃなきゃ… 子供は成長したけど パパ ママは親として成長しなかったのね。愛情ある人を子供は見抜く力がある。 最後 メイジーの走り方が 心に残った! メイジーのこれからを表わしているよう。

ヘンリー・ジェイムズ原作の映画「鳩の翼」もオススメ

「メイジーの瞳」と同じヘンリー・ジェイムズが原作の映画「鳩の翼」の紹介です。本作は、大人の恋が交差するところで見える、人間の心のうちがロマンティックに描かれた物語。1900年代前半のイギリスで階級制度に従いながらも、抗えない強い気持ちが3人の男女を取り巻きます。現代とは違う時代背景によって、恋愛だけでなく社会に翻弄される人たちの心情が繊細に映し出されています。

鳩の翼の作品情報

鳩の翼のジャケット写真
レンタル開始日
2012/04/04
監督
イアン・ソフトリー
キャスト
ヘレナ・ボナム=カーター(ケイト) ライナス・ローチ(マートン) アリソン・エリオット(ミリー)
上映時間
102分
GEOで購入!
鳩の翼のユーザ評価

評価数:28件
評価 :★★★☆☆(3.2/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • トシを全くとらない女優、ヘレナ・ボナム・カーター目当てで見ました。 黒が似合うヘレナと対照的な「純真無垢」イメージのエリオットの不思議な友情。同じ人を好きになってしまってそれでも、この2人の不思議な絆の糸が絡みに絡んで結局良かったのか悪かったのか・・・・。 消えていく命というのは人間の心に(特に男性)どうしようもなく引っ掻き傷を残して、追憶に溺れさせるんだなぁと。下世話な例えになってしまうと、エリオットの勝ち、だと感じた。 金と愛を離して考えた時点でもう、答えは出てた気がする。 文句ナシに、久し振りの良作でした!
  • 結構な掘り出し物作品でした。ヘレナボナムカーターの演技が素晴らしかったです。ホセインアミニが参加していたので観ました。

参考URL
・youtube.com