映画 聲の形のジャケット写真

<簡単な解説>
少年マガジンの人気連載マンガ「聲の形」を映画化した本作。テーマが「いじめ」を扱ったデリケートな作品ですが、視聴者の評価はかなり高いですね(2017年6月現在5段階評価で4.5)。何らかの形でいじめを見てきた経験があであろう現代人は、自然とストーリーに没入できるのかもしれません。早速中身を一挙公開!

ここから聲の形のネタバレ!閲覧にはご注意ください!

聲の形のネタバレ:硝子との出会いといじめ

ガキ大将の石田将也は、小学校のクラスでリーダー格。クラスはみんな仲が良く、楽しい日々が続いていました。ある日聴覚障害を抱える少女・西宮硝子が転校してきます。彼女はクラスメイトと一生懸命仲良くしようとしますが、そのひたむきさが石田たちのクラスに亀裂をもたらします。


硝子との筆談を用いたコミュニケーションや、彼女の対応に疲れてしまったクラスメイトは次第にストレスを抱き、石田はある日を境に硝子を敵として扱い始めます。これを機にクラス全体を巻き込んだイジメがエスカレートし、硝子は辛い日々を送ります。とうとう先生によってイジメに対する罰が下りますが、主犯として責められたのは石田たった一人。クラスメイトは石田をかばうことなく見放します。状況は一転し、イジメの矛先は石田へと向かいます。石田はクラスのリーダーから孤独な一匹狼へと転落。硝子は結局クラスになじめず、他の学校へと去っていきました。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=aJSXEsoT-ZI

聲の形のネタバレ:まさかの再会、そして違和感

時を経て石田は高校生になりました。かつてのイジメがトラウマになった石田は人間不信に陥っており、リーダーだった姿は見る影もありません。クラスメイトの顔を認識せず、目をあわせず、声を聞かないようにして隠れながら、学校生活をやり過ごしています。


そんなある日、聴覚障害者のための学校に通う硝子に再会する石田。過去に彼女から奪った筆談ノートを今でも持っていた石田は、それを返却するとともに、彼女に友達になってほしいと伝えます。硝子は定期的に石田と会う時間を作ることになりますが、友達と言うにはどこか違和感がぬぐえません・・・・・・お互いが過去に抱えた心の傷は、あまりにも大きいものでした。

聲の形のネタバレ:広がる交流、芽生える恋心

硝子の妹・結弦や元クラスメイトたちなどが、石田と硝子を中心に徐々に輪を広げ、過去のイジメで出来た溝を埋めようとするように、遊園地へ遊びに行く等のイベントに出かけます。しかし、過去のイジメの根幹にあったのは硝子が聴覚障害を逆手にとった甘えを捨てられなかったからだ、と考える元クラスメイトの直花は、石田と硝子の関係が深まることも良く思わず、再び硝子を攻撃します。


硝子は「自分が抱える聴覚障害との向き合い方を変えなければいけない」と感じ、ついに石田に告白します。しかも、彼女がコンプレックスでなかなか出したくない言葉を直接使って、自分の声で。しかし、その発音は曖昧なため石田には届かず、石田は告白だと気づかずにスルーしてしまいます。傷ついた硝子は、改めて聴覚障害のもたらす他人との大きな溝と、誰からもわかってもらえない孤独を思い知らされます。

聲の形のネタバレ:命の尊さから「聲の形」を知る

硝子は想いを伝えられない絶望から立ち直れず、花火大会の日にマンションからの飛び降り自殺を図ります。石田は硝子を救いますが、身代わりとなった自分が転落。意識不明の石田を見て硝子は改めて命の尊さを知り、心の弱さに甘えることなく聴覚障害と向き合う決意をしました。石田を想うからこそ硝子に敵対心を抱く仲間たちに、時間と言葉をかけ、再び関係性を取り戻そうとします。その熱意に打たれ、仲間たちも硝子とともに石田の無事を強く願うのでした。


意識の戻った石田は、硝子に対して「生きることを手伝ってほしい」と伝えます。お互い心に傷を負い、相手を信頼できなくなってしまった2人は、共に生きようと約束しました。無事に回復した石田は、硝子や仲間とともに、学園祭に遊びに行きます。今まで他人の声はほとんど石田の耳には届いていなかったのに、そこに集まる人々の温かい笑い声や歓声が再び石田の鼓膜を震わせたのでした。

聲の形の作品情報

映画 聲の形のジャケット写真
レンタル開始日
2017/05/17
監督
山田尚子
キャスト
入野自由(石田将也)、早見沙織(西宮硝子)、悠木碧(西宮結絃)
上映時間
129分
GEOで購入!
聲の形のユーザ評価

評価数:1007件 
評価:★★★★☆(4.5/5)

クチコユーザのネタバレ・評価
  • めちゃくちゃ良かった 心理的で考えさせられるアニメやった。 岐阜在住としては出てくる風景そのまんまやから 余計に感動した! 特に岐阜出身の人には観てもらいたい 見て損はまずない。
  • 間違いなく個人的今年のベスト10に入る作品です。 「死ぬ」に値する出来事なんてない、とか「生きるのを手伝って欲しい」とか、ちょっと重たい内容だけど、壊れたものを修復していく少年や少女たちや、その家族たちの葛藤や勇気や優しさが素晴らし過ぎて「良い作品に出会えたなぁ~」と素直に思えた作品でした。
  • 最初から最後まで大号泣したので本当に老若男女問わず見て欲しい作品です。 登場人物全員の気持ちがわかるから全員憎めないんです。 私はこの映画を観たあとすぐに漫画を全巻揃えました、それくらい素敵だと思えた作品です。

オススメの関連映画をご紹介!

『聲の形』はイジメが短いスパンでの出来事ではなく、心に深く刻み込まれるものであることが静かに描かれています。同様、多感な年ごろの少年・少女のイジメと、それがもたらす波紋を描いた青春映画『リリィ・シュシュのすべて』は、繊細でどうしようにも止めることのできない感情が描かれた作品です。リリィ・シュシュは映画に出てくるミュージシャンの名前。『聲の形』の登場人物が音に耳をふさいだのに対し、『リリィ・シュシュのすべて』の登場人物たちは音楽だけを救いとして生きようとします。胸が苦しくなるような青春の一コマを、ぜひチェックしてみてください。

オススメ作品情報

リリイ・シュシュのすべてのジャケット写真
レンタル開始
2012/09/05
監督
岩井俊二
キャスト
市原隼人、忍成修吾、蒼井優
上映時間
146分
GEOで購入!
リリイ・シュシュのユーザ評価

評価数:352件 
評価:★★★☆☆(3.6/5)

クチコユーザのネタバレ・評価
  • 美しい茨城の田園風景や沖縄の海や空の明るさと、少年少女たちの鬱屈とした日々の暗さが印象的でした。大自然も、憂いを帯びた音楽も、14歳という年齢も、皆きらきら美しいだけではありませんでした。 印象的だったのは、主人公が定期試験中に嘔吐し、保健室で先生にCDを割られたことを告げるシーンです。好きな女の子がひどい目に遭わされて、やっと大人に言えたのはそれだけなのか!と。もっと助けを求めたらいいのにと思美しい茨城の田園風景や沖縄の海や空の明るさと、少年少女たちの鬱屈とした日々の暗さが印象的でした。大自然も、憂いを帯びた音楽も、14歳という年齢も、皆きらきら美しいだけではありませんでした。 印象的だったのは、主人公が定期試験中に嘔吐し、保健室で先生にCDを割られたことを告げるシーンです。好きな女の子がひどい目に遭わされて、やっと大人に言えたのはそれだけなのか!と。もっと助けを求めたらいいのにと思ってしまうのですが、それができないのがこの年齢だったかもしれません。その狭い世界を飛び出せば、抱えた悩みなんて何てことのないことかもしれないのに。 カタカタいうひと昔前のタイプ音も、「リリイ・シュシュ」の気だるげな歌声も、耳にこびりついて離れません。とにかく暗い気持ちになります。こんなドラマチックな学生時代を送ってきた覚えはないのに、妙なリアリティがありました。思い返せば、いじめや少年犯罪なんか、何も珍しいことではなかったかもしれません。もしかしたら私が忘れているだけなのかも。苦しむ思春期の少年たちに、どこかに救いや逃げ道があってほしいです。
  • 観る年齢によって評価や受ける衝撃など異なると思うが、とりあえず、見て良かったかも。かなり鬱な気分になるが不思議とエンドロールで爽やかな印象を残す不思議な作品。と言うか、これが岩井俊二ワールドか。真骨頂。残酷な物語と相反する美映像と音楽。正直、もう二度と観たくない、かも知れない。が、観て良かったとも思う。若き日の市原隼人、蒼井優などの演技も申し分ない。観る年齢によって評価や受ける衝撃など異なると思うが、とりあえず、見て良かったかも。かなり鬱な気分になるが不思議とエンドロールで爽やかな印象を残す不思議な作品。と言うか、これが岩井俊二ワールドか。真骨頂。残酷な物語と相反する美映像と音楽。正直、もう二度と観たくない、かも知れない。が、観て良かったとも思う。若き日の市原隼人、蒼井優などの演技も申し分ない。
  • もう数年前の作品なのに、このリアルさは何?と思う。 こういうリアルさは岩井監督は確かに得意だと思う。 「花とアリス」もそう。 この監督が、どうしてこういう作品を作れるのか、そちらの方が不思議w 音楽、全体の構成、非常によく出来ています。 そして、蒼井優ちゃん。 やはり彼女は岩井ワールドに合っている。 映画に答えを求めるタイプの人には不向きですし、青春は爽やかだと思っている人にも不向き。 本来の青春て、いろんな感情にさいなまれ、無力さや不安に苦悩しながら生きていく・・・そういうものではないでしょうか? この映画はそういう意味のリアルです。

参考URL ・youtube.com