海街diaryのジャケット写真

父の死をきっかけに集まった4人の女性の物語。のほほんとした雰囲気の中に、是枝監督ならではのメッセージがこめられています。豪華キャストも話題になった作品のストーリーを最後までお楽しみください。

監督:是枝裕和、原作:吉田秋生、脚本:是枝裕和、音楽:菅野よう子、出演:綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

海街diaryのネタバレ-1:突然届いた父の訃報

神奈川県鎌倉市、香田幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)の3姉妹は、祖父母の残した古くて広い家に姉妹だけで住んでいました。長女の幸はしっかりものの看護師、次女の佳乃は男運のない信用金庫職員、千佳は釣り好きのスポーツショップ店員。姉妹の父は15年ほど前に母を裏切って別の女性と出ていき、それに傷ついた母もまた家を出てしまっていました。

そんな姉妹のもとに、山形から父が亡くなったとの知らせが届きます。父の葬儀に向かう姉妹、小さな河鹿沢温泉駅で待っていたのは、腹違いの妹・すず(広瀬すず)でした。すずは15年前に父を奪った女性の娘です。しかし、すずの母親は既に亡くなっており、今は別の父の再婚相手のもとで暮らしているのでした。

※物語の初めから、姉妹それぞれの個性が際立ちます。駅でひとりポツンと姉妹を待っているすずが、なんともいじらしいです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=klRrF-EMvk4

海街diaryのネタバレ-2:すず、幸たちが住む鎌倉へ

父の葬儀で本来、妻がするべき遺族代表の挨拶を、再再婚の女性・陽子はすずにさせようとします。それを見た幸は、ここでのすずの境遇を垣間見たように感じました。そこで「私たちと一緒に暮らさない?」と声をかけます。戸惑うすず、しかし「行く」と答えます。

そして鎌倉にやってきたすずと幸、佳乃、千佳の4姉妹の生活が始まりました。それぞれが言いたいことを言い合いながらも、姉妹で楽しく暮らす鎌倉の生活に、すずも徐々に馴染んでいきます。幼いころから姉妹を見守ってきた近所の人々もすずを暖かく迎えてくれました。そして地元サッカーチームの湘南オクトパスに入り、すずの新しい学校生活が始まりました。

※この映画を見ると、「白夜行」で衝撃的なデビューをした綾瀬はるかさんが、随分と大人になったなぁと感じてしまいます。

海街diaryのネタバレ-3:4人姉妹、それぞれの思い

遠慮がちながらも徐々に鎌倉の生活に馴染んでいくすず、それでも心の中では、自分の存在が周りを傷つけているのではないかと怯えています。しっかりものの長女・幸は、母を捨てて出て行った父を許せないながらも、自分自身も妻子ある医師・椎名(堤真一)と恋愛関係にあります。

次女の佳乃は、なぜかいつもダメ男ばかり好きになり、傷ついてはお酒で紛らわせています。三女の千佳は、独特な雰囲気のスポーツ店店長と付き合っています。4人ともがアッケラカンと過ごしながらも、心の奥に傷を抱えたまま生活しているのでした。

近くにある海猫食堂は、3姉妹が幼いころから通っていた昔馴染みの食堂です。その食堂経営者・二ノ宮叔母さん(風吹ジュン)は彼女たちを幼いころから、ずっと見守ってくれていました。久しぶりに食堂を訪れた4姉妹、定食を食べながら幼い頃の思い出話を、すずに話して聞かせました。

※暖かくて包み込むような優しさを醸し出している、二ノ宮叔母さん・風吹ジュンさん。リリー・フランキーさんとのコンビが良い味を出しています。

海街diaryのネタバレ-4:祖母の七回忌

そんなある日、祖母の七回忌法要が営まれ、そこに今は札幌に住んでいる3姉妹の母・都(大竹しのぶ)がやってきました。そして法要の後、突然に鎌倉の家を処分したいと母が言い出します。「あなたにそんな権利はない!」怒る幸。売り言葉に買い言葉で、都は「私が出て行ったのは、あなたたちの父が女を作ったのが原因だ」と言ってしまいます。その言葉を聞いて傷つくすず。

その夜、すずは姉たちから父を奪った自分の母が悪いと謝罪しますが、幸は「誰のせいでもないんだよ」と、逆に自分たちがすずを傷つけてしまったことを謝りました。翌日、母とふたりで祖母の墓参りに行く幸、そこで母は自分の思いを話し家を売ろうとしたことを謝ります。幸は祖母が漬けた大切な梅酒をお土産に渡し、母は札幌に帰っていきました。

※母役の大竹しのぶ、叔母さん役の樹木希林、このシーンにしか出てきませんが実に味のある演技を魅せてくれます。

海街diaryのネタバレ-5:それぞれの旅立ち

海猫食堂の二ノ宮叔母さんは、癌の宣告を受けていました。以前より食堂の資金繰りについて相談を受けていた信用金庫勤めの佳乃と上司の坂下は、海猫食堂を処分して終末医療のターミナルケアに入る決意を聞かされ、やるせなさを感じます。

一方、幸は恋人の医師・椎名から妻子と別れてアメリカにいくので付いてきて欲しいと、プロポーズされました。悩む幸、佳乃はこっちは大丈夫だと伝えますが、幸は彼と別れ、鎌倉に残ることを選択します。

そして鎌倉花火大会の日、すずは祖母の浴衣を着せてもらい出かけました。その翌日、幸はすずの身長を柱に刻み、ふたりで海が見渡せる思い出の山に登ります。そこから見える景色は、すずが幼い頃、父に連れて行ってもらった山形の風景とそっくりでした。「お父さんのバカ、お母さんのバカ、もっと一緒にいたかった・・・」。すずの呟きに、幸はすずを抱きしめ、「お母さんのことも話していいんだよ」と伝えます。

二ノ宮叔母さんの葬儀の日、参列した4人は帰りに浜辺を歩きながら言います。「お父さん、ダメな人だったけど、優しい人だったのかもね、こんな妹を残してくれたんだから」

※激しい起承転結があるわけではありませんが、淡々としたドラマの中に、何か心の機微に触れる暖かいものが残る映画です。

海街diaryの作品情報

海街diaryのジャケット写真
レンタル開始日
2015/12/16
監督
是枝裕和
キャスト
綾瀬はるか 長澤まさみ 夏帆 広瀬すず
上映時間
127分
GEOで購入!
海街diaryのユーザ評価

評価数:10498件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • ストーリーだけで言ったらここまで引き込まれそうに無いのに。姉妹それぞれの丁寧な描かれ方が良かった。姉妹間における立ち位置とか、見てて、あぁ、うん。て思わされる。この時間の枠の中で一人一人に寄り添える。キャストも豪華なだけでなく皆上手な人だったのも良い。メインの4人だけでなく、樹木希林と大竹しのぶ!原作も読んでみようかな。
  • まさに是枝ワールド。普通の人が普通の生活を懸命に生きてる。観たあと優しい気持ちになれた映画でした。古い家や家庭の味、地域とのつながりなど古き良き日本もこの映画には欠かせない要素だと思います。
  • 期待していたより面白かったです。綾瀬はるかちゃんより、長澤まさみちゃんの美貌が際立ってました!スタイルめちゃくちゃいいです。四人ともに可愛いです。お話も飽きずに見ることが出来ました。キャストも豪華ですし、堤真一が出てたのがびっくりしました!

のほほんとしたテンポで進む「かもめ食堂」もオススメ!

映画「かもめ食堂」は2005年に公開された、フィンランドの日本食堂を舞台にした、ヒューマンドラマです。 主人公のサチエは、フィンランドのヘルシンキで、日本食堂をオープンしました。しかしお客は全く来ません。そして初めてやってきた客は、アニメおたくのトンミ。おにぎりにこだわるサチエの食堂に来るのは、相変わらずトンミだけです。そんな時に舞い込んできた日本人女性ミドリ、彼女が手伝うようになりシナモンロールを焼くと、遠巻きに見ていた地元の人たちが来店するようになってきて・・・。 時間がゆっくりと流れ、いろいろな人が少しずつ距離を縮めていく様は、なんともほのぼのとしています。暖かい気持ちになりたい時は、おススメの映画です。

かもめ食堂の作品情報

かもめ食堂のジャケット写真
レンタル開始日
2006/09/27
監督
荻上直子
キャスト
小林聡美(サチエ) 片桐はいり(ミドリ) もたいまさこ(マサコ)
上映時間
102分
GEOで購入!
かもめ食堂のユーザ評価

評価数:1266件
評価 :★★★☆☆(3.9/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 大好きな映画です。何度も何度も見ました。それぞれのキャラクターもとても生きているし、ほんのり幸せな気持ちにさせてくれる映画。インテリアも素敵。
  • どこか旅に出たいけれど、そうもいかないという時に、代わりに見たくなる映画。監督と俳優さん達、そして素晴らしい「食べもの」が作り出す世界感が何とも言えず、リラックスさせてくれます。出てくる一品一品、全て食べたーい!
  • 話としては盛り上がるところがある訳でもないが、何も考えずに観れる映画。好きすぎて何度もレンタルしている。この作品でフィンランドに魅了された方も多いはず。シンプルながらもその時間を大事にしたくなる作品。

参考URL
・youtube.com