打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のジャケット写真

1993年にフジテレビで放送された岩井俊二監督のドラマ「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」をアニメ化。少年と少女がつくる「理想の思い出」をタイムリープで紡いでいく作品。ドラマを見たことがある人は懐かしく感じるかもしれません。それではストーリーを最後までお楽しみください。

監督:武内宣之、キャスト:菅田将暉(島田典道) 広瀬すず(及川なずな)

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

「もしも、あのとき・・・」が引き起こすタイムリープ

「もしも、あのとき○○していたら!」という主人公の思いに共鳴して時間がループする恋愛ストーリー。主人公の中1男子・島田典道は、同級生の及川なずなに想いを寄せている。しかし、なずなは母親の再婚を理由に夏休み中の転校が決まっていた。

冒頭からどアップのなずなの胸にびっくりするが、本作のメインは女子の胸ではない。母親の再婚を嫌い駆け落ちを企むなずなを助けたい典道の行動と、なずな自身の心の変化がメインである。また、物語を追いかける際に、なずなが拾った不思議な球と花火の形が大きな鍵となる。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=YUvXV_i-42c

それは駆け落ちの始まりは花火大会

夏休み。典道と親友・祐介は掃除当番でプールへやってくると、水着姿のなずながいた。祐介と典道が50m競争に喜々として参戦し、あっさり勝利。なずなが勝ったら何でも言うことを聞くという条件だったため、なずなは祐介と花火大会に行く約束を取り付ける。祐介もなずなを好きだから、嬉しい約束のはずだった。

教室で「花火は横から見るとまるいのか、ひらべったいのか」と言い争う男子を尻目に下校するなずな。やがて典道たちも帰途についた。その後、約束があるはずの祐介は典道の部屋でだらだらしている。そして典道に祐介の実家である病院へ行き、なずなに「行けなくなった」と伝えてほしいというもの。

果たして病院で浴衣姿のなずなに遭遇した典道は伝言を伝えるのだが、なずなは逆に「もし、島田くんを誘ってたらどうしてた?」と尋ねてくる。もともと典道と祐介のうち勝った方と駆け落ちしようと考え、典道が勝つと思っていたのだ。手にはトランクが握られていた。

結局、なずなは母親に見つかり連れ戻されてしまう。泣き叫ぶ姿に衝撃を受ける典道。集まってきた同級生や祐介はまるで他人事だ。トランクから落ちて足下に転がった球を掴み、典道は八つ当たりのように投げつけた。「もしも俺が勝っていたら・・・!」ここで1回目のループが発生する。

初めてのタイムリープ!

典道は、50m競争の時点に戻っていた。勝利し、なずなと花火大会の約束をする——望んでいたはずなのに、典道はその約束に戸惑いを感じていた。祐介にバレないよう、なずなを自転車に乗せて走り、駅にたどり着く。

トイレ前のフェンスの陰で浴衣からワンピースに着替えるなずな(なぜ着替えるのか、なぜトイレの中じゃないのかは多分訊いてはいけない)は、なんだか嬉しそう。ところが、電車がホームに滑り込んできたその時、なずなはまたしても母親に連れ戻されてしまった。「たすけて、典道くん!」というなずなの声が耳の奥にこだまする。

「あのとき、もしなずなを電車に乗せていたら・・・」そう思いながら、典道は同級生達と一緒に灯台へ花火を観に行く。ここで、異変が起こった。花火がひらべったいのだ。違和感はやがて確信に変わる。典道は球体を取り出して投げつけ、2回目のループに突入する。

そこは、なずなが連れて行かれそうになるプラットホーム。典道はなずなを奪い返して電車に駆け込む。誰もいない車内で、母親のことを話すなずな。彼女の父は母親の2人目の夫で、駆け落ちして結ばれたのだという。今の再婚相手は3人目。なずなは東京で2人で暮らそうと言い、母親がよく歌っていたという歌を口ずさんだ。

一瞬の幸福な時間。本当は駆け落ちなんてできない——そんなことはわかっていた。電車が踏み切りを通過するとき、窓越しに灯台へ向かう親友と目が合う。向うの道からは、車で電車を追うなずなの母親が叫んでいる。「もしもお前がいなくなるとしても、今日だけは一緒にいたい」

次の駅で降りて灯台に逃げ込むと、目の前に奇妙な形の花火が広がった。典道は「これはちがう」と言う。なずなはそれを聞いて、「どっちでもいいよ」と笑う。典道は、「もしも・・・」と、また球を投げようとした。そこで追いかけてきた祐介に見つかり、球ごと突き飛ばされてしまう。

砕け散る球体。タイムリープの終わり

3回目のループの起点は、なずなが歌う車内。典道がなずなを隠して親友と母親の目を逃れると、電車は進路を変え、世界には球体と同じ模様が現れた。これは、主人公が「もしも」と願い続けた結果の世界。なずなと一緒にいられる世界だった。

そこへ、酔っ払いの花火師がやってきて球を拾い、こともあろうに筒に入れて打ち上げてしまう。球は空で巨大化し、まばゆい光を放って砕け散る。欠片に映るのは、あったかもしれない世界の光景。なずなの目に映ったのは、駆け落ちして東京で過ごす2人の姿。空を覆っていた模様は溶けるように消え始めた。

ループを起こした球は失われた。典道は、なずなと自分がキスする世界の欠片を捕まえ、なずなが泳ぐ海に飛び込む。お互いの気持ちを確かめるようにキスする2人の頭上で花開くのは、まるい花火だった。

そして迎えた新学期。教室で名前を呼ばれて返事をする生徒たちだが、その中になぜか島田典道の姿はなかった。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?の作品情報

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のジャケット写真
公開日
2017/08/18
監督
武内宣之
キャスト
菅田将暉(島田典道) 広瀬すず(及川なずな)
上映時間
90分
GEOで購入!
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のユーザ評価

評価数:657件
評価 :★★★☆☆(3.3/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 少年時代の夏の一日を切り取り、真空パックしたような作品。 懐かしくて甘酸っぱい夏の香りが、胸の内側からこみ上げてきます。 夜のプールのシーンには、ときめきと切なさが混ざり合って不思議な涙が。
  • 「if もしも」というテレビドラマで話題になり、劇場公開されたという逸品です。 打ち上げ花火を下から見たら?横から見たら?の選択で物語が分岐しますが、ラストはほんのり苦いです。 主題歌もとても良く、夏の終わりに見たくなる映画です。
  • 映像が綺麗で特に、花火のシーンがキレイでした。 主題歌と挿入歌が素晴らしいです♪

タイムリープ映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

ループものとして有名な映画は数多くある。名作と名高いのは誰もが一度は耳にしたことのある「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、日本の作品では「時をかける少女」など。そこで今回は、2014年に公開された「日本原作、トム・クルーズ主演」という映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」をすすめたい。 「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の原作は、桜坂洋によるライトノベル。日本のマニア向けの設定が多かったところをハリウッド風に作りかえた部分はあるが、時間をループすることでひ弱な主人公がヒーローへ成長し、敵対するエイリアンを倒すという根幹の設定は踏襲されている。同じループものでも、主人公が違えば行動も違う。ぜひ、それぞれの作品でタイムループがどう活用されているのか、比較しつつ味わってみて欲しい。

オール・ユー・ニード・イズ・キルの作品情報

オール・ユー・ニード・イズ・キルのジャケット写真
レンタル開始日
2014/11/12
監督
ダグ・ライマン
キャスト
トム・クルーズ エミリー・ブラント
上映時間
113分
GEOで購入!
オール・ユー・ニード・イズ・キルのユーザ評価

評価数:20778件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • アクション、設定、ストーリー、配役は申し分ない。オチは解釈を観ている側に委ねているカンジではあるが、別にスッキリしないというほどでもないと思う。至極当然のように死んで覚えていく前半から、死んでしまうことが許されない後半とのメリハリもしっかりしていて、適度な緊張感も与えてくれる。なかなか良作のSF映画だった。
  • 近未来なSF(第9地区 チャッピー マイノリティレポートなど)が好きで映画雑誌、PVを見たときから映画館で見ようと思っていました。観た感想は大満足、パンフレット、ブルーレイボックスも買うぐらい忘れられない作品です。普段からイケイケでかっこいいトムクルーズが序盤は戦闘経験のない新兵を演じます。最初の戦場でキョロキョロし怖がる演技は完璧すぎて誰も突っ込んでいませんがとても凄いことです。例えばステイサムやスタローンが戦場でキョロキョロし怖がる所なんて違和感があり想像できませんよね?トムクルーズもその違和感を作りだす俳優の1人なのに一切感じさせませんでした。さらに劇中で鍵となる起動スーツ。これは実際に鋼鉄から削りだし作って装備しています。武器等を付けると総重量は約55kgになるそうです。他にも作り込まれた所たくさんありただ見通すだけでは勿体ない作品です
  • 率直な感想として、非常に面白かった。トムクルーズ主演なので正直、ハリウッド娯楽映画的な期待感で観ましたが、良い意味で期待を裏切ってくれました。ラスト、何故そうなったのか?イマイチしっくりきませんでしたが、2度3度観ると多様な解釈がある事に気付きます。

参考URL
・youtube.com