嫌われ松子の一生のジャケット写真

山田宗樹のベストセラー小説を、「下妻物語」の中島哲也が映画化。 愛情を求め続けた松子の波乱万丈の生涯を、CG、アニメ、ミュージカルなどの映像テクニックと音楽を駆使して描く。

監督:中島哲也、音楽:ガブリエル・ロベルト 渋谷毅、出演:中谷美紀(川尻松子) 瑛太(川尻笙) 伊勢谷友介(龍洋一)

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川尻笙が紐解く、松子の生い立ち

物語は、主人公の川尻松子がアパート近くの河原で、他殺体で発見されたところから始まります。事件後、松子の甥の川尻笙は自分に叔母がいたことを父親から知らされ、さらに松子の部屋の遺品整理に訪れるよう言われました。笙は遺品整理の最中、松子をよく知る友人、沢村めぐみと出会います。叔母、松子の今まで知らされていなかった素顔を知ることになり、笙はこれまで生きてきた松子の半生に興味を持ち始めるのです。

松子は、昭和22年に福岡県の大野島で生まれました。何不自由なく育った松子は、やがて中学校教師の職に就きます。順調だった教師生活に影を落としたのは、修学旅行中に起きた現金窃盗事件でした。当時、松子の教え子であった龍洋一が容疑者として挙がり、この事態を丸くおさめようとした松子は事件を隠してしまうのです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=h5YiO1kSZdQ

波乱に満ちた松子の転落人生

事件を隠したことが原因で教師の職を失うことになった松子は、父親ともけんかをし、家を出ていくことになりました。ここから、松子は転がり落ちるような人生を歩みます。その後、松子は小説家志望の八女川徹也と出会い、同棲を始めます。しかし、自身の才能の無さに幻滅した八女川は、松子の目の前で電車に轢かれ、自殺してしまいました。八女川の死後に出会った岡野健夫との不倫関係も長続きせず、松子は不幸のどん底へと堕ちていくこととなるのです。

松子は、中洲にある特殊浴場でソープ嬢となって働きはじめました。努力の末、店のナンバーワンまで上り詰めたものの、時代の流れで、中州から雄琴の店へと移ることを余儀なくされます。雄琴で男と同棲を始めた松子でしたが、男の浮気が原因で言い争いとなり揉み合う内に男を刺殺してしまいました。

生きる希望を失った松子が、求めた居場所とは?

警察の手を逃れるべくそのまま、逃亡生活を余儀なくされることとなった松子は、自殺することも考えますが、なかなか思うようにはいきません。そんなときに出会ったのが、理髪店店主の島津でした。島津に出会った松子は束の間の幸せな時間を味わいますが、すぐに捜査の手が伸び、逮捕されることとなるのです。

8年もの月日を経て出所し、理髪店に戻った松子でしたが、既に島津には家庭があり、松子の居場所はもうどこにもありませんでした。生きる目的を失った松子に手を差し伸べてくれたのが、服役当時、知り合いになった沢めぐみです。沢めぐみとの友情を育む日々を送りながら、平穏な時間を過ごしていた松子でしたが、ある日、かつて教え子だった龍洋一と再会することとなります。

龍洋一は、中学生の頃からずっと松子が好きだったという思いを語りました。松子と龍洋一は互いを求め合うようになり、同棲生活を始めます。やっと松子にも幸せが訪れようとした矢先、今度は龍洋一が警察に逮捕されてしまうのです。

松子が本当に望んだ幸せとは?

再び1人の暮らしに戻った松子は、言い表せない孤独感に襲われます。松子は、孤独を紛らわすように、アパートに1人閉じこもる生活を送るようになりました。部屋で1人きり、テレビの中のアイドルに没頭し、インスタントフードばかりを食べる、すさんだ生活を送る松子の体型は崩れ、もはや当時の面影はどこにもありませんでした。歪んだ容姿となってしまった松子は、周囲からも疎まれ、嫌われる存在へとなっていったのです。

ほどなくして、再び手を差し伸べてくれたのが、沢めぐみでした。会社社長として成功をおさめていためぐみは、松子に職を紹介しようと名刺を渡します。松子は、受け取った名刺を一度公園へ捨ててしまうのですが、すぐに思い直し、再び公園へ名刺を探しにいくのです。公園で名刺を探していた松子でしたが、たむろする不良中学生に絡まれ、そのまま撲殺されてしまいます。朦朧とする意識の中、松子はこれまでの自分の半生や家族の姿を思い浮かべ、そのまま生涯を閉じるのです。

嫌われ松子の一生の作品情報

嫌われ松子の一生のジャケット写真
レンタル開始日
2006/11/10
監督
中島哲也
キャスト
中谷美紀(川尻松子) 瑛太(川尻笙) 伊勢谷友介(龍洋一)
上映時間
130分
GEOで購入!
嫌われ松子の一生のユーザ評価

評価数:768件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • びっくりするくらい愚かな判断に転落していく人生の女性の話です。暗い内容と明るく美しい映像とコメディタッチの演出。この対比によって、人生とはなんぞやという問いかけを自問自答したくなる映画です
  • ネガティブで暗い内容なのに演出がポジティブで明るい。 今は亡き松子の一生を描いている作品。 「ただいま」「おかえり」何回も出てくるこの台詞が毎回違った印象を与えてくれる。
  • 原作は暗くて悲しい話だったけど、この映画はミュージカルシーンを交えたりとコミカル要素もあり、見終わった後に勇気を貰えました。同じ作品なのにこうも印象を変えるのかと驚きました。

参考URL
・youtube.com