白ゆき姫殺人事件のジャケット写真

湊かなえ原作の映画「白ゆき姫殺人事件」。ある1人の美人OLの殺害事件が、報道やインターネットで過熱気味に取り上げられ、どんどん噂が一人歩きしていく様子を描いた作品。ネットやSNSが身近なものになった今、同じようなことは現実でも起こるかもしれません!気になるネタバレを大公開!

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

白ゆき姫殺人事件のネタバレ:めった刺しの美人OL焼死体

「しぐれ谷」という山奥で、全身を10箇所刺された上、灯油をかけられて殺害された美人OL「三木典子」の死体が発見されます。ある日、その典子と同じ化粧品会社に勤務する「里沙子」から、テレビ局の契約社員「赤星」に電話がかかってきます。それをきっかけに事件に興味を持ち始めた赤星は、これは特ダネになると里沙子やその同僚OL・上司などから取材を始めます。



普段はツイッターでラーメンネタをつぶやくだけの赤星でしたが、この特ダネを元に名を挙げようと、取材した内容を鵜呑みにして自分が事件の核心に一番近づいていると勘違いし、ツイッターとテレビ報道の両面から、行方不明になっている典子と同僚のOL「城野美姫」を犯人として追いつめていきます。やがてその事件はネット上で「白ゆき姫殺人事件」と呼ばれるようになり、ワイドショーでも頻繁に取り上げられるようになっていきます。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=ysYiMt6tCME

白ゆき姫殺人事件のネタバレ:テレビ報道を機に続々と集まる情報

取材の内容を元に、ワイドショーでは城野美姫犯人説がどんどん裏付けられていきます。その根拠は「呪いの儀式」など、視聴率アップのためと思われる根拠の乏しいものばかり。テレビでは美姫のことを「Sさん」と表示していますが、ツイッター上では「S=城野美姫」と暴かれ、拡散していきます。それにしても、ワイドショーの報道の様子は「うまくつなげるなぁ」と映画の外にいる見ながら恐ろしくなりました。現実のマスコミによる取材もこんな感じなのでしょうか。



一方で、美姫を擁護する抗議の声も上がります。大学時代の親友や小学校時代の親友の証言からは、美姫は心優しい少女で、殺人を犯すとは考えられないということです。特に小学校時代に親友だった「谷村夕子」はモンゴメリの小説「赤毛のアン」のアンとダイアナのように親密に接していました。赤星の取材を受けていた夕子は「人の記憶はねつ造され、自分の都合のいいことしか言わない。大切なことを見逃すな」と赤星に忠告します。

白ゆき姫殺人事件のネタバレ:語られる事件の真相

ワイドショーやツイッターが過熱する中、行方不明の城野美姫はとあるホテルに身を隠していました。そこで、美姫が手紙を書きながら事の真相を語り始めます。美姫の小学生時代から中学生時代、大学生時代の記憶を語った後、いよいよ化粧品会社で同時入社した三木典子との話に移ります。

彼女は、小学生時代に親友の夕子をいじめていたあかねという少女と雰囲気が一緒でした。典子は当時美姫がつきあっていた上司を奪ったり、美姫にとって心の支えだった「芹沢ブラザーズ」というバンドの彼氏も奪いました(これは典子のウソだったようですが)。

美姫の語る話が真実だとすると、これまでのいろんな人達の話がかなり自分の都合のいいようにねじ曲げられていることもわかってきます。

白ゆき姫殺人事件のネタバレ:真犯人は意外な人物?!

典子が殺害された事件当日、美姫は里沙子からそそのかされて風邪薬と睡眠薬で典子を眠らせ、上司の送別会の後で「芹沢ブラザーズ」のコンサートに向かいます。しかし、その入場ゲートの階段でメンバーの「雅也」を誤って突き飛ばしてしまい、その罪悪感からホテルにこもります。ホテルの中で見ていたテレビで典子が殺害されたことを知った美姫。しかもツイッターでは自分の名前が公表され、ほぼ殺人犯として扱われていることも知って、手紙を書き終えた後に自殺を図ります。



首つり自殺しようとしたところ、すんでのところでテレビで真犯人が里沙子であるという報道が!――序盤里沙子が赤星に「城野里沙犯人説」をほのめかしていたり、さりげなくツイッターに「城野」という名前を出していたりしていたのは、「城野」を犯人に仕立て上げる狙いだったのです。

里沙子は職場で盗みをはたらいており、それが典子にばれたので、告発されることを恐れて殺害したのでした。他にも個人的な恨みもあったのかもしれませんね。実際のところ美姫は容疑者にすらなっておらず、テレビやツイッターで犯人扱いされていただけ。もし自殺していたら本当に悲惨でした。



これで美姫の容疑は晴れました(正確に言うと刑事事件として容疑者にすらなっていないのですが)。その後、ツイッターの攻撃対象が赤星に移り、美姫と夕子はロウソクの光の点滅で通信し合い、お互いを慰めあいます。ロウソクの光と言うアナログな通信とツイッターという電子的な通信の対比が印象に残るシーンでした。



それにしても……赤星は自業自得かもしれませんが、無責任につぶやくだけの人間にはなりたくないものです。また、ワイドショーやツイッター情報のいいかげんさ、さらには手のひらを返すような態度には腹が立つと感じる人も多いのではないでしょうか。誰が本当のことを言っていて、誰がウソをついていたのか、見なおしたら「なるほどな」と納得できる映画ですよ。

白ゆき姫殺人事件の作品情報

白ゆき姫殺人事件のジャケット写真
レンタル開始日
2014/09/03
監督
中村義洋
キャスト
井上真央、綾野剛、菜々緒
上映時間
126分
GEOで購入!
白ゆき姫殺人事件のユーザ評価

評価数:14899件 
評価:★★★☆☆(3.5/5)

クチコユーザの声
  • 匿名のネットの世界ほど居場所があるようで無くて味方のようで敵だったりするんだなーと思わされる作品。この映画好きすぎて5回は観てる。配役最高。
  • 犯人が誰か当てれて嬉しかった(笑)でも、経緯とか聞いたらホンマにぞっとした。さすが湊かなえさん!
  • ツイッターのやり取りからわかる第三者(ツイッターで公に呟く人、マスコミ)の反応の変わり方、無責任さが浮き彫りになってて凄く考えさせられる作品になっていたと思います。

「少女」「告白」もチェックしよう!

「白ゆき姫殺人事件」の原作者、湊かなえさん原作の映画は、他にも「少女」「告白」などがあります。2人の少女が転校生の話をきっかけに、夏休みにそれぞれ死ぬ瞬間を見たいと動機で活動する「少女」、そして自分の子どもが教え子に殺されたことを告白し、その後クラスがどんどん狂っていく様子を描いた「告白」など、人の心に潜む悪意を描く様子は共通しています。

少女のジャケット写真
レンタル開始日
2017/04/05
監督
三島有紀子
キャスト
本田翼(桜井由紀)、山本美月(草野敦子)、真剣佑(牧瀬光)
上映時間
119分
GEOで購入!
少女のユーザ評価

評価数:1083件 
評価:★★★☆☆(3.5/5)

クチコユーザの声
  • 本田翼ちゃんの無表情、こわいですね。最後の方、笑顔になって、やっぱり笑顔がかわいいと思いました。あとラストのどんでん返し、、こう繋がるんだぁー!と。湊かなえさんお得意の。稲垣吾郎さんがなかなか良い味出してます。
告白のジャケット写真
レンタル開始日
2011/01/14
監督
中島哲也
キャスト
松たか子、岡田将生、木村佳乃
上映時間
106分
GEOで購入!
告白のユーザ評価

評価数:6177件 
評価:★★★☆☆(3.8/5)

クチコユーザの声
  • 空の色が暗めだったり、道を歩く様子もカーブミラーに映ったゆがみのある姿を撮ったり、不安をあおるような画面がよく見られます。松たか子さんの演技が原作のイメージにハマってます!淡々と事件の真相を語る冒頭や、復讐の過程を明かす終盤、高笑いする様…コワ!
  • 日本の学生特有のどす黒い雰囲気がよく出ている。見終わってなんだか胸焼けするほど内容がヘビーだった。
  • 全編に渡って平坦なテンションで進むんだけど同時にハンパ無い緊張感も全編に渡って続く。

参考URL ・youtube.com