SAYURIのジャケット写真

貧しい漁村に生まれた少女・千代(大後寿々花)は、9歳の時に、おかあさん(桃井かおり)と呼ばれる女将が仕切る花街の置屋に売られる。苛酷すぎる日々の中、千代は会長(渡辺謙)と呼ばれる紳士に優しく声をかけられた。それを運命の出会いと信じた千代は、会長にもう一度会うために、芸者になりたいと願うようになる。

監督:ロブ・マーシャル、原作:アーサー・ゴールデン、脚本:ロビン・スウィコード ダグ・ライト、音楽:ジョン・ウィリアムズ、出演:チャン・ツィイー(さゆり) 渡辺謙(会長) ミシェル・ヨー[楊紫瓊](豆葉)

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置屋に売られた千代。憧れの紳士に再会するため、芸者を目指す

小さな漁村にある、貧しい一家に生まれたサツと千代。父親は二人をそれぞれ売春宿:置屋に売ってしまいます。千代が売られた置屋には、芸者である初桃と売られた少女おカボがいました。

初桃は千代のことを厳しくいじめますが、千代はおカボと励まし合いながら、日々の稽古や雑務をこなします。置屋で過ごす中、千代の気がかりは離れ離れになった姉・サツのこと。ある日、初桃からサツの行方を知っていると告げられました。行方を教えてもらうため、花街一の芸者である豆葉の着物を墨で汚した罪を被せられた千代。それでもサツと再会し、共に逃げようとしましたが怪我を負ってしまいます。

さらに置屋のお母さんは、両親が亡くなったこと、治療費で借金が増えたことを告げ、千代に過酷な労働をさせました。疲弊する毎日を送っていたある日、芸者を連れた紳士と運命的な出会いをします。紳士から、かき氷とハンカチに包んだお駄賃をもらった千代は、お駄賃をそのまま神社のさい銭箱へ入れ、いつか芸者になって紳士との再会を叶える、と誓うのでした。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=Fx7iuAG-KxQ

芸者になった「さゆり」は岩村会長と再会を果たす

年月は流れ、15歳になった千代。共に稽古に励んできたおカボは芸者になり、おカボの付き人として生活する千代の元に、豆葉が訪ねてきます。千代を芸者として育てたいと交渉する豆葉は、破格の金額をお母さんに提示します。

その後、千代は「さゆり」と名付けられ、稽古の日々が続き、お座敷デビューも果たしました。そんなある日、豆葉と共に相撲観戦をするさゆりが会ったのは、憧れの紳士である岩村会長と延社長の2人。

岩村会長に再会できた喜びを隠しつつ、豆葉の指示でさゆりは延社長の相手を務めることに。気難しい性格の社長に気に入られたさゆりは、史上最高額で水揚げされることになりました。

さゆりの活躍を喜んだ置屋のお母さんは、おカボに継がせるはずだった置屋の権利を、さゆりに譲ると決めますが、その話を聞いた初桃とお母さんとが言い争いとなり、さゆりが岩村会長からもらったハンカチが初桃に燃やされそうになってしまいます。それを止めるさゆり。もみ合いになり、置屋は大火事となってしまいます。喧噪の後、初桃は置屋をあとにしました。

太平洋戦争がはじまり、それぞれの思いが交錯する

そして間もなく太平洋戦争が始まり、祇園にも戦火の気配が漂うと、さゆり達は岩村会長と延社長の好意で安全な場所に疎開することになります。豆葉、おカボとは離れた疎開先に、延社長が訪ねてきました。

社長が経営する電気会社は、戦争により工場を失ってしまいました。そんな社長は「アメリカから融資を受けるために米兵の接待を頼みたい」とさゆりに告げました。

豆葉、おカボと再会し、二人の協力のもと接待をするさゆり。その姿をデリックス大佐が気に入り、さゆりに言い寄るようになりました。二人の仲を嫉妬した延社長は、さゆりへの愛を告げますが、本当は岩村会長のことが好きなさゆり。延社長に諦めてもらうため、デリックスと抱き合う姿を社長に見られるよう、おカボに社長を連れくるよう頼みました。

しかし、そこに現れたのは岩村会長でした。慌てるさゆりを置いて、岩村会長はその場を立ち去ります。「置屋の跡取りをはく奪された復讐だ」と、おカボはさゆりに告げました。さゆりは翌日、大切にしていた岩村会長からもらったハンカチを、思いを断ち切るかのように崖の上から落とすのでした。

さゆりと会長のその後

しばらく経ったある日、さゆりは着飾り、身請けの準備をして待ち合わせ場所に向かいました。待ち人は延社長。しかし、そこでさゆりの肩に手をかけたのは岩村会長でした。驚きながらも、デリックス大佐との関係を見せてしまったことを謝り、誤解であると伝えたいさゆり。しかし岩村会長はその言葉を止め「全てを分かっている」とさゆりに告げました。

岩村会長は、7年前さゆりと出会い、かき氷を買ったことを覚えていました。豆葉に、下働きをして日々を過ごすさゆりを、芸者として育てるよう指示したのも岩村会長です。延社長へ恩のある立場である手前、素直に思いを伝えることのできなかった二人は、長い月日をかけてようやく思いを確かめ合い、抱き合いました。幼い少女の長年の夢が、ようやく叶った日のことでした。

SAYURIの作品情報

SAYURIのジャケット写真
レンタル開始日
2006/07/05
監督
ロブ・マーシャル
キャスト
チャン・ツィイー(さゆり) 渡辺謙(会長) ミシェル・ヨー[楊紫瓊](豆葉)
上映時間
145分
GEOで購入!
SAYURIのユーザ評価

評価数:383件
評価 :★★★☆☆(3.5/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • ハリウッドが作ったくせに、とても日本を理解した作品だと思う。日本人の私ですら芸妓のノウハウはわかんないからアレだけど。文化人類学的に見ても面白い。 ほんとにただ美しいなって思う。
  • 日本の芸子をわざわざ外国人に演じさせるか理解出来ないが、内容はとても良かった。 特にSAYURIの子供の頃の役をやっていた女の子、かなり気に入りました。 渡辺謙が他の作品で共演した時に気に入って、この映画に抜擢されたそうですが、この子かなりいいです。今後に期待が膨らみます。
  • 舞台は日本だがリアルな日本ではない。日本製のファンタジーなんかでも「中世ヨーロッパふうな 舞台だけれども実際にはどこの国なんだ?」というのが数多あるが、まあ、そういうものとして観るべきだろう。日本と朝鮮とベトナムをごっちゃにしたようなティストと日本語まじりの英語のセリフが実によく合っていて、不思議な魅力になっている。

参考URL
・youtube.com