モールスのジャケット写真

雪に閉ざされた田舎町。12歳のオーウェン(コディ・スミット=マクフィー)は学校でいじめられていたが、二人きりで暮らす精神的に不安定な母親に相談できずにいた。彼の唯一の楽しみは、自分の部屋から望遠鏡で他の部屋を覗き見すること。ある夜、望遠鏡を覗いていた彼は、雪の中を裸足で歩く隣に越してきた少女を見る。雪の夜、オーウェンが中庭で一人遊んでいると、あの少女が現れ、夜の中庭で何度か会ううちに段々と二人はうちとけていく。彼女は、12歳くらいだが自分の誕生日を知らず、ルービックキューブが得意で、アビー(クロエ・グレース・モレッツ)という名であった。彼女に惹かれていくオーウェンは、アビーの部屋から聞こえてくる荒々しいどなり声に心を痛めていた。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

スタッフ・キャスト

監督:マット・リーヴス
原作:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
脚本:マット・リーヴス
音楽:マイケル・ジアッキノ
出演:クロエ・グレース・モレッツ(アビー) リチャード・ジェンキンス(父親)

不思議な少女アビーとの出会い

学校では陰湿ないじめを受け、家庭では両親が別居中のため母親と二人暮らしの少年オーウェン。孤独な彼の趣味は望遠鏡で他の家を覗くこと。ある日、同い年ぐらいの見知らぬ少女が引っ越してきたのを望遠鏡で発見します。

そして別の日、オーウェンが庭で木にナイフを突き立てている時、その少女が雪の中を裸足で立っているのに気付きます。彼女の名前はアビー。誕生日も知らず、学校にも行かず、ルービックキューブも初めて見るという変わった少女でした。ルービックキューブを貸したことをきっかけに二人は仲良くなります。

いつも夜にしかアビーと会えませんが、オーウェンは次第にアビーに好意を示すようになります。アビーの方も最初は「友達にはなれない」と言っていましたが、だんだん心を開いていきます。

そのころ、オーウェンの住む街では猟奇的な殺人事件が発生していました。死体から大量の血が抜き取られていたのです。被害者はオーウェンの通う小学校の卒業生だったため、学校でも注意が喚起されました。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=zrpHiDECjlA

アビーと仲良くなるオーウェン。しかしアビーには重大な秘密が!

オーウェンとアビーの部屋は隣同士だったので、壁越しにモールス信号で連絡を取り合おうと提案します。これで夜の公園だけでなく、部屋の中でも会話ができるようになりました。アビーはオーウェンの顔の傷を見てまたイジメを受けたことを知り、「やられたらやりかえすの」と言います。もしまたやりかえされた場合、「私が手伝う」とまで勇気づけてくれます。

ゲーセンでデートするようになる二人ですが、アビーと一緒に暮らす老人トーマスは「もうあの少年に会うな」と言い、血を集めるため新たな殺人に出かけて行きますが失敗。酸を顔面に浴びて自殺を図り、救急車で病院に運ばれます。病院に訪れたアビーに自らの首筋を差し出した後に飛び降り自殺したトーマス。これがオープニングのシーンにつながっています。

病院から帰ったアビーは、オーウェンの部屋に行きます。オーウェンは「彼女として付き合って」と言いますが、「私は女の子でも何者でもない」とアビーは言います。断る口実だとオーウェンは思いましたが、付き合うことになっても今の関係が何も変わらないのだと伝えることでアビーは付き合うことを承諾します。

明らかになるアビーの正体にオーウェンの選択は?

スケートやホッケーの授業の日。「川で泳げ」と要求するいじめっ子に対して、スティックで応戦し、耳を切り裂いたオーウェン。その直後、氷の中に遺体が発見されます(アビーが血を吸った遺体だと思われます)。アビーの言うとおりにしてうまくいったことを喜び、オーウェンは自分の秘密基地にアビーを誘い、誓いの儀式をします。

ところが、指を切って血を流す儀式だったため、アビーは床に落ちた血をなめます。そう、アビーはヴァンパイアだったのです。本性を現したアビーは部屋を飛び出し、通りがかりの女性を襲います。混乱したオーウェンは、母親に相談しようと思いますが寝ており、父親に電話で「人は邪悪になれる?」と聞きますが、満足のいく回答は得られません。

思い切ってアビーの部屋をおとずれるオーウェン。ヴァンパイヤであること、長いこと生きていることを彼女の口から聞き出し呆然とします。死んだトーマスはアビーのために血を集めていたのでした。

アビーにかまれた女性は自分の腕から血を吸っている途中に、看護婦開けカーテンからさす日光をもろに浴びてしまいました。すると全身から炎を発し、看護婦もろとも焼死しました。アビーにかまれたことで彼女もヴァンパイアになったからです。

去って行きのびるか、とどまって死ぬか

アビーがヴァンパイアだと知っても、オーウェンはアビーを見捨てませんでした。ある日、刑事がアビーの家に乗り込みます。彼は様々な証拠から、アビーが悪魔崇拝者か何かだと思い、強制捜査に乗り込んだのです。昼間は眠っているアビー。

あわや日光を浴びる寸前でオーウェンが「やめて」と声を出すとアビーが目を覚まし、刑事を襲います。オーウェンがヴァンパイアに魂を売った瞬間でした。でも、自分の身元がばれたためアビーは「よそへ行く」とオーウェンに別れを告げます。

プールの授業で練習するオーウェンを、いじめっこ達とその兄が水中に沈めます。先生もいません。ナイフを取り出し無茶な要求をするいじめっ子達。絶体絶命と思われとその時、いじめっこ達の叫び声が聞こえます。上がってみるといじめっ子達は血まみれのスプラッタ状態です。アビーがオーウェンを助けに戻ってきたのですね!

電車で街を出るオーウェン。人が入るほど大きなトランクを持っています。そして、トランクの中にいるアビーとモースル信号で連絡を取り合うところで物語は終わります。

オーウェンの数十年後は、トーマスみたいな姿になるのでしょうか?

モールスの作品情報

モールスのジャケット写真

レンタル開始日/公開日
2012/01/07
監督
マット・リーヴス
キャスト
クロエ・グレース・モレッツ(アビー) リチャード・ジェンキンス(父親)
上映時間
116分
さらに詳しく見る>
モールスのユーザ評価

評価数:1680件
評価 :★★★☆☆(3.5/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • アメリカ映画らしくなくヨーロッパの香りそうがするところが好きです。恐らく原作に忠実にストリー展開をおこなっていると思われます。ラストの展開もハリウッド的でなく大変満足しました。子供が主人公ですが大人が見るべき映画です。
  • ラブロマンス分類はどう考えてもミスってると思いますが、よかったです。
    結局死んだ男の人とオーウェンが入れ替わる形でアビーと生きていく…でもオーウェンもいずれ年を取って…と考え出すとすごく悲しい話です。クロエはなんだかんだ化物系の役が結構ありますが、可愛くて好きです。
  • 吸血鬼役の女の子がかわいいですが悪女なのかな?
    あまり集中してみてなかったのですが途中からはまってしまいました。
    吸血鬼の女の子は12歳が長いとか言ってたんで最後まで観終わってみて一緒にいた死んだ男性も昔誘惑して今まで自分を守らせていたんでは?って思いました。そう考えると怖い…。切ないラブストーリーではないな。ホラーかも。

「ぼくのエリ 200歳の少女」もチェックしよう!

「モールス」は、実は「ぼくのエリ 200歳の少女」という映画のリメイク版です。孤独な少年がヴァンパイアの少女と仲良くなり、一緒に街を出ていくことになるなど、内容はほぼ一緒です。ただ、舞台がスウェーデンなことなどいくつかの違いはあります。そして、実はエリ(ヴァンパイヤの少女)は男だった?という裏設定まであります。つまり、種族愛だけでなく同性愛的要素もあるようです。そういえば「モールス」でもアビーが「私は女の子じゃない」と言っていましたね。見比べるといろいろ新たな発見があるでしょう。

ぼくのエリ 200歳の少女の作品情報

ぼくのエリ 200歳の少女のジャケット写真

レンタル開始日
2011/02/04
監督
トーマス・アルフレッドソン
キャスト
カーレ・ヘーデブラント(オスカー) リーナ・レアンデション(エリ) ペール・ラグナル(ホーカン)
上映時間
110分
さらに詳しく見る>
ぼくのエリ 200歳の少女のユーザ評価

評価数:280件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 数年ぶりに観たくなって借りました。
    久々に観てもやはり好きなものは好きだと感じる。

    北欧の曇り空や白銀の町並み、色鮮やかとは言い難い画面が続くが、だからこそ赤色がよく映えるのではないかと思う。
    いじめられっ子の男の子。自分に向けられた罵詈雑言と胸中に溜まる鬱憤をどう吐き出せばいいのか、まだ自分をコントロールする術を持たず、夜な夜なアパートの中庭で木に向かってナイフを突き立てる。刺しているのは果たしていじめっ子なのか、弱い自分なのか。雪の止まない夜、少年は薄着の子供を中庭で見つける。「エリ」と名乗る子供。

    前半の風景の色味の無さが、ラストのワンシーンを見るとなんだか胸に言い難い気持ちがじわりと滲んだ。
    ハッピーエンドと呼べるラストだと思う。
    北欧では「エリ」は少年にも用いられる名前で、なぜ邦題にわざわざ「少女」とつけたのか分からない。
    原作小説にも「エリ」を少女だと表現する言葉はどこにもないらしい。

  • はじめは、単調で退屈、しまったはずしたと思いました。
    金髪ではかなげなオスカー、はじめは静かな出だしでした。
    しかし、いきなりグロイシーンが。。。。
    北欧の美しい雪景色のなかで、強烈なインパクトでした。
    そして、それがどういう意味を持つのか明かされていきます。
    隣に越してきた不思議な少女エリはバンパイア、普通に話をしているときは普通の少女なのですが、人を襲う時はゾッとするくらい怖いです。
    いい人を襲って殺してしまったり、やっていることは非常に残酷きわまりないのですが、
    バンパイアとして生きていくためなのだからしかたがないか。。。
    とオスカーとエリとの関係が深まるにつれて納得してしまう不思議さです。
    加えていじめっこからオスカーを助けるシーンはそこまでやるかと思いつつスッキリした気分です。
    ラストの旅のシーンがまたよいです。
    静かななかに怖さと残酷さと切なさとほのかなラブストーリーといろいろ入って妙に納得の映画でした。
  • タイトルと解説ですでに「内容」を説明してしまっているのが困りものですが、映像のキレイさや背徳的な雰囲気、様々に演出された「性的要素」などなど、なかなかの見応えのある映画でした。

    解説にも書いてあるのですが「吸血鬼とのラブストーリー」なお話です。
    孤独なオスカーと少女エリとの交流は子役の演技ながらに「愛おしく」「儚い」感じで心に響きます。
    また吸血鬼が登場する作品ながら、そのモンスターっぷりは「控え目」で「派手さ」はないのですが、本作のメインである「ラブストーリー」には非常に合っています。
    本作が良い点は「ラブストーリー」ではあるのですが、「人間と吸血鬼」といった「それだけ」のラブストーリーではなく、オスカーとエリの二人の「内面的」な要素や、「それ以上」の大きな要素が内服され、物語が進むうちに「固定概念」のラブストーリーからは逸脱した物語と感じます。

    しかし、原作は読んではいないのですが、本作を「見ただけ」ではエリの「父親」に関しての「想像」がなかり「違って」解釈されてしまいますね。
    「それも」意図しているのか分からないのですが、原作としての「設定」の方が良かったと思います。
    本作での父親の表現だと「オスカーのその後」が違った想像になってしまう気がします。

    また、本作を見た人が「誰もが」気になる「あるシーン」が、非常に重要なだけに映画内の「表現」だと「分からない」という大きな難点が良くなかったですね。
    実際「見たとき」には「意味が分からず」、ネットで調べて「ああ、そういうシーンだったのか」と理解出来ました。
    そのために前半で「女の子じゃないかも知れない」といったセリフの意味が分かってきます。

    邦題と解説は日本側の「責任」として良くなかったですが、映画本編は「妖しく」「儚く」心に響く物語であり、ラストシーンは「良かった」と思える内容でした。

参考URL
・youtube.com