鑑定士と顔のない依頼人のジャケット写真

「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が贈るミステリー。美術品の鑑定に天才的な才能を発揮する男が、姿を見せない依頼人からの鑑定を引き受けたことをきっかけに、思いがけない運命に巻き込まれてゆく。出演は「英国王のスピーチ」のジェフリー・ラッシュ、「クラウド アトラス」のジム・スタージェス。第26回(2013年)東京国際映画祭上映作品。

監督:ジュゼッペ・トルナトーレ、脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ、音楽:エンニオ・モリコーネ、出演:ジェフリー・ラッシュ ジム・スタージェス シルヴィア・ホークス ドナルド・サザーランド

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

鑑定士と依頼人

ヴァージルは、元画家のビリーとオークションで価値の高い美術品を安価で落札し、自宅の隠し部屋にコレクションしているオークション鑑定士。ある時、ヴァージルの元に、クレアという女性から、電話を通じて鑑定を依頼されます。しかし、クレアの条件は顔を見せないこと。声だけのやりとりに苛立ちながらも、ヴァージルは美術品鑑定の依頼を受けました。

鑑定を進めていく中で、ヴァージルは美術品の一部と思われる部品を発見し、そっとポケットにしまいこみます。修理屋のロバートに言わせると、それは18世紀のからくり人形の部品の一部であり、人形を修復できれば大変価値の高いものになるとのことでした。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=6oeE9w_w6Ak

クレアを愛してしまった鑑定士

クレアとヴァージルの声だけのやり取りが続く中、ヴァージルはなぜ彼女が顔を出さないのか気になります。ヴァージルがドア越しに彼女に尋ねると、クレアは広場恐怖症で自宅から出るのが怖く、長年引きこもっているとのことでした。ヴァージルは、かつてない奇妙な依頼に戸惑いつつ、時には苛立ちながらも、ドア越しでクレアと接するうち恋心を抱くようになります。

そして、彼女を病気から救ってあげたいと思うようになり、帰るふりをして銅像に隠れ彼女が部屋から出てくるのを待ち、クレアの姿を盗み見たのです。彼女の姿を見たヴァージルは、クレアがあまりにも美しい女性だったため、人目で恋に落ち夢中になってしまいます。そして、クレアもまたヴァージルに惹かれて行き、ふたりは深い関係となり、クレアはヴァージルの家で暮らし始めました。

全てを失った鑑定士

愛するクレアと幸せな生活を送っていたヴァージルでしたが、この幸せはそう長くは続きませんでした。ヴァージルはクレアとの結婚を機に、オークション鑑定士を引退することにしました。そして、イギリスで開催されたオークションで、最後の仕事を終えたヴァージルが戻ると、そこにはクレアの姿はなく、自宅の隠し部屋にあった貴重な美術品が根こそぎ消えていました。

唯一残されていたのは、元々クレアの邸宅にあった絵画1枚だけ。彼女とのことを後押ししてくれたロバートの元に向かうも、店はもぬけの殻で彼の姿も消えていたのです。ヴァージルは、かつてクレアがいた家を訪ねてみましたが、そこにも彼女の姿はありません。

藁にも縋る思いで、向かいのカフェに飛び込んだヴァージルは、窓際に座る小人症の女性から、クレアが237回も邸宅を出入りしていたこと聞きます。そして、彼女はクレアではなく、自分がクレアだと告げられました。彼女は、邸宅を237回も外出していたこと、家具を何度も運び入れ出していたことを聞いたヴァージルは、自分がロバートとクレアを名乗る女性にだまされていたことにやっと気づいたたのです。

失意と希望の鑑定士

ヴァージルは、クレアを名乗る女性に騙されたことを信じらないまま、彼女と初めて食事をしたレストランに入ります。そこは、たくさんの時計が飾られたアンティーク調の店。「おひとりですか」と尋ねる店員にヴァージルは、「連れが来る」と告げます。

初めて愛した女性に裏切られた失意を抱えつつ、店のドアが開くたび立ち上がって見つめるヴァージルからは、もしかしたらという希望を捨てきれずにいる寂しさがにじみ出ていました。彼は、クレアを名乗った女性を愛しすぎて、永遠に忘れることは出来ないのかもしれません。

鑑定士と顔のない依頼人の作品情報

鑑定士と顔のない依頼人のジャケット写真
レンタル開始日
2014/08/02
監督
ジュゼッペ・トルナトーレ
キャスト
ジェフリー・ラッシュ ジム・スタージェス シルヴィア・ホークス
上映時間
131分
GEOで購入!
鑑定士と顔のない依頼人のユーザ評価

評価数:5437件
評価 :★★★☆☆(3.6/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 最後までこれのどこがミステリーなんだ?と思いながら普通に楽しみました。最後はどんでん返しで伏線回収さわぎですが、ちゃんと伏線がきいています。
  • 初めは主人公と女性との掛け合いでドキドキする感じがあったが、クライマックスはあまりにも主人公が哀れで記憶に残る作品だった。
  • 細々したところに伏線が敷かれていて楽しめました。 一度観ただけでは気付かないようなレベルの伏線なので、二周目以降はさらに楽しめるような作品だと思う。 予想をはるかに上回るラストだった。なんども観たいと思える作品なので評価は文句無しの5です。

どこか暗い影を残す『戦場のピアニスト』もオススメ!

映画は、伏線が回収されスッキリした結末を迎えるのが王道ですが、この映画のようにオチがハッピーエンドではなく、どこかモヤモヤ感が残る映画というのも魅力的です。同じような余韻を残す作品としては、『戦場のピアニスト』がオススメです。

戦場のピアニストの作品情報

戦場のピアニストのジャケット写真
レンタル開始日
2003/08/22
監督
ロマン・ポランスキー
キャスト
エイドリアン・ブロディ(ウワディスワフ・シュピルマン) トーマス・クレッチマン(ヴィルム・ホーゼンフェルト大尉) 
上映時間
148分
GEOで購入!
戦場のピアニストのユーザ評価

評価数:1007*件
評価 :★★★★☆(4.0/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • ナチスとは言えども人であることに違いはないことがこの映画を見てよく伝わって来た。ただ、こういう凄惨な歴史があったことも事実であるということも決して忘れてはいけないだろう。そう思わせる作品だった。
  • 第二次世界大戦下のユダヤ人たちを描いた作品を見たのは初めてだったが、とてもよかった。主人公やその周りの人達の環境がみるみる変わっていく様がよく描かれていてとても引き込まれた。作中ではショッキングなシーンが多々あるので見てて辛くなるが、そのような中で流れるピアノのメロディは本当に感動させられる。
  • 見ようと思ったキッカケは主演俳優のエイドリアン、吹き替えの宮本充さんが好きだからです。 しかし途中で何度も見るのをやめようと思いました。例の車椅子のシーンが本当にショックで忘れられません。ふとした瞬間に銃声が鳴り響いて人がめっちゃ死にます。でも全部見てあのラストを迎えると見てよかったなって思えます。 怖いけどもう一回見たいと思える作品です。

参考URL
・youtube.com