レイルウェイ 運命の旅路のジャケット写真

退役軍人エリック・ローマクスの自叙伝を元に作成されたのが「レイルウェイ 運命の旅路」。日本兵の捕虜となった主人公エリック将校が受けた数々の過酷な仕打ち。それをふりかえりつつ、辛い記憶を乗り越えようとする人間ドラマ――観る人によって解釈の内容は変わってきそうです。それではストーリーのあらすじネタバレを最後までどうぞ。

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退役軍人エリックのトラウマ

1980年、イギリス退役軍人であるエリックは、大の鉄道好き。そんなエリックは列車で旅行中のパトリシアと列車内で出会います。エリックもパトリシアもお互いに惹かれ合っていることを知り結婚します。

ところが、エリックは第二次世界大戦中の捕虜経験がトラウマとなっており、日本軍の憲兵隊の夢を観て苦しむ姿を妻のパトリシアも知るところとなったのです。このトラウマのために、訪問してきた債権回収業者に刃物を向けるなど、パトリシアにとってエリックの苦しみが尋常でないことを思い知ります。

どうにか夫のエリックを救いたいパトリシアは、退役軍人クラブのフィンレイに相談をもちかけます。はじめは話を拒んだフィンレイでしたが、「彼の全人生は“鉄道”だ」と第二次世界大戦での話をパトリシアにし始めます。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=VDpcImlFi7s

日本軍の捕虜になったイギリス軍

1942年シンガポール、エリックたちは英国パーシバル将軍が降伏したことを知り、日本兵の捕虜となります。技術兵として肉体労働は避けられたものの、非道な扱いを受け続けます。隊はクワイ河近くまで鉄道工事を進めていましたが、エリックはタイとビルマを結ぶ鉄道の建設を英国軍が中断していた理由について「極悪非道の労働をするのは奴隷の軍隊しかない」と仲間に説明します。

エリックをはじめとした技術兵は、自国の情報を得るために保存していた真空管を使ってラジオを作り、英国が戦況に逆転したことを知ります。肉体労働を強いられていた上官に「近いうちに戦争は終わる」と伝えたエリック達でしたが、隠していたラジオが日本兵に見つかってしまいます。

日本軍の度重なる暴力

ラジオの発見により、エリック達は日本兵に呼び出され、仲間の1人が酷く痛めつけられます。その時、エリックが自ら名乗り出て、更に酷い暴力を受けます。フィンレイも「あんな勇気ある行動は見たことがない」と感じたものの、日本兵の残虐なやり方を「狂気だ」とも思っていました。日本兵はエリックが「ラジオで情報を送信したはず」と思い込んでおり「1週間後エリックを処刑する」と告げ、その後エリックは行方知れずとなってしまいます。

話を聞いているパトリシアに、フィンレイは「あまりにも屈辱的なことは愛する人には語れない」と告げます。後日、フィンレイはエリックの元を訪れ、当時エリックへの拷問に立ち会ったとされる憲兵の「ナガセ」が存命する新聞記事とナイフを渡し、エリックに復讐を促します。一度は拒んだエリックでしたが、フィンレイが命をかけたメッセージを知り、エリックは一路「拷問の場」があったタイに向かうのです。

復讐かそれとも和解か

当時の憲兵であった「ナガセ」を見つけるのは容易なことでした。「拷問の場」を巡礼と称して観光案内していたナガセと、エリックはついに再会します。ナガセはエリックから復讐されることは覚悟していました。エリックは、自分が拷問を受けたまさにその場所で、ナガセを竹の牢に閉じ込めます。

水攻め…愛するパトリシアに語れない程の拷問は、エリックの脳裏にフラッシュバックされます。四肢を縛られ窒息直線まで水で繰り返し苦しめられ、エリックはラジオで「聞いた情報」をナガセに話します。ナガセの憲兵隊での役割は通訳でしたが「日本は燃料も食料もつき、戦争はもうすぐ終わる」と聞いたエリックの話に逆上します。

エリックは水攻めのあった場所から、ナガセのところに戻り彼を竹の牢から出し、フィンレイから渡された復讐のためのナイフを鉄橋の上から川に投げ捨てるのです。フィンレイとエリックの大きな違いは「愛する妻」の存在。エリックは妻がいたからこそ、復讐を思いとどまったのです。 その後、エリックとナガセは文通を通して和解。2011年にナガセがこの世を去るまで、二人は交流を続けたのでした。

レイルウェイ 運命の旅路の作品情報

レイルウェイ 運命の旅路のジャケット写真
レンタル開始日
2014/09/26
監督
ジョナサン・テプリツキー
キャスト
コリン・ファース(エリック・ローマクス) ニコール・キッドマン(パトリシア・ローマクス)
上映時間
116分
GEOで購入!
レイルウェイ 運命の旅路のユーザ評価

評価数:405件 
評価:★★★☆☆(3.4/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 実話ベース。作品の深さ、重さに、冒頭よりラストまで胸が苦しかった。戦争におけるPTSDは悲惨、ローマクスとパトリシア、ローマクスと永瀬、それぞれの深い苦しみが痛いほど伝わって来る。許すこと償うことヘの苦悩あれど、悪しき行いは隠さず伝えゆくべき。
  • エリック・ローマクスの自叙伝『泰緬鉄道 癒される時を求めて』(The Railway Man)の映画化。第二次世界大戦中、タイとビルマ間を往来する泰緬鉄道の建設に捕虜として従事させられたイギリス軍兵士であった原作者と当時施設にいた日本軍の憲兵隊通訳・永瀬隆氏を描く「事実に基づく映画」だ。日本軍の蛮行(尋問?)が描かれており、この類の話は「日本人はそんなことはしない」みたいな反論がありがち。でも、この映画はそんな部分の評価・議論を越えたところにあると思う。「戦争の悲惨さ」という簡単な言葉では言い尽くせない。人間の尊厳さ、命の尊さとは、戦争の前には無力なのだろうか、と問いかけたくなる。戦争を全く知らない僕にとってはどう考えても分からない。でも、この自伝はその真実の一部を語っているのは間違いないだろう。結末に描かれている二人の関係が、もっとも重要な「伝えたかったこと」じゃないかな。
  • 心理的にはものすごいヘヴィーだが、静かな映画。ヘヴィーさの見せ方に、この映画の結論がわかるけど、これはどうなんだろう。映画にするなら視覚的に、具体的にその凄惨な戦場を強烈に見せるところも必要だったんじゃないかな、と思う。

オススメの戦争映画をご紹介!

第ニ次世界大戦をモチーフとした映画は数多くありますが、個人の心に訴える作品ではこちらがおすすめです。
・「プライベート・ライアン」
第二次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦で、たった1人の兵士の救出に向かう兵隊たちの物語。
・「硫黄島からの手紙」
第二次世界大戦の硫黄島での戦いを日米双方の視点から描いた「硫黄島プロジェクト」の日本側視点の作品。「父親たちの星条旗」と同じくクリント・イーストウッド監督作品。 戦争を繰り返さないためにも、一度は観ておきたい作品です。

オススメ作品情報

プライベート・ライアンのジャケット写真
レンタル開始日
2010/12/17
監督
スティーヴン・スピルバーグ
キャスト
トム・ハンクス(ジョン・H・ミラー大尉) エドワード・バーンズ(リチャード・ライベン二等兵)
上映時間
169分
GEOで購入!
プライベート・ライアンのユーザ評価

評価数:2081件 
評価:★★★★☆(4.1/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 収録時間が比較的長い映画ですが、それを感じさせないくらい最初から最後まで引き込まれる作品でした。 戦場においても冷静で人道的な振る舞いをしていたアパムが、初めて人を撃つシーンでは何とも形容しがたい気持ちになります。久しぶりに心が騒つく映画を見ました。
  • 冒頭から映画鑑賞者をノルマンディー上陸の激戦へと連れ込む。その迫力と言ったら★5以上なにものでもありません。現実はもっと凄まじかったのでしょうが、かなりリアルに“戦場という地獄”が再現されているのではないでしょうか。 たった1人の兵士を戦場から連れ戻す。次々と自分の仲間が死んでいっても、その使命を最後まで果たそうとする男の理由を知った時、私の心はとても熱くなりました。 戦争映画はいっぱいありますが、太陽の帝国といい、シンドラーのリストといい、スピルバーグの描く戦争映画ほど熱くさせられる作品はありません。
  • 5.1chで観るといいと聞きシステムヘッドホンにて視聴。 弾丸が頭のまわりで飛び交い、戦車から砲弾が自分に向かって飛んでくる、吹っ飛んだ兵士が耳をかすめてぐちゃり、、もう怖いったらありゃしない。
硫黄島からの手紙のジャケット写真
レンタル開始日
2007/04/20
監督
クリント・イーストウッド
キャスト
渡辺謙(栗林忠道中将) 二宮和也(西郷)
上映時間
140分
GEOで購入!
硫黄島からの手紙のユーザ評価

評価数:1075件 
評価:★★★☆☆(3.9/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 日本人からするとなじみがある悲壮感漂う玉砕映画という感じ。アメリカ人からすると新鮮なんだろうなという印象。ただ、俳優、監督とも流石に腕が良いので、(二ノ宮さんはどうなんだろうと思ったが意外とキャラクターにマッチしていた)作品のクオリティは高い。
  • なぜ日本人の監督がこの映画を作らないのか。ていうかクリントイーストウッド 日本人の心をここまで理解出来ているとは素晴らしい!!絶望の中で戦う日本人的な心理描写が素晴らしい
  • 人間の本質を描いている(この時代の戦争時の)秀作。映画の出来は優しく観れる(難しくない)点ではよくできている。音楽も良い(カイル・イーストウッドは息子さんです)。過酷さ、悲惨さ、悲壮感、狂気・・・は弱いって感じですが。(まあ抑えているんでしょう)

参考URL ・youtube.com