UDON うどんのジャケット写真

世界で通用するコメディアンを目指してニューヨークへ渡った松井香助(ユースケ・サンタマリア)は、自身の未熟さを思い知って挫折。多額の借金を背負い、行き場もなく帰国して故郷へと戻った。香助の実家は讃岐うどんの本場として知られる香川県にあり、父(木場勝己)は県内でも屈指のうどん職人だったが・・・

監督:本広克行、脚本:戸田山雅司、音楽:渡辺俊幸、出演:ユースケ・サンタマリア(松井香助) 小西真奈美(宮川恭子) 升毅(大谷昌徳) 

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

うどんの女神?香助と宮川恭子の運命的な出会い

物語は、主人公:松井香助が世界で通用するコメディアンを目指すべく、単身アメリカ、ニューヨークへ旅立つところから始まります。しかし、香助の夢はあっけなく破れ、借金を抱えたまま、故郷香川の実家へ戻ってくることとなるのです。

香助の実家はうどん屋を営んでおり、香助と、実家の父親との間には長年の確執がありました。日を追うごとに、香助の中で、わかり合えない父親と、うどんしかない故郷香川への不満は募るばかりでした。そんなある日、母親の墓参りから帰宅途中のこと、香助の車がガス欠になってしまいます。時を同じくして、「タウン情報さぬき」の女性記者:宮川恭子も香助と同じ山中で迷子になってしまうのです。

そんな中、熊出没注意エリアと言われる危険地帯で二人は運命的な出会いをしますが、二人の前に突然熊が出現。車で逃げようとした二人は誤って崖から落ちてしまいました。奇跡的に命は助かったものの、山の中で二人は遭難しかけてしまいます。ひたすら必死で山を下りていく二人の前に現れたのは、一軒のうどん屋。ここから香助の運命は大きく動いていくのです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=SoyHQDrur3k

うどんブーム到来?その陰で深まる父子の溝

遭難しかけたところで、香助と恭子が奇跡的に出会ったのが一軒のうどん屋でした。うどん屋に入った二人は、老婆の出してくれたうどんのあまりのおいしさに衝撃を受けるのです。その後、香助は地元の友人、庄介の紹介の元、地元のタウン誌のアルバイトとして働き始めます。こぢんまりとした出版会社でしたが、そこで香助は、恭子と再会。編集長:大谷の「月収100万円も夢じゃない」という甘い言葉にのせられ、タウン誌のメンバーに加わります。

ところが、売れても1部10円の世界。地元の書店に持ち込んでもダメだしをされるだけで、置いてはもらえませんでした。そんな中、香助は、香川にはうどん屋はたくさんあるのに、うどん屋の情報源が全く無いことに気が付きます。香助と恭子はタウン誌にコラム形式のうどん屋記事を掲載。載せる文章は、友人に話すような文体にし、店へ楽に行かせないために、地図も載せない形式にしたのです。

「麺通団」とサインを入れた、この「うどん巡礼記」コラムはたちまち読者の中で人気となります。読者からの反響のおかげで、会社は大きな社屋へ引越しを果たし、読者から大量に届くハガキを整理するバイトを雇うほどまで、大きくなりました。それと同時に、東京からも取材が来るようになり、香川のうどん人気は全国区となっていったのです。

そんな中、香助は、自分の借金を父親の拓富が勝手に返済していたことに腹を立て、ひどい親子喧嘩をしました。香助は、早死にした母親の死は、父親のせいだと考えていたため、二人の溝は更に深まります。そんな香助に、姉の万里は、母親の本当の想いと、香助の借金を返すための父親の苦労のことを話し、戒めるのです。

うどんブームが終わり、後に残ったものとは?

うどんの人気が全国的になったことで、世間はうどんブームの真っ只中。香川でも、うどんブームに乗り、うどんタクシーや、讃岐うどんフェスティバルなどが開かれ、賑わいをみせていました。

しかし、一旦うどんブームが去ると、これまで騒ぎたてていたマスコミは見向きもしなくなり、うどん人気も、あっという間に終息。それに乗じて、タウン誌も廃刊となります。大谷編集長や、恭子など、香助以外の出版スタッフはそれぞれ、新しい職場へと散り散りになっていきました。そして、香助も自分自身のことをあらためて見直し、ついに父、拓富と向き合って話すことを決意。父、拓富の前で、「家を継ぎたいから、うどん作りを教えてほしい」と伝えます。

しかし、拓富は急性心筋梗塞で倒れてしまっていたのです。あっけなくこの世を去ってしまった父に想いを告げることができなかった香助は、複雑な気持ちでいました。姉の万里は、店を閉めることを決断し、店先に休業の貼り紙をします。あとは、業者に道具を取りに来てもらうだけとなったある日、貼り紙にかかれた、小学生の男の子からのメッセージが、再び香助の心に火をつけることとなるのです。貼り紙には、「早くまついのうどんが食べられますように」とかかれてありました。

松井うどんは、学校の給食用にうどんを卸していたこともあり、その後も地元の小学生が大勢メッセージを書きに、お店へやって来るようになります。その数は、日に日に増え、やがて中学生から大人までもやってくるようになったのです。香助は、その姿を見てもう一度自分の手で、松井うどんを再起しようと立ち上がります。

人々を繋ぐ、うどんがもたらした奇跡

自らの手で再起を決意した香助でしたが、なかなかうまくはいきません。姉の万里は、そんな香助の姿を見て、「あんたに打てるわけがない」と、うどん作りを反対するのです。それでもあきらめない香助は、姉の夫、良一や店の常連客、恭子の助けを借りながらなんとか納得のいくうどん作りを成功させます。

最初は反対していた姉にも認められるうどんが完成し、松井うどんは見事、再開を果たすことができました。その後、松井うどんは、姉の夫、良一が引き継ぐこととなり、香助は自分の夢を実現するため、再びアメリカへ旅立ちます。

一方、恭子は引き抜きの話しを断り、地元に留まることを選びました。松井うどんはその後も連日大盛況。うどんブームに翻弄されながらも、うどんがもたらした様々な奇跡に想いを馳せながら、松井うどんを見つめる恭子なのでした。

UDON うどんの作品情報

UDON うどんのジャケット写真
レンタル開始日
2007/03/07
監督
本広克行
キャスト
ユースケ・サンタマリア(松井香助) 小西真奈美(宮川恭子)
上映時間
134分
GEOで購入!
UDON うどんのユーザ評価

評価数:508件
評価 :★★★☆☆(3.5/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • トータルで良いですね。うどんが食べたくなりました。小西真奈美が可愛い。仲違いしてた父親が亡くなり、でも地域に愛されてた父親のうどんへの思いに気付いた主人公に泣けました。
  • 松井香助役のユースケ・サンタマリアより、宮川恭子役の小西真奈美の方が、主演の様に感じる。多分、二人が主演なのだと思う。映画が先か、うどんブームが先かは分らないが、この作品を見て、数日間〜数週間の間、私の中でうどんブームが在ったのは、事実です。時間を見つけて、本場の讃岐うどんを食べに行きたいです。
  • うどんの変遷とうどんを取り巻く人の変遷と、すごく素朴な話で、落ち着いて見られました。 言い換えれば、ありがちなお話でした。 なので、アクションや先の分からないものを楽しみたい方にはお勧めしません。 しかしながら私は個人的に大好きです、この適度なほのぼの感が。

参考URL
・youtube.com