八日目の蝉のジャケット写真

「八日目の蝉」は角田光代原作の同名小説を映画化したサスペンス映画。誘拐された少女と犯人の女との逃亡劇、その後の運命を描いた作品で、クライマックスは嗚咽が出てしまうくらい泣ける映画です。それでは物語のあらすじネタバレをどうぞお楽しみください。

監督:成島出、原作:角田光代、脚本:奥寺佐渡子、音楽:安川午朗、出演:井上真央 永作博美 小池栄子 森口瑤子 田中哲司 渡邉このみ 市川実和子 余貴美子 平田満 風吹ジュン 劇団ひとり 田中泯

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

八日目の蝉のあらすじ-1:不倫相手の赤ちゃんを誘拐

1995年10月東京地裁で、野々宮希和子の裁判が行われました。会社の同僚であった秋山丈博と恵津子夫妻の長女、恵理菜を誘拐して4年間逃亡した罪に問われた希和子は、「4年間、子育てをする喜びを感じさせてもらったことに感謝しています」と答えます。

希和子は既婚者である丈博と恋人関係になり、妊娠してしまいます。丈博は、希和子に中絶をすすめ、その結果、希和子は一生子供を産むことができない体になってしまいました。

そんなとき、丈博の妻である恵津子も妊娠が発覚。自分と恵津子との立場の違いに、行き場のない怒りを感じた希和子は、産まれた赤ちゃんを殺そうと二人の家に向かいます。いざ殺そうとしても、何の罪もない赤ちゃんに手をかけることができない希和子は、衝動的に大雨の中赤ちゃんを連れ去ってしまいます。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=_9ouYIZMlkU

八日目の蝉のあらすじ-2:希和子と薫の二人の生活

希和子は赤ちゃんに薫と名付けました。二人は、いろいろな事情を抱えた女性だけが生活する宗教施設、エンジェルホームに逃げ込みます。そこで、希和子はルツ、薫はリベカという名前を付けられ、穏やかな毎日を送っていました。

3年過ぎた頃、希和子はエンジェルホームでの生活にも限界を感じて、再び逃走することを決意します。施設で知り合ったエステルという女性から、小豆島にある彼女の実家を紹介され、知り合いのいない土地を訪れました。希和子は、宮田京子という偽名を名乗り、そうめん工場で働き始めます。

徐々に島の生活にも慣れ、薫と平凡ながら幸せな毎日を送る希和子でしたが、そんな生活も長くは続きませんでした。アマチュアカメラマンの撮った祭りの写真が、コンクールに入賞し、全国紙に掲載されてしまったのです。

幸せな生活が終わってしまうと思った希和子は、薫と島の写真館を訪れ、二人だけの写真を撮ってもらいました。警察の手が希和子に迫ってくる中、二人は必死に逃げますが、とうとう希和子はフェリー乗り場で逮捕されてしまいました。

八日目の蝉のあらすじ-3:恵理菜の妊娠と千草の正体

薫は本当の両親のもとに戻り、秋山恵理菜として生活をはじめます。しかし、マスコミや近所の好奇の目にさらされる中、両親との関係はうまくいかず、家を出て大学に通いながらアルバイトをして暮らしていました。

そんな恵理菜のもとを、フリーライターの千草が訪ねてきます。「誘拐事件のことを取材したい」という千草の申し出を恵理菜ははっきり断ることができませんでした。

二人は次第に仲良くなり、恵理菜は初めて自分の過去と向き合い始めます。そして、千草に八日目の蝉の話をしました。「本来なら7日しか生きることができない蝉が、一人だけ8日生きたら、寂しい」と話す恵理菜に、千草は「8日生きることができた蝉は、他の蝉が見ることができなかった景色を見られる」と前向きな意見を話します。

恵理菜は、妻のいる岸田孝史と不倫関係にありましたが、ある日妊娠が発覚。はっきりしない岸田の態度に、恵理菜は妊娠のことを告げないまま別れを切り出しました。

そして、恵理菜は千草に現在の家庭環境を話し、崩壊したのは希和子のせいだという話をします。その話を聞いた千草は「黙っていたけれど、自分はエンジェルホームで恵理菜とともに育ったマロンだ」と告白したのです。その後、恵理菜は実家に戻り、妊娠のことを両親に告げました。

八日目の蝉のあらすじ-4:蘇る恵理菜の幼い頃の記憶

千草とともに、誘拐されていた場所へ取材旅行に出かける恵理菜。エンジェルホームは既に廃墟となっており、千草から当時の話を聞いても恵理菜に記憶が蘇ることはありませんでした。

恵理菜と千草は、さらに小豆島を訪れます。そこには、自分が幼いころに見たことのある景色が広がっていました。島の中を歩いているうちに、だんだんと恵理菜は当時の記憶を思い出していきます。そして、写真館の前で1枚の写真を発見しました。それは、幼い頃の恵理菜と希和子の写真。

恵理菜は、写真を撮る前に希和子に言われた言葉を思い出していました――「ママは薫と一緒で幸せだった。ママはもう何もいらない。大好きよ、薫。」

希和子は誘拐犯ではありましたが、恵理菜を心の底から愛し、たっぷりの愛情を注いでいました。それを思い出した恵理菜は、お腹の子とともに前向きに生きていくことを決意するのです。

八日目の蝉の作品情報

八日目の蝉のジャケット写真
レンタル開始日
2011/10/28
監督
成島出
キャスト
井上真央 永作博美 小池栄子
上映時間
147分
GEOで購入!
八日目の蝉のユーザ評価

評価数:2898件
評価 :★★★☆☆(3.8/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 面白いだけじゃない、常にこちら側に問題提起されている感じ。役者は申し分ない。最高傑作。でも、心が苦しい。
  • おもしろいです。泣けます。 八日目を生きた蝉は、他の蝉よりも1日長く生きて、可哀想だと、思うかもしれない。でも、八日目を生きた蝉は、他の蝉たちが見れなかった世界を見ることができる。それは、美しい景色かもしれないし、美しいばかりの景色ではないかもしれない。でも、それは、どれも大切な価値の有るもの。どんなに辛い経験も、八日目を生きた蝉のように、価値ある素晴らしい、他の人には見れなかった景色を見ることができたってこと。
  • ラスト5分で嗚咽が漏れた。 悲劇を生きてきた人間の魂が救済される瞬間である。 思い出して又、胸の奥からこみ上げるものがある。 さすがにすごい。 原作がいいのだろう。 そして永作さんはやはりさすが。 後に残る。 脳裏に残像が浮かぶ。 授賞式で真央さんが言っていました。 ”ラストシーンではプレッシャーが大きかった。 ここが決まらないとこの映画全てが成り立たないと思っていたから。 ”と。 その言葉どおりもし最後の5分が違っていたら、映画自体の評価がまったく変わっていただろうと思う。 期待通りの、それ以上の見事なラストシーンだった。 この作品は、見るものを裏切らないと思います。

家族の愛情をテーマにした「そして父になる」もオススメ

6年間大切に育てた息子が、出生時に病院で他人の子供と、取り違えられていたことが判明。血縁か一緒に過ごした時間かという葛藤を描いた作品です。「八日目の蝉」とは、幼い頃に実の両親とは違う人物に育てられたという共通点があります。少し重たい内容の映画ですが、家族の愛情をテーマにしており、子どもを持った人でなくても、感動する映画と言えるでしょう。

そして父になるの作品情報

そして父になるのジャケット写真
レンタル開始日
2011/10/28
監督
是枝裕和
キャスト
福山雅治 尾野真千子 真木よう子
上映時間
147分
GEOで購入!
そして父になるのユーザ評価

評価数:13408件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 自分に置き換えた時、どうなるのかと考えると複雑な気持ちになります。福山さんの役柄に共感は持てなかったけど、終わりかたはよかったと思います。
  • 福山雅治さんが演じていた父親の姿に共感できる男性は世の中に沢山いるのではないでしょうか?もがきながらも全力で家族と関わろうとする姿勢に感動しました!
  • 親が子を選ぶのか、子供が親を選ぶのか。血の繋がりをとるのか、これまでと同じ生活、環境を選ぶのか。子供の為?親の為?自分の為? どれをとっても正しい答えはないかもしれないけど、子供を持つ親であれば、一度は夫婦揃って見て欲しい作目です。

参考URL
・youtube.com