戦場のピアニストのジャケット写真

ナチス占領下のポーランドを生き抜いた実在のユダヤ人ピアニストを描いたドラマ「戦場のピアニスト」。米国アカデミー賞最優秀監督賞・最優秀主演男優賞などを受賞した名作です。お見逃し無く!

監督:ロマン・ポランスキー、原作:ウワディスワフ・シュピルマン、脚本:ロナルド・ハーウッド、出演:エイドリアン・ブロディ(ウワディスワフ・シュピルマン) トーマス・クレッチマン(ヴィルム・ホーゼンフェルト大尉) 

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

ユダヤ人の迫害

1939年、第二次世界大戦のポーランド。ナチス・ドイツがポーランドに侵攻を始めました。その頃、ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、シュピルマンはラジオ局でピアノの演奏をしていましたが、爆撃により建物が吹き飛ばされてしまいます。逃げ出す途中シュピルマンは、友人の妹ドロタと出会い、親交を深めていくこととなるのです。

その後、イギリスとフランスがドイツに宣戦布告したとの情報を得て、ポーランドは大丈夫だと安心するのもつかの間、ポーランドはドイツ軍に占領されてしまいました。ナチス親衛隊が街に駐屯するようになると、金品などの財産はすべて奪われ、ユダヤ人に対する差別が広がり始めます。

ワルシャワに住む全てのユダヤ人を対象に、ダビデの星の腕章をつけることを強制されると同時に、ユダヤ人専用の居住区(ゲットー)への移住を余儀なくされたのです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=V3R7Tveb3Fw

家族との別れそして…

フランスとイギリスの宣戦布告により、戦争終結には時間はかからないと思っていたシュピルマンでしたが、むしろ状況は悪化の一途を辿ることに。生活費を稼ぐため、シュピルマンは非ユダヤ系レストランで、ピアニストとしての仕事を得ていました。

しかし、「ドイツ人のために働いているという証明書がない者は強制収容所送りになる」という話をききつけたシュピルマンは、家族全員の証明書を得るために奔走します。すべての証明書を用意し安心していたのも束の間、再びユダヤ人に移動命令が下されました。多くのユダヤ人が、強制収容所に向かう列車に乗せられる中、シュピルマンは知り合いのユダヤ人警察のヘラーに救出され、家族と離れ離れになってしまったのです。

その後、ゲットー内で強制労働に従事していたシュピルマンでしたが、ゲットー内で武装蜂起の空気が漂い始めたため、脱出を決意しました。

過酷な逃亡生活の始まり

友人の助けで脱出に成功したシュピルマンは、知り合いが用意してくれたアパートの一室に、隠れ住むようになりました。しかし、不注意にも物音を立てたことで隣人に気づかれ、逃げることを余儀なくされてしまうのです。そして、緊急用にと渡されていたメモに書かれた住所を尋ねると、そこにはかつての恋人ドロタの姿がありました。彼女は、シュピルマンと別れたあと別の男性と結婚し、夫と共に水面下で反政府活動を行っているとのこと。

ドロタ夫婦の手助けにより、シュピルマンには新たな隠れ家が用意されました。数日に一度、隠れ家に食料を届けてもらい、生き延びていたシュピルマンでしたが、食料の供給が大幅に減り、次第に届けていた人物も姿を見せなくなります。

食料が尽きて数日、シュピルマンは栄養失調により危険な状態に陥りましたが、ドロタとその夫によって、一命をとりとめることができたのです。一方、ゲットーでは武装蜂起が起こったものの、ドイツ軍による制圧で、残っていたユダヤ人は全て惨殺されていました。

ドイツ軍将校との出会い

1944年――ワルシャワ蜂起が起こり、ドイツ軍によるワルシャワへの攻撃が始まると、シュピルマンの隠れ家もドイツ軍によって爆破されてしまいました。隠れ家を失ったシュピルマンは、ドイツ軍の目を避けながら、再び逃亡生活を強いられることとなります。

廃墟化した街中で、無人の家に入って食べ物を探し、缶詰を見つけますが缶切りが見当たりません。近くにあったもので開けようとしていると、その音に気づいたドイツ軍将校ホーゼンフェルト大尉に見つかってしまったのです。

シュピルマンが隠れたその家は、ドイツ軍が拠点にしていました。シュピルマンがピアニストだと知ったホーゼンフェルトは、彼に何か1曲弾いてみるようにいいます。シュピルマンは、久しぶりに触れるピアノの感触を味わうかのように、美しいメロディを奏でました。その演奏に心を打たれたホーゼンフェルトは、屋根裏にシュピルマンを匿い、食料をも差し入れしてくれたのです。

戦争の終結

ドイツ軍劣勢と共に、街から撤退することになったホーゼンフェルトは、最後の食料と自分のコートを、シュピルマンに渡して立ち去りました。その後シュピルマンは、街にやってきたソ連軍を見つけ、喜んで飛び出していくも、ドイツ軍のコートを着ていたため発砲されてしまいます。

しかし、ポーランド人であることを伝えて無事に保護されたのです。ドイツは敗北を期し戦争は終結、すべてのユダヤ人が解放されると、シュピルマンの友人のバイオリニストは、捕らえられているドイツ兵の集団に向かって罵声を浴びせました。すると、彼が音楽に携わっていると知ったホーゼンフェルトは、自分がシュピルマンを助けた、だから彼に自分を助けて欲しいと伝言したのです。

友人はホーゼンフェルトの名前を聞けないまま、その旨をシュピルマンに伝え、シュピルマンと共に伝言を頼まれたという場所に向かいました。しかし、すでにホーゼンフェルトは戦犯捕虜収容所に捕らえられ、そのまま亡くなっていったのです。

戦場のピアニストの作品情報

戦場のピアニストのジャケット写真
レンタル開始日
2003/08/22
監督
ロマン・ポランスキー
キャスト
エイドリアン・ブロディ(ウワディスワフ・シュピルマン) トーマス・クレッチマン(ヴィルム・ホーゼンフェルト大尉)
上映時間
148分
GEOで購入!
戦場のピアニストのユーザ評価

評価数:994件
評価 :★★★☆☆(3.9/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 迫害で飲食店や公園にも立ち入れない中、道端での立ち話なら文句は言われないだろう?のカッコ良さに涙。命の危険があるのに汚れた身なりを詫びる女性への気づかいに涙。
  • 主人公は実在モデルの方が居るそうで、生々しく悲しい場面も多いですが救いもあり、観てよかったと思える作品でした。テーマも重いですがその分印象深かったです。
  • 寒空の下、あるのはピアノと剥き出しの命だけ。戦場という廃墟ホールで、観衆もいない、武器と呼ぶにはあまりに無力な鍵盤を叩く。しかし、その旋律の孤独が哀惜が繊細が、暴力をさえ浄化してしまいそうな、神聖な美しさをたたえることに、驚かされる。

参考URL
・youtube.com