太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-のジャケット写真

太平洋戦争末期のサイパン島を舞台に、たった47人で敵に立ち向かい、多くの民間人を守抜いた大場栄大尉の実話を描く戦争ドラマ。監督は「信さん・炭坑町のセレナーデ」の平山秀幸。出演は「さまよう刃」の竹野内豊。

監督:平山秀幸、原作:Don Jones、出演:竹野内豊 ショーン・マクゴーウァン 井上真央 山田孝之 中嶋朋子

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サイパン島、玉砕攻撃の生き残り

太平洋戦争の最中である1944年。マリアナ沖海戦で勝利した米軍は6月15日、日本領であったサイパン島に上陸しました。米軍は比べ物にならない装備と兵力で、日本軍を圧倒します。殲滅を目指した米軍の攻撃に、追い詰められた日本軍は玉砕攻撃を行いました。大場大尉も玉砕攻撃に参加。しかし、気付いた時には、周囲に日米両軍の兵士たちが死体となって横たわっていたのでした。

米兵にばれないように、死んだふりでやり過ごしていた大場大尉の顔に銃口が押し付けられました。堀内一等兵です。スキンヘッドで刺青が彫ってある堀内一等兵は、米軍から奪ったマシンガンを持っていました。堀内一等兵は大場大尉に「お前も、命が惜しいか。」と言い放ちます。堀内一等兵はヤクザものの集団で、日本軍の兵士たちとは離れて戦っていました。大場大尉は堀内一等兵たちと行動を共にすることにします。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=7ex19A5qvOE

「フォックス」と呼ばれた男

大場大尉と堀内一等兵達数人は行動を共にして内陸部に入っていきます。安全な場所を求めて歩き回った一行は、廃屋に辿り着きました。堀内一等兵達は久しぶりの水に大喜びです。廃屋の中を調べる大場大尉は、自決したであろう家族の遺体を見つけました。そこに、赤ん坊の泣き声が聞こえてきました。籠の中に放置され、生き残っていたのです。赤ん坊を連れていくことはできないので、大場大尉は、米軍に保護してもらうために、赤い布切れを目印として廃屋の軒先に吊るしてその場を離れました。その後大場大尉ら一行は、タッポーチョ山に向かいます。

そこで、かつての部下たちと他の部隊の者達と合流しました。一行の中で最も階級が高いのが大場大尉だったので、これ以降大場大尉が部隊を率いることになります。引き続き安全な場所を探して進んでいた大場部隊は、海軍の生き残りが保護している民間人たちに出会いました。大場大尉は、帝国軍人として戦わなければならないという理由で、民間人たちの保護を拒否します。そのとき、砲撃が聞こえてきました。軍人であるにもかかわらず民間人を守ろうとしない大場大尉の様子に、看護師の青野千恵子という娘が大場大尉達を激しく責めたてます。

これ以降、大場部隊と民間人らは共に行動することになったのでした。大場大尉はまず、野営地の移動を指示します。全員を3班に分けて、タッポーチョ山の中に移動することにしました。一方米軍では、玉砕攻撃後の日本兵たちの残党狩りが行われています。しかし、圧倒的優位な戦況に、米軍は日本軍を舐めていました。日本に精通しているハーマン・ルイス大尉が「日本軍を侮ってはいけない」と注意しますが、米兵たちは聞く耳を持ちません。大場部隊は、米軍に攻撃を開始します。

大場大尉による地形を活かしたゲリラ戦法により、米軍は数多くの死傷者を出してしまいました。残党狩りが全く進まない現状に、米軍は苛立ちを募らせます。大規模な山狩りが行われましたが、ほとんど戦果はなく、死傷者が増えるばかりでした。少人数にも関わらず巧みな戦術で米軍を翻弄する日本の指揮官を、米軍は畏敬の念を込めて「フォックス」と呼ぶようになりました。そして、収容所にいる日本人からの証言で、ハーマン・ルイス大尉は「フォックス」は大場栄という人物であることを知るのです。

侵入作戦の失敗

医薬品が足りないため、本来ならば治るはずの負傷者も死んでしまいます。そこで、医薬品や物資を求めて日本人収容所への侵入作戦が始まりました。深夜、収容所に侵入した大場大尉は、日本全国への大規模な爆撃を知ります。そして、収容所から脱出した大場大尉は、爆撃機B-29が次々と飛び立つ様子を目撃します。

収容所の侵入作戦は複数回行われました。看護師の青野が、堀内一等兵らに守られながら収容所に侵入した時、米兵に見つかってしまいます。大場部隊に投降してほしいと願う民間人が、米兵に通報していたのでした。米兵は見張りをしていた堀内一等兵を発見し、堀内一等兵は銃殺されてしまいます。堀内一等兵と一緒に侵入していた青野も、足を撃たれ、捕らえられてしまいます。そして、病院に収容された青野は、赤ん坊を見つけました。大場大尉が米軍に託したあの赤ん坊でした。

終戦、そして降伏

1945年8月15日、収容所でも終戦を告げる玉音放送があり、山中には終戦を伝えるビラが撒かれました。しかし、大場部隊は抗戦を続けます。特に、木谷曹長はその気持ちが強い人物でした。そこへハーマン・ルイス大尉が日本人協力者と共に、大場部隊に降伏勧告に来ました。

協力者は、侵入作戦を米兵に通報していた人物でした。大場大尉は、「日本軍の上司からの降伏命令」を降伏の条件に出します。その時、銃声が響きました。日本人協力者を木谷曹長が銃殺したのです。一度は決裂した勧告でしたが、とうとう終わりがやってきます。ハーマン・ルイス大尉は、大場大尉が出した条件通り旧帝国陸軍の命令書を用意しました。1945年12月、大場部隊は軍服を整え、軍歌を斉唱しながら、整列して降りてきます。

しかし、木谷曹長は1人山中に残ったのでした。収容所に送られる大場は、赤ん坊を抱く青野を見つけます。青野は大場大尉に、日本を見たことがない赤ん坊に日本を見せることを約束します。

太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-の作品情報

太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-のジャケット写真
レンタル開始日
2011/08/17
監督
平山秀幸
キャスト
竹野内豊 ショーン・マクゴーウァン 井上真央 山田孝之
上映時間
128分
GEOで購入!
太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-のユーザ評価

評価数:933件
評価 :★★★☆☆(3.5/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 確かだいぶ前に映画化の話があったが大庭大尉は断っていたそうです。 一度突撃した際に死を覚悟しながら生き残った大尉はサイパン島で民間人を守り続けた。 最後投降する際も堂々と山を降りてくる大庭隊。日本軍の誇りを体現している隊にアメリカ軍も敬意を表している描写でちょっとうるっと来た。
  • クリント・イーストウッドの硫黄島からの手紙に触発されたのかなかなかの作品に仕上がっていました。 赤紙、一枚で一般市民が兵隊となり訓練を受けて戦地に赴き命のやりとりをするむごたらしい現実をみてやるせない気持ちになりました。 戦争という中で大場栄大尉もアメリカ軍もお互いに知恵を絞って犠牲を減らして自分達の目的を遂行していく所は良かったです。 最後も大場栄大尉達が胸を張って隊列を組み唄を歌い下山してくる場面も格好良くて良かったです。 大場栄大尉をみて本当に賢くて誠実な人物なんだなと思いました。
  • 竹野内豊さんの変な滑舌なのにムッチャ泣けました。 キャスティングが良いですね。例えば、青野千恵子役で、同年代でほぼスッピンでも良い演技するのって「井上真央」か「堀北真希」か「北乃きい」あたりだと思うし、そこに変に北川景子とか使わなかったあたりとか、堀田役を唐沢寿明にしたとか、わがままな部下に山田孝之を入れたとことか、少尉役に光石研と板尾創路を起用したとか、なんかウマイ。特にウマイと思ったのは、最近シリアス物に挑戦してるっぽい「阿部サダヲ」をあんな感じで使ってるところ。 「ベンガル」は「でんでん」の方が好み・・・日本男児にはオススメっす。やさしい武士道って感じ。

参考URL
・youtube.com