手紙*のジャケット写真

川崎の工場で働く武島直貴(山田孝之)は周りの人々と距離を置いて生活していた。兄の剛志(玉山鉄ニ)が直貴を大学にやるための学費欲しさに盗みに入った家で誤って人を殺してしまい、千葉の刑務所に服役中だからだ。兄と弟は手紙によって連絡を取り合っていた。

監督:生野慈朗、原作:東野圭吾、脚本:安倍照雄 清水友佳子、出演:山田孝之(武島直貴) 玉山鉄二(武島剛志) 沢尻エリカ(由美子)

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兄弟の手紙のやりとりがはじまる

両親を亡くし2人きりで生活する、兄の剛志と高校生の武島直貴。剛志が肉体労働をして2人の生活費を稼いでいたが、ある日腰を痛め仕事ができなくなってしまう。直貴をどうにかして大学に進学させてやりたいと思う剛志は、学費を手に入れるためとうとう強盗をすることに。

高齢女性が一人暮らしをしている緒方家に剛志は強盗に入るが、帰宅した緒方婦人と出くわしてしまう。はさみを持った婦人ともみ合ううちに、剛志は誤って婦人を刺し殺してしまった。警察に捕まった剛志は強盗殺人の罪で無期懲役を言い渡され、刑務所に服役することになる。仲の良かった兄弟は引き離され、直貴は進学どころではなくなってしまった。刑務所にいる兄の剛志と、弟の直貴は手紙のやりとりで近況を報告し始める。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=1t6Qp_i3UtU

手紙を出さなくなる直貴

大学進学を断念した直貴は、工場で働きながら親友の寺尾祐輔と「テラタケ」というコンビを組みお笑いでの成功を目指す。工場の食堂で働く白石由美子は、2人の練習姿を目撃。由美子は徐々に直貴に惹かれるも、直貴は冷たくあしらう。兄が犯罪者であることが工場に知られた直貴は、仕事を辞めることになってしまう。

その後も剛志のことが知られるたびに、仕事を転々とし引っ越しも余儀なくされる生活が続く。剛志の存在が直貴に重たくのしかかる。はじめは労る言葉を書いていた兄への手紙も、直貴は徐々に書かなくなってしまった。そんな中、仕事を転々としながらも続けていたお笑いコンビ・テラタケが、テレビ出演を果たしブレイクする。テラタケが売れ始め順調だった直貴だが、また兄が犯罪者であることが知られることに。決まっていたCMやテレビ出演が見送られ、直貴は相方:祐輔のことを想いコンビを解消することにした。

兄弟の縁を切る決意をする直貴

電気店に就職した直貴は一生懸命働くも、また剛志の罪のことにより左遷されてしまう。全てに嫌気がさし落ち込む直貴を励ましてくれるのは、親友の祐輔とずっと想いを寄せ続けてくれる由実子だった。実は、由実子も父が騙され作った借金のせいで家族がバラバラになるという辛い経験をしていた。

剛志へ出すのをやめていた手紙だが、由美子が直貴のフリをしてずっと返信を出していたことを直貴は知る。由美子の優しさと深い愛に気づいた直貴は、由美子と結婚し、娘・実紀が産まれ幸せな時を過ごす。しかし、幸せは長くは続かなかった。兄の罪のことで幼い実紀までもが、近所の子どもや親から避けられいじめられるようになってしまう。新しい家族を守るため、直貴はとうとう剛志へ「縁を切る」という内容の手紙を出す。

刑務所に慰問で訪れる直貴。漫才の姿を見て涙する剛志

直貴は過去と向き合うために、被害者遺族である緒方婦人の息子・緒方忠夫をはじめて訪ねる。そこで、剛志が無視し続けても6年間絶えることなく緒方へ毎月手紙を送っていたことを知る。緒方は、彼の手紙は般若心経なのだと言う。はじめは許せなかった緒方も、「弟からの手紙で自分は罪を償えていないと気づいた。生きているだけでたくさんの人に罪を犯し続けている」といった内容の最後の手紙を読み、母を殺した剛志を許す気持ちになる。

「お互い長かったな」と緒方に声をかけられ、直貴は涙を流す。刑務所慰問の仕事がきた祐輔は、直貴に声をかけ、一日だけ限定のコンビとして再結成することに。訪れた刑務所には、剛志の姿があった。直貴はネタの中で、「どんな兄貴でも、切り離すことはできない」といったことを伝える。ネタに大笑いする受刑者たちの中でただ一人号泣する剛志。兄弟の縁は切り離されなかった。

手紙の作品情報

手紙のジャケット写真
レンタル開始日
2007/04/27
監督
生野慈朗
キャスト
山田孝之(武島直貴) 玉山鉄二(武島剛志) 沢尻エリカ(由美子)
上映時間
121分
GEOで購入!
手紙のユーザ評価

評価数:1428件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • だいぶ前に原作を読んでいたけど、映画は俳優さんの演技に魅了されてそれもまた良かった。辛いことかあった人達だけど最後にみんな優しくなれてよかった。自分も人に迷惑かけないようにと考えさせられました。
  • テーマが重たいだけに暗い部分は避けられない所ですが、見応えのある作品です。他の皆さんのレビューにもありましたが、ラストシーンは泣いてしまいました。オススメです。
  • 泣かされました。子を持つ親としては色んな事を考えさせられる作品でした。何とも切なくて…。観た後ではありますが…原作本を買ってしまいました!

参考URL
・youtube.com