Vフォー・ヴェンデッタのジャケット写真

『マトリックス』の異才兄弟の製作・脚本で贈る、ディストピアSF。独裁国家になった近未来の英国で、仮面のテロリストと彼に心酔する娘の運命を描く。人気女優N・ポートマンの丸刈りは衝撃的。

監督:ジェームズ・マクティーグ、原作:デイビッド・ロイド、脚本:アンディ・ウォシャウスキー ラリー・ウォシャウシキー、音楽:ダリオ・マリアネッリ、出演:ナタリー・ポートマン(イヴィー) ヒューゴ・ウィーヴィング(V)

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イヴィーとテロリストVの出会い

舞台となるのは近未来のイギリス。人々はそれまでの歴史経験から何も学び取ることができず、ついに第三次世界大戦が勃発してしまいます。第三次世界大戦は、多くの人々の命を奪った後にやがて終焉を迎えました。その後のイギリス国内には、かつてのドイツと同じように独裁者が君臨。「アダム・サトラー」(ジョン・ハート)という名の独裁者によって支配されることになります。

独裁者サトラーは暴虐の限りを尽くし、国民には満足に意見を言うことさえ許されないという生活を強いていました。そんな独裁体制が行われているイギリスのロンドンには、「イヴィー」(ナタリー・ポートマン)という美しい女性が住んでいました。ある夜イヴィーは、夜間外出禁止令が出されているにも関わらず一人外出してしまいます。しかし、すぐに秘密警察に見つかりお咎めを受けますが、この秘密警察もすっかり堕落してしまっているのでした。

彼らはそのままイヴィーを襲おうと企みますが、その時彼女は黒いマントと不気味な仮面を纏った謎の男に救われます。謎の男は颯爽とイヴィーを秘密警察から救い出しますが、この男こそテロリスト「V」(ヒューゴ・ウィーヴィング)だったのです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=qxyUl9M_7vc

Vとイヴィーの奇妙な共同生活の始まり

夢であったかのような不思議な体験をしたイヴィーでしたが、翌日からはすっかり普段の生活に戻ります。イヴィーの勤務先は国営放送のBTN。翌日もいつも通り出勤をしたのですが、そこに突如としてVが現れます。Vは次々と放送局の職員を制圧し、最終的には放送をジャックしてしまいました。そこでVは国民に向けて「11月5日、国会議事堂前へ集結すること」をメッセージとして発します。

11月5日は、以前に「火薬陰謀事件」という一件が生じた日でもありました。メッセージを発すると、Vは足早にその場を立ち去ろうとしますが、監視カメラに映ったイヴィーの姿を確認します。共犯者とみなされる可能性を見越したためVは自分のアジトへイヴィーも連れ去ってしまいます。

それからは、2人の奇妙な関係の共同生活が始まりました。生活を共にしていくにつれ、Vは徐々にイヴィーに恋心を抱き始めます。しかし、Vの復讐心は治まることもなく、共同生活の合間にも次々と、確実にターゲットを殺していきます。

Vの正体とイヴィーの決断

彼がターゲットとしている人物にはある共通性がありました。実は戦時中のイギリスでは大規模な人体実験が行われており、Vもその被験者の内の一人でした。この実験により、Vは普通の人間を卓越した超人的な能力を身に付けることとなります。

しかし、彼と他の被験者たちに対し大きな苦痛を強いていた研究者たちを、Vは許せなかったのです。今回のVのテロリスト行為の目的は、この実験に関与した全ての人間を抹殺することでした。

一方、イヴィーも紳士的な対応をするVに惹かれ始めていましたが、どうしてもVの行う殺人行為だけは納得ができませんでした。そんなある日、とうとうイヴィーはVのアジトを抜け出し、かつての上司「ディートリッヒ」(スティーヴン・フライ)の元へと向かいます。ディートリッヒはイヴィーを快く受け入れましたが、彼が作っていた風刺番組がサトラーの怒りに触れてしまい、ディートリッヒは殺害されてしまいます。

その場にいたイヴィーも共犯者として捉えられ、牢獄へと入れられてしまうこととなりました。長い牢獄生活の中で拷問を与えられ続けた彼女を支えてくれたのは、以前この牢屋にいたであろうヴァレリーという女優の日記の存在でした。

Vとイヴィー、2人が選んだ復讐の結末

終わりがないとも思えた牢獄での生活でしたが、ある日突然イヴィーは開放されます。目の前には見慣れた光景、Vと共同生活を過ごした家の風景が広がっていました。実はイヴィーを拘束、拷問していたのはVだったのです。Vは自分の復讐に対する信念をイヴィーにも理解させるため、イヴィーの精神を鍛えさせるための芝居を打っていたのです。

もちろんイヴィーは激怒しますが、長い牢獄生活の間に彼の気持ちも理解できるようになっていました。そしてとうとう11月5日、Vはサトラーに襲撃を仕掛けます。見事サトラーを制したVでしたが、彼自身も深い致命傷を負ってしまいます。その後Vは手当をしようとしたイヴィーへ「死ねることが嬉しい」と言い、手当てを拒否します。それからVは事前に準備していた爆弾を積んだ列車へと乗り込み、国会議事堂へとむけて走り出しました。

やがて国会議事堂は大きな爆発音とともに倒壊、Vも爆発とともに命を落とします。爆発の前に列車から降りていたイヴィーは生き延び、「建物は必要ない。必要なのは希望だから」と訴えました。国会議事堂前に集結した国民はその様子を見守っています。

国民たちの顔には、Vによって手配されていたガイ・フォークスのお面がつけられていました。Vは同じマスクを国民が被ることで、民衆の勇気を奮い立たせ、個ではなく民衆全ての意志であるということを伝えたかったのでしょう。

Vフォー・ヴェンデッタの作品情報

Vフォー・ヴェンデッタのジャケット写真
レンタル開始日
2006/09/08
監督
ジェームズ・マクティーグ
キャスト
ナタリー・ポートマン(イヴィー) ヒューゴ・ウィーヴィング(V)
上映時間
132分
GEOで購入!
Vフォー・ヴェンデッタのユーザ評価

評価数:684件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • この映画の良いところは視覚的な演出、サウンド、構成と挙げればきりがありません。アクションであり推理的なものでもあり歴史的なものもありどれも誇張せず質が高いからこそ自然と調和しているという感じでした。そして、観ているものに考えさせるシーンがいくつかあります。 話は変わりますが、ここ最近のアクション系のものはカット割りが多く数フレームで切り替わりかつ、コントラストの幅が短く見にくいものがおおいです。この映画はそんなこともありません。 失敗だったかとか心配せず安心してみれます。
  • 社会派スリラー。アクションも随一に散りばめられてるのがウォシャウスキー兄弟の脚本そのものだと思う。ナタリー主演で軸が回って行くが、V役のウィーヴィングのキレキレアクションが感情を熱くさせ、ジョン・ハートの熱いアダムサドラー役が独自政権の世界に重みをもたせて作品が異様に面白く見える。
  • 社会派サスペンス・アクション映画。文句なし! 独裁者が支配する世の中を打破しようとする仮面の男 この映画はリアルで今の政府を皮肉ってると思う。 特に911以降のアメリカを・・・  映画の内容も自作自演のバイオテロで政府の陰謀って感じの展開だし、911の自演?テロのことを言ってるのかな?って思いました(笑) ニュースも嘘ばかり流して、既に政府の支配下にあるっていう設定も実際にあるんだろうし、怖いことだなってリアルに思える。  時間の長い作品だったけど、退屈することなく、久々に良い映画を見たと思いました。 これぞ映画だよねっていう感じ! 私達庶民はたしかに無力だと思います。ですが真実を知って団結すれば最悪な状況からも打破出来るんだなって! 多くの人に見て欲しい!一生心に残る作品です。

参考URL
・youtube.com