散歩する侵略者のジャケット写真

<簡単な解説>
「岸辺の旅」の黒沢清が劇団イキウメの同名舞台を映画化。鳴海の夫は数日間の行方不明の後、侵略者に乗っ取られて帰ってきた。同じころ、町で一家惨殺事件が発生し、ジャーナリストの桜井が取材に訪れる。第70回カンヌ国際映画祭ある視点部門正式出品作品。出演は、「追憶」の長澤まさみ、「ぼくのおじさん」の松田龍平、「シン・ゴジラ」の長谷川博己、「PとJK」の高杉真宙、「ハルチカ」の恒松祐里。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

人格が変わった真治

小さな港町で祖母と息子夫婦と孫娘の4人で幸せに暮らしていました。季節は夏で祖母と孫娘は仲良く祭りに行き、金魚すくいをして楽しく過ごしました。しかし帰宅後から祖母の様子がおかしくなり、その直後息子夫婦を殺し、祖母自身も自殺するという一家惨殺事件がおきてしまいます。一方同じ町で加瀬真治と鳴海という夫婦がいました。

真治と鳴海は不仲で真治は浮気の疑惑もあり関係は最悪の状態でした。そんなある日、真治が夏祭りに行ったきり3日間行方不明になりますが、無事保護され病院へ連れて行かれたと連絡を受け鳴海が迎えに行くと以前の真治とは思えないほど変貌していたのです。真治とは会話は噛み合いませんが、亭主関白の彼とは思えないほど素直で純粋に答えてくれるようになりました。

担当医からも原因はわからないと言われましたが、とりあえず問題が無いため自宅へ戻ることに。鳴海は真治は一時的に記憶喪失となっていると思い、真治の変化に戸惑いながらも看病を続けます。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=C3CJVj-QFss

桜井と天野との出会い

その頃、ジャーナリストの桜井は一家惨殺事件を調べていました。祖母は息子夫婦と自分自身も解剖していたことが明らかになり、唯一の生き残りである孫娘のあきらに話を聞きたいと思っていましたが、運ばれた病院は面会謝絶の状態でした。

とりあえず事件の現場である自宅に行ったとき、そこに天野と言う少年が声を掛けてきて少年もあきらに会いたいと言ってきました。桜井は天野に対し不気味な印象を持ち、あきらとの関係を確認すると天野は自分は宇宙人で地球の調査と概念を収集しにきたと説明します。

もちろん桜井は信じていません、しかしジャーナリストとしての血が騒いだのか興味を持ち始め、天野とファミレスに行き詳しく話を聞くことにします。天野は桜井に地球にきた宇宙人は3人いて人間の概念を奪い学習してから地球を侵略すると説明し、さらに概念を奪われた人間は道徳や理性を失い崩壊していくだろうとも言っているのです。

桜井は現実味が無いストーリーと思いつつも天野と行動を共にし取材をすることにします。そしてあきらが入院している病院へと向かいました。

真治の告白

散歩を毎日かかさず続けていた真治は、日に日に人間らしい言動や行動ができるようになりました。鳴海もまた看病を続けていくうちに愛情が戻り、夫婦の関係も修復したと思っていたそんなある日鳴海の妹の様子がおかしくなります。仲の良かった実の父を急に毛嫌いし始め、警察沙汰になり妹は病院へ行くことに。

鳴海が妹のお見舞いに行ったとき担当医師から妹が「家族の概念を失った」と説明をされ、最近特定の概念を失った患者が急増していると言われました。鳴海は真治が日に日に変化していく様子が浮かび、真治が覚えてきたことが概念を失った患者の内容と同じであることに気が付き、半信半疑で真治に確認します。

そして真治の口から宇宙人であると説明され、妹の概念を奪ったのも真治自身だと告白されます。

侵略者が揃う

同じ頃、病院へ着いた桜井と天野は担当医から概念を奪い病室へ入ることができました。宇宙人たちは最初金魚の中にいて、一人の宇宙人が祖母へ乗り移り、自宅に帰った祖母が誤って手を切り、流した血を見て興味を持った宇宙人は調べるつもりで息子夫婦を刺したと言いました。

その後死んでしまったので、次は祖母自身で血について調べていたところ身体が死にそうだとわかった宇宙人が、孫娘のあきらへ乗り移ったと桜井は説明されます。その話を聞いた桜井は「侵略しに来た宇宙人たちは人間の敵だ」と思いましたがどうすることもできませんでした。そしてあきらと天野と一緒に残りの侵略者を探しに向かいます。

そんな中、鳴海と真治が車に乗って移動しているときに、天野とあきらと合流してしまいます。その時、桜井は鳴海に宇宙人の本当の目的を説明し、逃げるように説得します。それを知った天野は桜井たちを捕まえようとあきらを突き飛ばし、車と正面衝突させます。そして救急車が到着。桜井と真治と鳴海は救急車に乗り移り逃げることに成功します。

地球は侵略されてしまうのか?

車と衝突したあきらはそのまま死んでしまいました。一方概念を失った多くの人間たちは争いを始め、核兵器まで使用しようとしています。そんな矢先に、天野も争いに巻き込まれ死亡します。

逃走中の桜井たちはホテルで一泊し、鳴海は宇宙人の侵略が始まると人類が滅んでしまうことを知り、鳴海の愛の概念を奪うように真治に言います。最初は反対していた真治ですが、鳴海の強い気持ちに負け概念を奪います。そして真治はこれまで奪った概念とは全く違う感覚になり、見えるものすべてが変化したように感じました。

それと同時に鳴海の概念を奪ったことを後悔し、鳴海がかけがえのない存在になっていたことに気づきます。真治の中にいる宇宙人は侵略するという任務が薄れ、桜井から警察が来るから逃げようと告げられます。真治は鳴海のそばにいることを約束し「もう逃げない、僕は君たちに話があるんだ」と答え物語は終わります。

散歩する侵略者の作品情報

散歩する侵略者のジャケット写真
公開日
2017/09/09
監督
黒沢清
キャスト
長澤まさみ(加瀬鳴海) 松田龍平(加瀬真治) 高杉真宙(天野)
上映時間
129分
GEOで購入!
散歩する侵略者のユーザ評価

評価数:235件
評価 :★★★☆☆(3.4/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 楽しみしていた映画です、公開前にあらすじがほとんど紹介されていましたので、内容に関しては想像通りでした。今までにないアイデアさは素晴らしいと思います。ラストはネタバレするので書き込みできませんが、悲しい気持ちになります。

おすすめの関連作品

散歩する侵略者の監督を務めた黒沢清氏は、独特な世界観の持ち主の方で話題作品も多く大人気の監督です。近年では2015年に公開された実写版映画「岸辺の旅」でカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門監督賞を獲得しました。ストーリーは3年前に失踪した夫が幽霊となって妻の元へ帰ってきて妻と一緒に、きた道をさかのぼる旅に出掛けます。さらに出会う人物も幽霊で、夫が失踪後に親しかった人物が次々と登場します。夫と一緒に行動した妻は今まで気づけなかった夫婦生活を振り返る旅にもなります。映像も海辺に着いたと思ったら急に山に移動したり、夏から秋に季節が変化したりと飽きのこない内容となっていて楽しめます。まだ見たことが無い方は「岸辺の旅」をぜひ観てみて下さい。

岸辺の旅の作品情報

岸辺の旅のジャケット写真
レンタル開始日
2016/04/20
監督
黒沢清
キャスト
深津絵里 浅野忠信 小松政夫
上映時間
128分
GEOで購入!
岸辺の旅のユーザ評価

評価数:900件
評価 :★★★☆☆(3.1/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 不思議な映画でした。浅野くんが良い味出している。が、どの役も同じに感じるのは?私だけ?生きてる人と変わらず、生活してるのが凄い。そして見えて会話している!別れが近くなってくると、手が上手く使えなくなってくるらしい・・。
  • 面白かった。深く重く暗い難しいテーマやったけど…。生と死とアインシュタイン。蒼井優はやっぱりいいですネ、奥貫薫の陰気キャラも好きです。深津絵里も頑張ってた、浅野忠信もカッコいい。
  • 生と死、その狭間どちらにも愛は存在する。そもそもそんなラインすら無いんだというメッセージなのか。哲学すぎて分からなすぎました。 私は生きているうちにパートナーへの愛は尽くそうと思っているので。

参考URL
・youtube.com