蜩ノ記のジャケット写真

映画「蜩(ひぐらし)の記ネタバレ」(2014年10月4日公開)の「蜩の記」は、時代物でありながら、登場人物の人間味がじんわりと視聴者に響いていくような作品になっています。原作は、葉室麟が直木賞を受賞した時代小説。「蜩の記」を、小泉堯史が脚本、監督して映画化されました。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

舞台は江戸時代、豊後の国

戸田秋谷は羽根藩藩士。秋谷はお国での群奉公を務めたのち、江戸藩邸で藩の用心をしていました。ある事件で秋谷は先代藩士の側室と不義密通を犯した刑が課せられます。秋谷は家譜編纂を作成し、10年後に切腹の実行を命じられ、幽閉先で妻子と共に慎ましく暮らしていまいた。

そこへ豊後の国、羽根藩・奥祐筆の壇野庄三郎が秋谷の監視役として幽閉先へ送られます。城内で刃物沙汰の事件を起こした庄三郎は、切腹の刑をなんとかに免れた代わりに秋谷の監視役、家譜編纂の助けを命じられたのです。庄三郎は秋谷と共に暮す中で、秋谷の人間性を見て、10年前に秋谷が事件をおこした事が信じられなくなってきます。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=nHYSh92R424

事件に隠された真実とは?

ある不祥事から人生が変わった戸田秋谷。藩の秘密情報を知る男に、すぐに切腹は命じられませんでした。 秋谷(役所広司)と庄三郎(岡田純一)は共に羽根藩。秋谷は藩主の側室との不義密通を犯し、更に小姓を切り捨てた罪で本来は即切腹の刑でした。しかし、文武両道だった秋谷。先代の殿様は、家譜編纂を完成させる10年の歳月を与えて切腹を命じます。

幽閉先、向山村の村人たちからも、慕われている存在の秋谷は信頼を得ていました。7年程経った時。豊後の国、羽根藩・奥祐筆の壇野庄三郎が友人の水上慎吾と城内で刃物沙汰の事件を起こしました。本来ならば、切腹の刑です。

しかし、家老(中根兵右衛門)の密命により、秋谷の監視役に付く事で、切腹は免れます。密命とは、藩の秘密を知る秋谷に、「何か怪しい所があれば、即刻切り捨てよ」というものでした。秋谷を見張るために来た庄三郎でしたが、秋谷の清廉潔白な人柄と家族の絆に触れ、事件は本当に秋谷が犯した罪なのか疑問に思うようになります。

事件の真相はいかに?

秋谷の人柄に惹かれ、敬意を持つようになった庄三郎。家譜の編纂を手伝い、進めていくなかで真実を知ることになります。秋谷の事件と当時、側室だった「お由の方」と「お美代の方」、どちらが正室となれるかの争いが起こっていました。

実は「お美代の方」は血縁関係を偽っていたのです。商売人の娘でしたが藩内の権力が欲しかった中根兵右衛門の父が「お美代の方」と手を組んだのでした。「お美代の方」の出自を隠すため、「お由の方」は食事に毒物を混入され、暗殺されそうになっていました。

さらに、屋敷のなかで賊に襲撃されそうなところを秋谷が救います。ところが、秋谷は「お由の方」を安全な場所で一晩守ったことで不義密通の罪に秋谷は課せられてしまいます。

家譜編纂の真実

中根兵右衛門は「お美代の方の血筋の偽りを記す【家譜編纂の家系図】をよこせば、秋谷、庄三郎を開放する」と取引をしてきました。秋谷は応じるものの、家系図の複製は、寺院に保管されており既に中根兵右衛門の手の届く場所にはありませんでした。

中根兵右衛門との取引で、切腹を免れることもできた秋谷――その後は農民一揆を抑える活躍や、仲間の為に命を削って行動し続けました。秋谷の家族と過ごすなかで気持ちが惹かれ合っていった庄三郎は秋谷の娘、薫(堀北真希)と結婚します。

秋山は見届け、最終的には刑を命じた人間は既に他界していましたが、秋谷は切腹を実行します。多くを語らない戸田秋谷ですが、彼の責任の取り方に清廉潔白がにじみ出ているそうですね。

映画「蜩の記」は、このネタバレに書いていない登場人物もいて、人間関係や、秋谷との関係を追ってゆくと一層楽しめますよ。また、3年の歳月をかけて撮影した「四季を感じる美しい映像の数々」も見どころです。

蜩ノ記の作品情報

蜩ノ記のジャケット写真
レンタル開始日
2015/04/08
監督
小泉堯史
キャスト
役所広司 岡田准一 堀北真希
上映時間
129分
GEOで購入!
蜩ノ記のユーザ評価

評価数:1796件 
評価:★★★☆☆(3.5/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 素晴らしい映画でした。胸が熱く、そして切なくなりました。死を受け入れるのは容易なことではないはずなのに、それでも毎日慎ましく穏やかに過ごす主人公に人のあるべき姿を学んだように思います。役所広司、岡田准一、堀北真希…キャスト全員が味のあるお芝居をされていて、質の高い映画だと感じました。
  • 岡田准一さんが好きで、気になっていたので観てみました。観てよかったです。BGMが時折ながれることで、より魅力的に感じました。また、日本の伝統や振舞い、その美しさを感じる作品であったと思います。時代劇はあまり観たことがなかったのですが、他の作品も観てみたいと思いました。
  • 友人に薦められて軽い気持ちで見始めたのですが、すぐに引き込まれてしまいました。岡田准一さんやベテランの役所広司さんの演技は秀逸としか言いようがないぐらいです。犯していない罪を背負わなければならない理不尽さはあるけど、潔いその生き方は昔の日本人の心…侍魂なんだと感慨深いものがありました。移り行く季節など、美しい映像と音楽にも心打たれました。

小泉堯史監督の「博士の愛した数式」もオススメ!

「蜩の記」監督の小泉堯史監督は、映画監、督黒澤明の師事を28年していたので、黒澤映画にも見られる演出を垣間見ることができるかもしれませんね。代表作には「博士の愛した数式」などがあります。

オススメ作品情報

博士の愛した数式のジャケット写真
レンタル開始日
2006/07/07
監督
小泉堯史
キャスト
寺尾聰(博士) 深津絵里(家政婦・杏子)
上映時間
117分
GEOで購入!
博士の愛した数式のユーザ評価

評価数:449件 
評価:★★★☆☆(3.8/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 中学当時、これを見て色んな数字を探したくなりました。ある意味でそうした無邪気さを持った博士が好きでした。改めて見てみると勿論当時は気づかなかったものが見えたり感じるわけで、、勿論好みはあるでしょうが、一見無機質な数字が、周りの人や視聴している自分でさえもこんなに暖かな気持ちにさせてくれるんだなって思いました。
  • 純粋でいかにも日本映画と言う感じで、見終わった後は、ほのぼのした気分になります。話にのめり込む感じではない作品なので、評価は別れると思いますが、私は感動しました。
  • 障害を持ちながらも、数学に対する情熱と周りの人々を大切にする教授の姿。そして、それに応えようとする家政婦・杏子の真摯で正直な姿が素晴らしい。寺尾聰、深津絵里の演技が非常に深く、人間らしく爽やか作品に仕上がっている。出会いや別れが持つ切なさと、その向こうの優しさ。そして数学の持つ面白さをうまく融合させた作品。

参考URL ・youtube.com