殿、利息でござる!のジャケット写真

映画「殿、利息でござる!」は阿部サダヲが主演の痛快時代劇コメディ。江戸時代の宿場町の危機を、ずる賢い方法で切り抜けるべく奔走する阿部サダヲの姿に、思わず応援のエールを送りたくなる人もいるのでは。キャッチコピー「銭と頭は、使いよう」は名言!それではさっそくネタバレを見て行きましょう!

監督:中村義洋、原作:磯田道史、脚本:中村義洋 鈴木謙一、音楽:安川午朗、出演:阿部サダヲ 瑛太 妻夫木聡 竹内結子 寺脇康文 きたろう 千葉雄大

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

殿、利息でござる!のあらすじ-1:宿場町を奇策で救った町人達の実話

1766年(明和3年)。仙台藩の宿場町・吉岡宿では夜逃げの者が相次いでいた。その大きな原因は、武士が役目上で街道を通るときに必要な馬の手配や次の宿場までの荷物運搬などを住民が提供する「伝馬役」の負担である。そんな町に、自称知恵者の茶師「菅原屋篤平治」が京から帰郷。そこで、造り酒屋「穀田屋十三郎」が町の窮状をお上に訴えようとするところを、寸前で引き留める。その後、十三郎と篤平治は未亡人の「とき」がおかみを勤める飯屋で語り合う。

話の中で篤平治は、町から藩へ金を貸し、利息を伝馬役の費用にあてる策を思いついた(いわゆる貸金の利息で儲けようという策)。しかし、そのためには藩に貸す千両(現在で3億円)を集めなければならない。現実味のない話だと篤平治自身が軽く笑い飛ばし、その場は終わる。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=38OBRELdGbY

殿、利息でござる!のあらすじ-2:町のためにひたすら銭集め!

ある日。篤平治の話を本気で進めていた十三郎が、同志として叔父の「十兵衛」を篤平治の元へ連れてくる。順序通りにと村のまとめ役である肝煎「遠藤幾右衛門」に話すと、幾右衛門は感動し同志に加わった。その上の大肝煎「千坂仲内」も同様だった。だが、それでもまだ金は足りない……さらに追い討ちをかけるように、この頃、財政の厳しい藩が銭の鋳造を命じた。それにより今後は銭の価値が下がる可能性が高く、目標額を達するには今見積もっている千両以上の銭が必要になる。

事を急がねばならなくなった一同は家財を売り払い、様々な犠牲がありながらも資金を工面する。その様子を見た者達から町中に噂が広まり、動機は様々ながらも同志が3人増えた。

さらに、守銭奴と評判の大店で十三郎の実弟「浅野屋甚内」も資金を出すと申し出る。ところが十三郎は浅野屋が加わるなら自分は抜けると言いだす。十三郎は浅野屋の長男ながら養子に出されており、父である先代浅野屋と当代の甚内に遺恨があったのだ。

殿、利息でござる!のあらすじ-3:浅野屋の真実、そしてさらなる試練

1人500貫文(3,000万円)で精一杯出せど不足する資金に、浅野屋が1人で1500貫文も出すことで目標額に達した。千坂は代官へ嘆願書を提出するが、別の代官「橋本権右衛門」へ行けと言われ、遠方にある橋本の代官所まで赴く。橋本は嘆願を上へあげることを約束し、藩の財政担当者である出入司「萱場杢」に届いたが、却下。3か月待たされての却下に篤平治は再度の嘆願を千坂に迫るが、千坂は立場を気にしてそれを拒む。

ある夜、浅野屋に忍び込む人物を篤平治達が捕らえた。その人物はかつて吉岡宿から夜逃げをした際に、先代の浅野屋から銭を与えられて励まされ、恩を返すために来たと話す。先代から守銭奴と言われた浅野屋は、実は伝馬役を免除してもらうために銭を貯めており、それを遺言として跡継ぎの甚内に託していたのだ。さらに、甚内は目が悪く、先代は身体の悪い者を養子に出せないと考えた故に兄が養子に出されたのだろうと甚内は語る。

殿、利息でござる!のあらすじ-4:大願成就!まさかの藩主が登場!

浅野屋の話を聞いた千坂は再び代官の橋本へ嘆願に行く。橋本は嘆願書を書き直して仙台へ行き、萱場の付近で粘る。ようやく萱場は嘆願を受けるが、銭ではなく小判で千両という条件付きだった。集めた銭を小判に両替するとあと800貫文の不足。甚内は店を廃業にし、十三郎達が止めるのも押して、さらに500貫文出す。十三郎の息子「音右衛門」も奉公に出て10年分の給金を前借りし送ってきた。ついに揃った小判千両に萱場は感嘆し、出資者達を呼び出し報奨金を与える。

が、甚内が来ておらず理由を尋ねる。十三郎は、それが父の教えた「冥加訓」の、「人は牛馬の背に乗り牛馬を苦しめてはいけない、人を苦しめる駕籠に乗ってはいけない」という教えを守っているのだろうと伝えた。無事に帰り浅野屋に集まる一同の前に、突然藩主「伊達重村」が現れる。重村は「浅野屋を潰してはならん」と告げ、自ら筆を執り3つの酒銘を与えた。浅野屋は藩主命名の酒が売れて廃業を免れた。

殿、利息でござる!の作品情報

殿、利息でござる!のジャケット写真
レンタル開始日
2016/10/05
監督
中村義洋
キャスト
阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡
上映時間
129分
GEOで購入!
殿、利息でござる!のユーザ評価

評価数:11515件
評価 :★★★☆☆(3.5/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 人様を想う、正しい考え方や 行動は昔も今も変わらない。命がけで他人を守った 昔の本当の話し、また代々続いた話しに感動しました。
  • 思いの外、感動要素が多くジワリと涙が滲みました。「無私の日本人」の中の穀田屋十三郎という作品が原作ということで機会があれば原作も読んでみたいと思いました。
  • 人のために自分を犠牲にまでするなんて、今の世の中では見られない。道徳や、良心というものを改めて考えさせられた。コメディかと思ったら、ちょっと違ってた。

「実話」の安心感と、奇跡的な人々の縁

コメディ要素もありながら、筋は真面目に救民に尽くす人々の話。江戸時代の仕組みや金銭の話もわかりやすく描かれており、原作が歴史学者として著名な磯田道史『無私の日本人』(文藝春秋)所収の話ということで、歴史の知識を持つ人も楽しめたのではないでしょうか。逆を言えばそれがなければ「本当に実話なのか?」と訝しんでしまいそうなほど、現代の我々も素直に見習いたい人々が登場し、巡り会い、快く結ばれていると感じた次第です。磯田道史の原作には利息を獲得する過程など多少異なった話もあり、史実に興味を持った人は原作本の一読もおすすめ。磯田道史の本を原作とする映画には森田芳光監督『武士の家計簿』がありますが、雰囲気はかなり違っており、対比して見るのも面白いですよ。

武士の家計簿の作品情報

武士の家計簿のジャケット写真
レンタル開始日
2011/06/08
監督
森田芳光
キャスト
堺雅人、仲間由紀恵、松坂慶子
上映時間
129分
GEOで購入!
武士の家計簿のユーザ評価

評価数:1482件
評価 :★★★☆☆(3.5/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 刀ではなく、そろばんで家族を支えてきた武士のお話。今も昔も、家族の在り方って変わらないですね。堺さん仲間さん夫婦、素敵でした。
  • お金の使い方、管理を考えさせらる作品です。子供の頃からこれぐらいお金のことを考えて生活してもいいかもしれませんね。気になる方は、作品を見て下さい。
  • 生活の質を上げるのはとっても簡単。もちろん先立つものがある場合の話。でも一度上げた質を落とすのはとーっても大変。なぜなら「基準」が変わってしまうから。見栄もあるし金の切れ目が縁の切れ目って本当にそうだと思う。

参考URL
・youtube.com