Life〜天国で君に逢えたら〜のジャケット写真

プロウインドサーファー選手として、日本人でただひとりワールドカップに8年間出場し続けた飯島夏樹と彼を支えた妻・寛子の半生を映画化。夏樹は「世界の中心で、愛をさけぶ」「ミッドナイトイーグル」の大沢たかお、寛子は「椿山課長の七日間」「ラストラブ」の伊東美咲。

監督:新城毅彦、原作:飯島夏樹、脚本:斉藤ひろし 吉田智子、音楽:吉俣良、出演:大沢たかお(飯島夏樹) 伊東美咲(飯島寛子)

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ひたすら夢を追いかけるウィンドサーファー

物語の冒頭は、夏樹(大沢たかお)がハワイでひたすらウィンドサーファーとしての夢を追いかける姿を追います。日本大会では連勝続きでも、ワールドカップで勝つことができない夏樹は収入がほぼなく、夫妻は生活に困窮します。

家賃の滞納でとうとう家を追い出されても、夫の才能を信じて支えていこうとする寛子(伊東美咲)。そんな健気な寛子を見て、夏樹は自分がレースで勝つことしか考えていなかったと気づきます。自分を信じてついてきてくれる寛子のためにも、何としてでも結果を出さなければと心に誓います。

次のオーストラリア大会のレースで結果を出すため、細部まで抜かりなく計画を練る夏樹。必死になっている彼に、元プロウィンドサーファーであり夏樹の師匠でもある藤堂完(哀川翔)が「何も考えずに、ただ風と波を感じてみろ。」と声をかけます。その言葉で肩の力が抜けた夏樹は、ついにオーストラリア大会で強豪を抜き優勝します。

オーストラリア大会での優勝後、夏樹は延期になったままだった寛子との結婚式を挙げます。サーフボードにウェディングドレス姿の寛子を乗せ、波に乗ってみせる夏樹。そんな幸せそうな2人を藤堂とその妻・玲子(真矢みき)ら友人は微笑ましく見守っていました。

結婚式の後、寛子は夏樹に子供を身ごもっていることを伝えます。夏樹は何があっても寛子と生まれてくる子供の手を離さないと誓います。この時2人は間違いなく幸せの絶頂にいました。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=6-GabKuPHRo

夏樹の肝細胞ガンが発覚・家族の苦悩

第1子の小夏(川島海荷)が生まれた後、夫婦はさらに3人の男の子をもうけ、一家は6人の大家族になりました。夏樹はその後も快進撃を続け、たくさんのタイトルを獲得。家族のためにハワイに大きな家も購入し、何もかも順調でした。

しかし世界中のレースを転戦する夏樹は家を開けることが多く、家族の負担は必然と妻の寛子にかかってきます。そんな様子を見て、長女の小夏は次第に父への不満を募らせ、夏樹に反抗的な態度を見せるようになります。

最初は本気で取り合わない夏樹でしたが、実はレースで勝てなくなってきていることを寛子に指摘され、我に帰ります。ウィンドサーフィンのことで頭がいっぱいで、家庭を顧みていなかった自分に気づき、小夏とも距離を縮めようとします。

夏樹の決断

そんな中、夏樹の体調に異変が起き、日本の病院で行った検査の結果、肝細胞ガンにおかされていることが発覚します。ハワイから日本に住居を移し、2度の大手術を行ったものの、容体は良くなる様子を見せません。入退院を繰り返し、精神的にも追い詰められた夏樹はうつ症状とパニック障害に襲われるようになります。一日中布団に引きこもり、家族にも心を閉ざすようになってしまったのです。

人が変わったようになってしまった夏樹を献身的に支える寛子でしたが、医者からとうとう夏樹の余命宣告を受けて心が折れそうになります。ちょうどその頃、藤堂が急性白血病でこの世を去ったという知らせが入り、寛子は藤堂の最後の伝言を夏樹に伝えます。夏樹は最後まで自分のことを心配してくれていた師匠、そして変わらず支えてくれる家族の有り難さを改めて感じ、最期の時まで大切に生きようと誓います。

延命治療はしないという夏樹の意思に従い、一家は慣れ親しんだハワイに戻ります。夏樹は体が許す限り、毎日ブログで自分の様子を発信し続けました。本当に逝くときは必ず寛子に知らせると約束した夏樹でしたが、ある日家のバルコニーで執筆中に1人でひっそりと亡くなります。

夏樹の葬儀は家族、そして藤堂の妻・玲子をはじめとする友人たちに囲まれ、地元の教会で行われました。夏樹が旅立った後も、寛子と子供達はどこかで彼の存在を近くに感じていました。

2人の運命の出会いで幕が降りる

映画の最後に流れるのは、夏樹と寛子の出会いのシーンです。風で飛ばされ波に流されていく帽子を取りに行こうとする寛子に、ウィンドサーフィンを終えたばかりの夏樹が危険だからやめるよう声をかけます。

はじめは振り切って帽子の方へ向かおうとしていた寛子でしたが、夏樹が本当に自分の身を案じてくれていることに気づき、引きとどまってお礼を言います。そんな寛子に夏樹は優しく微笑み、ハワイのハンドサイン・SHAKA(シャカ)を送るのでした。

夏樹が最期に旅立つシーンではなく、時を遡り2人の出会いを幕引きとするストーリーラインが、切なくも爽やかな後味を残してくれます。

Life 天国で君に逢えたらの作品情報

Life 天国で君に逢えたらのジャケット写真
レンタル開始日
2008/02/15
監督
新城毅彦
キャスト
大沢たかお(飯島夏樹) 伊東美咲(飯島寛子)
上映時間
118分
GEOで購入!
Life 天国で君に逢えたらのユーザ評価

評価数:244件
評価 :★★★☆☆(3.6/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 自分の生命の期限を知りながら精いっぱい生きる主人公に心動かされました。また、それを静かに、そして協力的に見守る家族にも感動しました。 もし自分、または自分の家族が同じ立場に立ったら…、自分はこのように過ごすことができるのか…、深く考えさせられました。
  • プロウィンドサーファー飯島夏樹さんは、妻との間に4人の子をもうけ、生活を支えるために世界を転戦していました。若くして不治の病に罹るというストーリーはドラマになりやすく、この手の映画はたくさんありますが、飯島夏樹さんをはじめ家族は互いの苦しみ、喜びを素直に表現し合い、素直に受け止め合い、そして仲間達も深い慈愛をもって接してくれる様子は、生きることの意味、家族愛、友情がにじみ出てくるようで、素直に感動し涙しました。やはり何事も素直に見、素直に考え、素直に感じることが大切だと思います。
  • 夫婦愛の強さに、ただただ感心。病気と向き合えるようになったのも、奥さんの支えや叱咤が大きかったんでしょう。後半、執筆活動に執念を見せるシーンはとても印象的。飯島さんの本を読んでみよう、って気になりました。

参考URL
・youtube.com