凶悪のジャケット写真

闇に葬られようとしていた事件を死刑囚が告発、雑誌記者が執念の裏付けを重ねて首謀者逮捕につなげ、反響を呼んだ新潮45編集部編によるノンフィクション『凶悪 -ある死刑囚の告発-』(新潮文庫・刊)を映画化。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

スタッフ・キャスト

監督:白石和彌、
原作:宮本太一、
脚本:高橋泉 白石和彌、
音楽:安川午朗、
出演:山田孝之 ピエール瀧 リリー・フランキー 池脇千鶴 

すべての始まりは獄中からの一通の手紙

ゴシップ記事を書くことに不満を感じ日々過ごしていた雑誌記者の藤井修一は、上司から適当にあしらうようにと一通の手紙を渡される。それは、死刑囚として上告審を待つ元暴力団組長・須藤純次からの手紙だった。

興味本位で面会に訪れた藤井は、そこで須藤から世に明かされていない殺人にかかわったことを告白される。その内容は、あまりにも残虐で耳を疑うばかりの内容。そして、首謀者は、須藤が「先生」と呼んでいた木村孝雄だという。自分が獄中にいるのに木村が自由に外の世界で暮らしていることが許せないと、須藤は藤井にこの事件を記事にするよう依頼するのだった。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=k876YZMuW_M

曖昧な須藤の供述に翻弄される藤井

事実かどうかを確認するため藤井は、上司が止めるのも聞かず独自取材を始める。首謀者が木村孝雄であり、殺しの方法も明らかにしながら死体の場所になるとあいまいな答えになる須藤。そんな須藤の話を聞き出すため、藤井は足しげく須藤の面会へと向かう。

その頃、須藤の自宅では認知症を患う藤井の母親に振り回される藤井の妻・葉子が、疲労とストレスの中で限界を感じていた。話す時間もなく仕事に没頭している藤井に対し、葉子の心は次第に離れていく。葉子の苦労を感じながらも、見て見ぬふりをして仕事に逃げる藤井――須藤の事件を追うことで、すべての歯車が狂い始める。

衝動的に起きた一件目の殺人

一件目の殺人は、感情的になった木村が衝動的に殺人を起こしたことが原因だった。木村に借金をした挙句に返済が出来なくなった相手を木村は、感情に任せて首を絞めてしまう。木村が正気を取り戻した時には、すでに相手は死亡していたのだ。処理に困った木村は、以前から交流のあった須藤に助けを求める。

木村の依頼を受け、死体の処理のため知り合いの焼却炉で遺体を処理することを提案する須藤。処分しやすいように遺体を切断し、焼却炉に火をつけようとした須藤に木村は嬉々として火を着けさせてくれと頼む。人を殺したことへの罪悪感より、人を殺す快感を感じる木村。それが、須藤と木村の連続殺人への幕開けだった。

二件目の殺人は、土地の転売をするため所有者を殺害後に木村が所有する土地に埋め、そのまま死体が発見されず今も死体は埋まったまま。その死体の場所を特定するため、藤井はひたすら取材を続けるのだった。

借金返済のために父親を売る家族

電気屋を営む牛場悟は、5,000万もの借金を抱え家族からも疎まれていた。そんな牛場の家族に「借金をチャラにしてやる」と木村が悟の殺害を持ちかける。酒を飲ませ、自殺に見せかけて殺せば保険金が手に入ると息子達家族をそそのかす木村。

生活の先行きを案ずる牛場の家族は、後ろめたさを感じながら木村の申し出を受け入れる。

木村の命令で、須藤と須藤の舎弟・日野、五十嵐が何も知らない牛場悟にひたすら酒を飲ませていく。苦悩に悶絶しながら、助けをこう牛場の姿を木村は楽しげに見つめるのだった。

牛場の殺害後、自殺に見せかけるため山林近くに遺体を放置する須藤たち。自殺に見えるようこまごまと演出を嬉しそうにつけていく木村。

家族からも見放された老人は、自分の思いとは関係なく無残な死に方で死出の旅路へ向かうのだった。

本当に須藤が望んでいたのは木村への復讐かそれとも…

木村に踊らされ、様々な事件を起こし、かわいがっていた舎弟まで自分の手にかけてしまった須藤。木村への恨みを晴らすため藤井を使い事件を公にする。今まで動かなかった警察も木村への疑惑を持ち、捜査の手が伸びていく。追いつめられる木村。そして、木村もまた逮捕されてしまう。

木村の裁判の日、須藤が証人として出頭する。木村への憎しみをあらわにし、木村とにらみ合う須藤。今までの蜜月が崩れ、互いに憎悪をむきだしにするのだった。

後日、自らの上告審で、自らの罪を悔い、生きて罪を償うことを心から訴える須藤。その須藤の情状を酌量すべく、藤井は須藤側の証人として法廷に立つ。

その後下された須藤への判決は懲役20年――その時、藤井は、須藤が自らの量刑を軽減するために自分を使ったことを悟るのだった…。

凶悪の作品情報

凶悪のジャケット写真

レンタル開始日
2014/04/02
監督
白石和彌
キャスト
山田孝之 ピエール瀧 リリー・フランキー
上映時間
128分
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凶悪のユーザ評価

評価数:12973件
評価 :★★★☆☆(3.6/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • かなりエグい!…が、ストーリー運びは1級品質♪キャストがそれぞれかなりはまり役で、特にこういう狂気的な役をやったらリリーフランキーは最高です
  • ヤクザの世界のリアルな現実と怖さを知った。普通では考えられないことが告白されていくが、本当の首謀者は捕まらないのが普通。映画!ってことをひさびさに感じた作品
  • ピエール瀧と、リリー・フランキーの演技がすごい!!マジで怖いです。ピエール瀧と山田孝之との会話のシーンで、穏やかだった口調が豹変するところとかすごかった。演技がすごいので、映画の中にどんどん引き込まれていきました。

参考URL
・youtube.com