子ぎつねヘレンのジャケット写真

カメラマンの母・律子(松雪泰子)の仕事の都合で、北海道の森の診療所で獣医をしている律子の幼なじみで 将来のお父さん になる筈の矢島(大沢たかお)のもとに預けられることになった小学生の太一(深澤嵐)は、ある春の日、道端で1匹の子ぎつねを拾うが・・・

監督:河野圭太、原作:竹田津実、音楽:西村由紀江、出演:大沢たかお(矢島幸次) 松雪泰子(大河原律子) 深澤嵐(大河原太一)

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

ひとりぼっちの子ぎつね

東京から単身、北海道に引っ越してきた少年の名は太一(深澤嵐)。世界中を飛び回るカメラマンの母・律子(松雪泰子)の都合で、北海道で獣医を営む律子の恋人・矢島幸次(大沢たかお)の元に預けられました。幸次は妻を亡くして以来、娘の美鈴(小林涼子)と二人で動物診療所を切り盛りしている獣医師。どんな野生動物でも診療してくれる獣医師として知られている一方、口が悪く不器用な性格からお客さんとのトラブルも日常茶飯事です。もちろん、突然一緒に暮らすこととなった太一ともギクシャクした日々を過ごしていました。

そんなある日、太一は道端でひとりうずくまる子ぎつねに出会います。母ぎつねの姿はなく、そんなひとりぼっちの子ぎつねに自分を重ね合わせた太一は思わず「お前のお母さんも自由人か?」と話しかけました。ひとりぼっちの子ぎつねを放っておけない太一は、幸次や美鈴に飼わせてほしいとお願いし、子ぎつねが矢島家に加わりました。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=3f-ZaheAfrs

まるでヘレン・ケラーだ

多くの野生動物を治療してきた幸次は、子ぎつねの異変に気付きます。目の前で手を動かしても、音を立てても全く反応しない子ぎつね。誰も鳴き声を聞いたことが無く、脳に損傷を受けているのかもしれないと幸次は言います。目も耳も不自由な子ぎつねを見て、「まるでヘレン・ケラーだ」と呟く幸次。それを聞いた太一は子ぎつねに「ヘレン」と名付けました。

幸次の心配をよそに、太一はきつねの生態やヘレン・ケラーについて勉強し、ヘレン・ケラーのサリバン先生のように懸命にヘレンの世話を始めました。しかし、目も耳も不自由なヘレンにとっては美味しいはずのミルクでさえ、得体の知れない液体。なかなか飲むことができず、太一も苛立ちを隠せません。そこへ幸次が現れ、「無理にでも飲まさないと死んでしまう」と嫌がるヘレンを押さえつけ無理矢理ミルクを飲ませます。

そして「ヘレンにとっては何が一番幸せなのか」という問いを太一に投げ掛けました。悩んだ末に「ヘレンの幸せは母親の元に帰ること」という答えを出した太一。ヘレンを母親に合わせるために手術ができないのか?と幸次に相談をします。ヘレンはまだ小さく体力もないため、手術が受けられない。手術ができたとしても治る可能性は極めて低いと話す幸次。しかし太一は、体力さえ付ければ手術を受けられるかもしれないと考え、献身的はお世話を再開しました。

ヘレンの生きている世界

ヘレンを連れて砂丘にやってきた幸次と美鈴、太一の3人でしたが、そこで突然ヘレンが暴れだします。何が起きているか分からない太一に「ヘレンがどんな世界で生きているのか知りたいか?」と幸次は聞きます。頷く太一の耳に綿を詰め、包帯で目隠しをし、視聴を奪います。「5分経ったら合図する」と告げ、その場を離れる幸次。初めて味わう底知れない恐怖が太一を襲い、ヘレンの生きている世界は敵だらけだと実感します。

「ヘレンには生きていることが恐怖だ。その恐怖を忘れるな」と幸次は言いました。そんなある日、幸次の恩師である獣医大学の上原教授(藤村俊二)が診療所を訪れ、大学でヘレンの精密検査を行うこととなりました。太一のお世話のおかげで体力のついたヘレンのことを、幸次は密かに上原教授に相談していたのです。

しかし検査の結果、手術はできないと宣告されてしまいます。治る見込みのないヘレンを幸次は独断で獣医大学に入院させました。そのことを知った太一は、ヘレンを取り返すため上原教授のいる獣医大学へ乗り込みます。そこで今まで鳴いたことの無かったヘレンが、太一を呼ぶように鳴き声をあげました。太一は、ヘレンのお母さんになると心に強く決め、大学を後にしました。

太一を呼ぶヘレン

海外取材に行っていた律子が帰国し、矢島家にやってきました。久しぶりに律子と会えて喜ぶ太一とは裏腹に、ヘレンの症状は悪化の一途を辿っています。やっと世界を覚え始めたヘレン。しかしヘレンの命がそれほど長くないことを太一は悟っていました。

ヘレンに多くのことを経験させてあげたいと願う太一は、季節外れの花が咲く浜辺にヘレンを連れてやってきました。夏を感じられるよう、花を摘んでヘレンの元へ持って行こうとしていると、ヘレンの鳴き声が浜辺に響きます。母親を呼ぶ時の鳴き声で一生懸命に太一を呼んでいるのです。慌てて駆け寄る太一。腕いっぱいの花をヘレンの周りに並べ「ヘレン、夏だよ」と言うと同時にヘレンは倒れ、太一が見守る中その短い命を終えました。

子ぎつねヘレンの作品情報

子ぎつねヘレンのジャケット写真
レンタル開始日
2006/08/30
監督
河野圭太
キャスト
大沢たかお(矢島幸次) 松雪泰子(大河原律子) 深澤嵐(大河原太一)
上映時間
108分
GEOで購入!
子ぎつねヘレンのユーザ評価

評価数:283件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 小学生の頃、映画館で観て大号泣して鼻水もたれてきたので拭いたら鼻血でめっちゃ大事なシーンを観れなかったのが悔しいです。
  • 命の大切さ、思いやりの心、家族の愛など色々考えさせてくれる映画で伝わってくる物がちゃんとあります。 後半は涙が止まらず子供と二人で泣きながら見ていました。 また、エンディングで流れてくるレミオロメンの曲を聞いて更に大泣き・・・ 本当にオススメの映画だと思います。
  • ヘレンを通して太一君が母親に持っている感情や、家族の絆の結びかた、 動物の尊厳についてを考え、少年がひと夏で劇的に成長する物語です。 太一君と子ギツネがただそこに居るだけで絵になり、大人の演技が陳腐に見えてしまう程。 北海道の自然ときつねと子供。それだけで心洗われ、命の尊さをかみしめました。

参考URL
・youtube.com