少女ファニーと運命の旅のジャケット写真

<簡単な解説>
自伝に基づくドラマ。1943年、ナチスドイツ支配下のフランス。13歳のユダヤ人少女ファニーは幼い二人の妹と共に協力者による児童施設に匿われていたが、ナチスの捜査が及び、子供たちは移動を余儀なくされる。しかしその途上、引率者とはぐれてしまう。監督は、「女の欲望に関する5章」のローラ・ドワイヨン。出演は、「ニューヨークの巴里夫(パリジャン)」のセシル・ドゥ・フランス。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

第二次大戦下の迫害から逃ようとする子供達

1943年、ナチスドイツ支配下のフランスで、ユダヤ人夫婦は、子供を支援団体運営の児童施設に預けていました。ファニーと2人の妹もそんな子供達です。

ところがある日、密告により施設のことがバレて、ファニー達はイタリアが占領するムジューヴの施設へ移ることに。しつけの厳しいマダム・フォーマンが責任者であるこの施設で、ファニーはエリーという青年とともに料理番を命じられます。

陽気な性格のエリーですが、彼は大人の目を盗んで、ラジオから戦況に関する情報を仕入れていました。やがて、ムッソリーニが逮捕されたというニュースが流れます。ムジューヴへのドイツ侵攻を危惧するマダムは、子供達をスイスへ逃がすことに。逃亡するユダヤ人であることがバレないよう、子供達に偽の名前と年齢、そして「林間学校へ行く」という嘘の目的を教え込むのでした。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=fI9XnSioi1E

いざ、スイスへ!と思ったらエリーが逃亡・・・

マダム、エリー、ファニーと妹2人、そして施設の他の子供達6人で駅へ。マダムは車で先回りし、エリーをリーダーに任命し、子供達だけを列車に乗せます。ところが、列車内でドイツ兵を見たエリーが、次の停車駅で勝手に逃亡。ラジオでドイツ兵の情報を知っていたがために、他の子供達よりドイツ兵への恐怖が強かったのです。

子供達と合流したマダムは、ファニーを新しいリーダーに任命。突然降ってきた重大責任に震え上がるファニーを見て、「怖いなら平気なふりをして!」と言います。たとえ13歳の子供でも、たとえどんなに怖くても、泣き出したり逃げ出したりしたらドイツ兵の格好の的。「林間学校へ行く」子供達は、平気なふりをしなければならないのです。

ところがさらなる困難が子供達を襲います――橋が爆破されて進めなくなったため、別の列車に乗り換えなければならないというのです。ファニーが列車を探して構内をさまよっていると、ドイツ兵に捉えられたエリーに遭遇。エリーはファニーに手紙を託します。到着するまでは中を見てはいけないという手紙を手に他の子供たちのもとへ戻ると、仲間の1人であるお金持ちの子どもヴィクトールが列車を見つけていました。

自分達で成し遂げるという覚悟

ファニー達はなんとか待ち合わせ場所にたどり着き、マダムを待ちます。しかしマダムは来ません。さらに待つと、ボールを持った見知らぬ青年が声をかけてきました。林間学校へ案内するという素振りでと子供達を連れていったのは、大人のユダヤ人達が乗り込むスイス行きのトラックでした。

このままスイスへ行けるという希望も束の間、警察の検閲で学校らしき施設に捕らえられてしまいます。首謀者が誰か言うよう迫る警察。言わなければ食事抜きです。不安と苛立ち、そして空腹を募らせ、子供達は気が立っていました。それはグループを率いるファニーやヴィクトールも同じ。やり場のない恐怖と寂しさに耐え続けていたのです。

ある朝、施設の関係者と思われる女性に助けられ、やっと食事にありついた子供達。ここで施設を脱出し、計画通りスイスへ。 ただ、ディアヌだけは「もう逃げたくない」と残ることを選択したため、メンバーが1人減った8人での旅立ちです。ファニーの心の中には、「自分達で成し遂げなければならない」という覚悟が生まれていました。

水場に近い山小屋を発見した子供達は、ここを隠れ家とします。しかしその夜、年下の子達が木の実を食べたことで食中毒に。山を下りて助けを求めに行くファニーとヴィクトール。警察の目がある、ドイツ兵がいるかもしれない、密告されるかもしれない、でも仲間を助けなければ・・・!ファニーの声に応じてくれたのは、老いた農夫でした。

エリーの手紙に励まされ一気に走る!

農夫は子供達を助け、ミルクと食べ物を与え、匿ってくれました。以前別れたディアヌとも再会し、歓喜にわきたつ子供達。しかしすぐにドイツ兵がやってきます。農夫に迷惑をかけてしまった、前日に農場を出るべきだったと激しく後悔するファニーを勇気づけたのは、あのエリーからの手紙でした。

エリーの手紙は、自分の犯した過ちを認め、悔やみ、ファニー達の勇気を信じ希望を与える内容。目を上げたファニーの目にはもう迷いはありません。ヴィクトールのお金で越境請負人を雇い、国境まであと5kmの地点まで乗せていってもらいます。そこからは徒歩。ドイツ兵の監視をかいくぐり、バリケードを突破してスイスの灰色の建物を目指すのです。

越境請負人が言っていたバリケードをくぐり抜け、ドイツ兵が発砲する中、一気に灰色の建物までダッシュ。ナチスドイツの勢力下から永世中立国のスイスへ、9人の子供達はついに全員で逃げきることに成功しました。

少女ファニーと運命の旅の作品情報

少女ファニーと運命の旅のジャケット写真
レンタル開始日
2017/08/11
監督
ローラ・ドワイヨン
キャスト
レオニー・スーショー(Fanny) ファンティーヌ・アルドゥアン(Erika)
上映時間
96分
GEOで購入!
少女ファニーと運命の旅のユーザ評価

評価数:253件
評価 :★★★☆☆(3.4/5)

ユダヤ人を救ったもうひとつの物語「杉原千畝 スギハラチウネ」

第二次世界大戦中のユダヤ人に関わる映画では、2015年の「杉原千畝 スギハラチウネ」があります。1939年にリトアニア・カウナス領事館に赴任した杉原千畝が、その後ドイツによる迫害から逃げてきたユダヤ人達を脱出させるべく、日本の外務省のビザ発行禁止を破って独断で発行し始めるという、事実に基づいたストーリー。その後杉原千畝は異動や上司との対立などで苦しい人生を歩みますが、1945年に受け取った手紙で多くのユダヤ人が救われたことを知るのです。 ユダヤ人を迫害から守る人物としてヨーロッパの人々が多く描かれる中、実は日本人の中にも必死で彼らを守った人物がいた、という歴史の事実。暗い時代を観るもう一つの視点が描かれた作品です。

杉原千畝 スギハラチウネの作品情報

杉原千畝 スギハラチウネのジャケット写真
レンタル開始日
2016/06/02
監督
チェリン・グラック
キャスト
唐沢寿明 小雪 ボリス・シッツ
上映時間
139分
GEOで購入!
杉原千畝 スギハラチウネのユーザ評価

評価数:3836件
評価 :★★★☆☆(3.6/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • テレビドラマで反町隆史さんが演じていました。こちらの映画は唐沢寿明が演じておられます。好みでしょうがわたしは反町隆史の方が良かったです。でも内容はとても良い映画でした。
  • その場の立場でなく、人間として何をすべきかを感じて行動することの大切さを思い出させてくれた映画。日本人の話だけど洋画っぽい雰囲気もいい。唐沢さんの演技が素晴らしい。
  • 同じ日本人として誇りに思う。勝手なことをして、自分の身がどうなるかわからないのに、それでも困っている人のために行動した杉原千畝。 こんな日本人がいたことを知れてとても嬉しい。

参考URL
・youtube.com