県庁の星のジャケット写真

キャリアも立場も異なるエリート公務員とスーパーの女性パート店員が、衝突を繰り返しつつも、やがて心を通わせていく姿を描いた青春コメディ。監督は、本作が初の劇場用作品となる『エンジン』の西谷弘。桂望実による同名小説を基に、「春の雪」の佐藤信介と西谷監督が共同で脚色。

監督:西谷弘、キャスト:織田裕二 柴咲コウ

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

県庁の星が、三流スーパーへ派遣される

県庁に勤めている野村は、子どもの頃から成績優秀でプライドの高い人物。「政治は人の上に人をつくり、人の下に人をつくる」という考えの持ち主で、お付き合いの相手は建設会社の社長令嬢です。そんな野村は、数十億もの予算が見込まれている保養施設建設計画のプロジェクトの一員として働いていましたが、ある日、三流スーパーの「満天堂」に派遣されることになります。

多くの予算が注ぎ込まれる保養施設建設計画は、市民からの反対意見が出てくることが必至のため、民間企業の視点を取り入れることが派遣メンバーに課せられた任務です。野村の指導役には二宮があてがわれます。自分より年下の女性で、なおかつ高校中退のパートが指導役であるということに、エリートの野村は納得がいきません。

スーパーには接客マニュアルなどなく、野村は我流でスーパーの業務を行います。しかし、接客業など経験のない野村のやることは全て裏目に出てしまい、お客さんの目が届かないお惣菜の厨房コーナーで働くよう指示されるのです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=Kv8cH4noph8

エリート公務員の挫折

総菜部門で売れ残りのジャガイモを使い、コロッケやポテトサラダが作られているのを目の当たりにした野村は、不衛生かつ法外な行為であるとスーパーに改善提案書を提出。さらに、高級なお弁当を販売することを発案します。スーパーではこれまで販売していたお弁当と、野村発案の高級弁当の2種類の販売が開始されますが、野村の高級弁当はまったく売れません。

民間企業に派遣されたメンバーが集まる中間報告会においても、他の派遣メンバーが一定の成果を上げる中、野村は「民間の視点」が分からずに1人悶々としています。野村は保養施設建設計画のプロジェクトから外され、さらには建設会社社長から「娘との結婚は白紙にする」と言われてしまいます。その頃、二宮は野村が作成した改善提案書を読んでいました。

研修を見事終え、スーパーの危機を救った野村

野村が作成した改善提案書を読んだ二宮は、野村の指摘が的確であること、店がこのままでは存続危機にあることに気がつきます。そして高級弁当が売れずに悩む野村を「デート」と称してマーケティングに誘うのです。野村と二宮はデパートに行きマーケティングを行います。野村はこのマーケティングにより、それまで自分が知りえなかった女性の視点や気質を学ぶことができました。そして、この日を境に高級弁当の売上が日に日に伸びます。

売上が伸び始めた満天堂でしたが、消防署による査察によって、業務停止の危機が訪れます。その窮地を救ったのは野村でした。お店のマニュアルを整え、スーパー満天堂の改革を進める野村の姿は、従業員の心を動かします。研修を終え県庁に戻った野村は、自ら希望し生活福祉課に異動。従来のように出世のためではなく、県民のことを第一に考えた仕事をするようになりました。また、満天堂に査察が入るも、野村がたまたま居合わせ、店員に店内放送を用いて的確な指示を出したことにより、見事合格となります。

なかなか変わらない県庁と、変わった野村

野村がプロジェクトから外された保養施設建設計画は着々と進んでおり、いよいよ最後の承認の局面を迎えていました。周囲が原案に賛成する中、野村はプロジェクトにおいて120億円の予算削減を提案します。知事は、その場では「前向きに検討する」と回答するものの、それは表向きの言葉であり、野村の提案書は破棄されてしまうのです。

野村は満天堂を訪れ「県庁はなかなか変わらないよ」と語ります。そして、二宮に「今度、デートしない?マーケティングなしで」と、彼女をデートに誘うのです。野村の県庁での改革はなかなか進みません。しかし、何も変わっていないわけではありませんでした。今まで税金で飲むことができていた県庁のコーヒーサービスのコーナーには、お金を入れるための箱が設置されるようになっていました。

県庁の星の作品情報

県庁の星のジャケット写真
レンタル開始日
2006/10/13
監督
西谷弘
キャスト
織田裕二 柴咲コウ
上映時間
131分
GEOで購入!
県庁の星のユーザ評価

評価数:538件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 県庁のキャリアとスーパーのパートの出会いがスーパーを変えてく! 自分は君らとは違うんだ、エリートだとカッコばっかりの県庁さんが、スーパーの人達から受け入れられ傾きかかったスーパーを救うべくたちあがる! こういう映画ほんと好き!
  • 公務員ってこういうものか・・・ということを生々しく(?)知ることができて面白かった。 マニュアルばっかりもダメだし、マニュアルがなくてもダメだし、やっぱりマニュアルはマニュアル。最後に決めるのは人!! 織田裕二がだんだん人間っぽくなってきてからカッコよく見えた。 公務員って組織組織してて大変そうだけど、組織の部品にならずにひとりの人として独立して仕事をしている織田裕二はかっこよかった。
  • 県庁職員がスーパーで働くという今までにない設定がいいと思います。織田裕二が反感を受けながらもどんどん受け入れられていき、本人も献身的になる展開が気持ちいいです。柴咲コウとくっつきそうでくっつかないのがイライラしますが(笑)織田裕二は好きではないのですが、この作品においては好感が持てます。

参考URL
・youtube.com