世界にひとつのプレイブックのジャケット写真

最愛の人を失い心が壊れた男女が、立ち直るためにダンスコンテストに挑戦する姿を描くハートフル・コメディ。出演は、「ハングオーバー」シリーズのブラッドリー・クーパー、「ハンガー・ゲーム」のジェニファー・ローレンス。監督・脚本は、「ザ・ファイター」のデイヴィッド・O・ラッセル。トロント国際映画祭観客賞受賞。

監督:デビッド・O.ラッセル、原作:マシュー・クイック、脚本:デビッド・O.ラッセル、出演:ブラッドリー・クーパー ロバート・デ・ニーロ ジェニファー・ローレンス

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パットの帰宅

主人公のパットは、元は高校の歴史教師。しかし今は、ある事件がきっかけで精神病院に入院していた。8か月の入院生活の後、母親の奔走でようやく実家への帰宅が許される。父のパトリツィオもぎこちなく息子を出迎えるが、パットの関心は元妻ニッキのことしかなかった。実はパットは、ニッキの浮気現場に遭遇してカッとなり、相手の男(やはり歴史教師)をボコボコにしてしまったのだった。その一件で「躁うつ病」の診断を下されたパットは、入院を余儀なくされた過去があった。

パットは入院中もニッキとの復縁だけを考え、自分を変えようと奮闘していた。戻ってきたパットは「もう大丈夫」と胸を張るが、実際はその真逆だった。相変わらずふとしたこと(ヘミングウェイの「武器よさらば」の結末が気に入らない等)で興奮し、夜中でも構わず騒ぎだす。おまけに接近禁止命令が出ているにも拘わらず、元の職場や家にも立ち寄る始末だった。

そんなある日、パットは友人のロニー夫妻から夕食に招待される。気が進まないパットだが、出かけてみると1人のセクシーな女性がいた――彼女はロニーの妻ヴェロニカの妹で、ティファニーという名前だった。ティファニーは先ごろ夫を亡くしたばかりで、しかもある問題を抱えていた。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=uPeDoHBcf4M

ティファニーという女

ティファニーの抱える問題とは、「セックス依存症」だった。夫の死で動揺した彼女は、思わず職場の同僚全員(女性も含む)と寝てしまったのだ。そのせいで会社は大混乱となり、彼女は解雇。現在はパットと同じく実家暮らしという身の上だった。ティファニーはパットのさらに上を行くエキセントリックな女性で、しかもなぜか彼に付きまとってくる。

パットは迷惑がりながらも彼女と食事をするが、「僕は君みたいにイカれてない」と身の程知らずな発言をしたことから大喧嘩に。ティファニーは彼のことを激しくののしるが、その時パットに異変が・・・通りに流れていたスティービー・ワンダーの「マイ・シェリー・アモール」に激しく動揺したのだ。それはニッキとの結婚式で流した曲で、しかも浮気発見時にも流れていたものだった。

ティファニーはパニックになったパットをやさしくなだめ、パットも自分の行為を謝る。そんな彼に、ティファニーはニッキあての手紙をこっそり渡すことを約束する。ティファニーは傍から見れば奔放なイカレ女だが、実際は思いやりのある繊細な女性だった(演じるジェニファー・ローレンスが絶品)。他人から尻軽女としか見られないことに、深く傷ついてもいた。パットは彼女のそうした面に、徐々に気づいていく。

ダンスレッスン

一旦は無償で手紙を渡すことをOKしたティファニーだったが、後日ある条件をつけてくる。それは「ペアでダンス大会に出る」ということ。彼女の趣味はダンスだったが、元夫は全く踊らない人間だった。パットもダンスの経験などなかったが、手紙を交換条件としてしぶしぶ了承する。こうして二人のレッスンが始まった。

しかし、不器用なパットはなかなかうまく動けない。それでも2人は必死に練習を重ね、徐々に息が合い始める。ある時、ティファニーはパットに、夫が死んだ訳を語って聞かせた。夫のトミーは彼女へのプレゼントを買った直後、事故車を助けようとして逆に車に轢かれてしまったのだという。彼女はいまだにそのショックから抜けられずにいた。そんな彼女に、パットは練習を続けるうち、無意識に惹かれていく。

ある日、ティファニーはニッキからの返事という手紙をパットに見せる。それは、「努力はうれしいが、今はまだ会えない」という内容だった。しょんぼりするパットに対し、ティファニーは「生まれ変わったことをダンスで見せれば、きっとわかってもらえるはず」と励ます。

一方パトリツィオは、パットに地元アメフトチーム・イーグルスの試合観戦を勧めていた。実は、パトリツィオはイーグルスの勝利に大金を賭けていたのだが、息子が観戦することでゲン担ぎになると考えたのだ。しかし兄と一緒に試合会場に出かけたパットは、ケンカ騒ぎに巻き込まれて大暴れをしてしまう。

2人のダンス

しかもイーグルスは大敗を喫し、パトリツィオはそれがパットのせいだとなじる。その矛先はティファニーにも向き、今後彼女と会うなとまで言い出す。しかしティファニーも黙っていない。自分がイーグルスにとっていかにゲンのいい人間かをまくし立てると、ダンス大会の日の試合にもう一度賭けるようパトリツィオを促す。それに乗せられたパトリツィオは、2人のダンスの結果まで加えた「二重賭け」を決意する。つまりイーグルスの勝利と共に、パットとティファニーが審査で5点以上取ることを、賭けの条件としたのだ。

周囲の大反対も押し切り、パトリツィオはなけなしの金を全て賭けた。無謀だと拒否するパットを、ティファニーは必死に説得する。その時、パットはあることに気付いた。彼女が使った言葉が、ニッキからの手紙にあったものと同じだったのだ――手紙は彼女が書いたものだった。その真実を知ったとき、パットは初めて自分の本当の気持ちにも気づく。

そして大会当日。会場には一同の他に、ニッキの姿もあった。友人のヴェロニカに誘われたのだ。それを見たティファニーは動揺するが、パットにいざなわれフロアへ。いざ踊り出してみると、2人の息はぴったりだった。決して上手くはないが、見る者を惹きつける魅力がある。採点結果は、ちょうど「5点」だった。イーグルスも大勝し、賭けは見事勝利となる。しかし、パットは静かにニッキの元へ。ティファニーはいたたまれず外へ出るが、すぐにパットが追ってきて、彼女に手紙を渡す。そこに書かれていたのは、素直な愛の告白だった。夜の路上で、激しく抱き合う2人。こうして心に傷を負った同士は、ようやく希望を手にしたのだった。

世界にひとつのプレイブックの作品情報

世界にひとつのプレイブックのジャケット写真
レンタル開始日
2013/08/09
監督
デビッド・O.ラッセル
キャスト
ブラッドリー・クーパー ロバート・デ・ニーロ ジェニファー・ローレンス
上映時間
122分
GEOで購入!
世界にひとつのプレイブックのユーザ評価

評価数:5629件
評価 :★★★☆☆(3.5/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • ブラッドリー クーパーの演技同様ジェニファー ローレンスの演技には驚きました。ジェニファー ローレンスはこの若さでここまでの演技が出来る所以は、彼女の才能は本物であることを確信しました。またアメリカ映画界の層の厚さを再確認させられる作品です。
  • 主人公とヒロインの話の掛け合いが面白いです。それぞれが心に傷を負っていて、めちゃくちゃだけど一緒に前進していく姿に共感しました。
  • キャスティングが最高!音楽性も含蓄するストーリー展開にリズムがあってテンポもいい。ダンスを二人で完成させ世間からすれば平均点でも彼等にとっては大成功で大はしゃぎってところもかなり良かった!紆余曲折のある人生だが少なくとも観る者を前向きにさせてくれる内容になってる。スッキリともした終わり方で大盛り上がりはなくとも無難に最後まで楽しめる。台詞が多く言い回しに笑わせてもらえるところもGood!!俳優陣の力も感じた。

参考URL
・youtube.com