映画『十二人の死にたい子どもたち』のジャケット写真

本作『十二人の死にたい子どもたち』は、2015年に別冊文芸春秋から連載された冲方丁のミステリー小説を原作とした実写映画作品です。12人の子どもたちが自殺を目的として廃業した病院に集まりますが、そのなかに存在するはずがない13人目の「誰か」がいるということに気づいたところから、話し合いが始まるというストーリーになっています。原作者・冲方丁は「本作を書くきっかけとなったのは2000年代に自殺サイトの存在を知ったことから」ということで、非常に長い年月をかけて構想が練られた作品。

それだけあって、最後の最後まで真実がなんなのか分からない、まさに「ミステリー」作品として楽しむことができる映画です。小説版が高い人気を得たことにより2019年に映画公開がなされ、杉咲花や新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙などといった10代〜20代前半のキャスティングで撮影がされました。興行収入は15.5億円。これは2019年度の映画作品の中では21位と比較的に高く、小説版のファンも含めて多くの人々から注目されたことがわかります。

2019年にはブルーレイ・DVDが発売され、映画にも含まれなかったノーカット完全版が収録されたことから人気が再燃しました。そんな人気の映画『十二人の死にたい子どもたち』のネタバレあらすじをさっそく見ていくことにしましょう。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

スタッフ・キャスト

監督:堤幸彦
脚本:倉持裕
出演:杉咲花 新田真剣佑 北村匠海 高杉真宙 黒島結菜 橋本環奈 吉川愛 萩原利久 渕野右登 坂東龍汰 古川琴音 竹内愛紗

ネタバレあらすじ

13人目は誰?

映画の舞台は、若者たちが集団で安楽死をしようと決めた廃病院。そこに、1人目の少年・サトシが入ってきました。その後、ケンイチという同じ年代の少年が登場し、古い雑誌を見ながら時間を潰しています。

その後、何人かの若者たちが遅れて病院に集まってきました。

さびれた病院は暗く不気味で、なにか心霊現象でも起きそうな雰囲気が漂っています。

ゴシックロリータのファッションが特徴的なミツエがトイレに行くと、誰のものかも分からない片方だけのスニーカーが置かれていたり、リョウコが病院内を歩いていると正体不明の影を見つけたり、何かがいるような気配が感じられました。

そして、ついに病院で安楽死をするために集まる若者たちがそろいました。全員で12名。おのおのが何かしらの理由で死にたいと考えています。

時間が来たので最初に病院にきたケンイチは、集合場所として設定された部屋に入ります。そうするとベッドにまだ死んだばかりだと思われる青年の死体が置かれていました。

今回の予定では安楽死をする人数は12人。彼を入れると13人となってしまいます。

このまま計画を進行させて安楽死をすることもできますが、それでは死後に理由なく死んだ13人目を自分たちが殺したと思われかねない。こんなリスクから、彼らの安楽死計画は綻び始めたのでした。


出典:https://youtu.be/sTLfsp6r–o

なぜ死ぬのか

12人の若者の中にサトシという男がいました。彼は、今回の安楽死をするための集まりを開催した人物であり、場所の手配から連絡までをすべて一手に引き受けていました。そんなサトシでされ、今しがたベッドで見つかった男の正体はわからないと言います。

ケンイチは主催者であるサトシに問います。

「このまま安楽死を進めるか?」

しかしサトシは首を横に振りました。自分たちが知り得ない死体が見つかってしまったことによって、死後まで考え尽くされた計画が崩れかねないということにサトシは不安を持っていたのです。

そのためこの男の正体が誰なのかを突き止めるまでは計画の実行などできるはずもない、と考えています。

なんとかして計画を実行したい若者は頭をひねります。シンジロウは頭脳明晰で、この13人目の男につながる不可解な点を挙げていきました。

彼が目をつけたのは、誰のものか分からない車椅子が置かれているという点と、おそらく13人目が服用したであろう睡眠薬。特に睡眠薬については、とてもではないが人間が死には至らない量しか飲んでいないという点と、服用したあとに起こるべき副作用として嘔吐が発生していない点を指摘したのです。

シンジロウが13人目の男の死に対して導き出した答えは「他殺」であるということでした。

そんな彼の意見に反発気味なのはセイゴでした。彼は自分に保険金がかけられており、ここで他殺死体が見つかっては保険金がおりる可能性あるということで、自分に都合の悪い意見を出すシンジロウに怒りを覚えています。

自殺者が自殺を止める?

そんなとき、病院の外から物音がなりました。その物音の主は、解体業者の車。病院に第三者が来るという想定外の出来事に彼らは焦りを隠せません。

しかし、冷静沈着なシンジロウは引き続き、真実を突き止めるために謎の解明を進めます。

そんなとき、部屋の内外で不可解なタバコの吸殻が見つかりました。これが事件の謎を解き明かす証拠となるのでは、と考えた若者たちでしたが、それはリョウコのものだったのです。

リョウコは全員に自分の正体を明らかにしました。彼女は人気芸能人・秋山莉胡で、芸能界に疲れ果て自殺をしに来たと言いました。

それに対して、大好きだったバンドマンの後追い自殺をしに来たミツエは反対します。人気芸能人が死ぬことによって、自分のように自殺する人が出てくる可能性を指摘したのです。

ほかにも、それぞれの若者たちが、それぞれに闇を抱えているという事実を全員が周知するものとなっていきました。

13人目の正体

集合場所が静まり返った瞬間、13人目の男から息が聞こえてきました。死んだと思われていた彼は、本当は生きていたのです。

このまま13人目の男も含め、安楽死計画を実行すると自分たちは本当に殺人者になってしまう、という危惧が全員の頭をよぎりました。

そこで明らかになったのは13人目を連れてきたのがユキという女性だということです。13人目の男の名前はユウキ。ユキとは兄妹関係にありました。

ユウキは不運の事故によって植物人間となり、ユキは兄と共に死にたいと考えていたのです。

しかし、安楽死の集いに参加できる枠は1つしかなく、ユキは自分の名前でエントリーするとともに、車椅子に兄を乗せて会場にまでやってきたのでした。

全員がそれぞれの自殺の理由を聞いたことにより「死ぬべきではないのか」という疑問を持ち始めました。

そこでシンジロウが計画の中止を提案します。それに賛成したのはその場の11人。つまり全員が計画の中止に賛成したのでした。

こうして『十二人の死にたい子どもたち』はエンディングを迎えました。

映画『十二人の死にたい子どもたち』の作品情報

映画『十二人の死にたい子どもたち』のジャケット写真

レンタル開始日
2019/07/24
監督
堤幸彦
キャスト
杉咲花 新田真剣佑 北村匠海 高杉真宙 黒島結菜 橋本環奈 吉川愛 萩原利久 渕野右登 坂東龍汰 古川琴音 竹内愛紗
上映時間
118分
映画『十二人の死にたい子どもたち』のユーザ評価

評価数:1486件
評価 :★★★☆☆(3.5/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    それぞれの抱える悩みと向き合いながら成長していく物語。少し怖かったけどたくさん学ぶことが出来た。
  • 評価 :★★★★☆(4/5)
    怖いとかホラーではなくて現実的なことも含まれていて共感ところどころできました。最後はハッピーエンドで良かったです
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    新田真剣佑さんや橋本環奈さんなど豪華面々でした。生きることの大切さを気づかされる一本でした。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    最初は恐いのかと思ってましたが。観たら、かなり奥が深くて凄く良かったです!かなり、勉強になりました!
  • 評価 :★★★★☆(4/5)
    題名の怖さ通り、最初はサスペンス仕立てな感じ。ハラハラさせられる。途中までは、生命を軽んじた社会風潮を感じ、憤りを覚えた。しかし、最後には希望を感じ、生きることへの新たな意味を感じ、感動した。

おすすめの関連作品

『十二人の死にたい子どもたち』を楽しんで観れたという方におすすめしたいのは、同じく堤幸彦監督作品『トリック劇場版』です。

こちらもミステリー映画作品としては非常に人気なビッグタイトル。映画放映は2002年と比較的古い映画ですが、実力派俳優・仲間由紀恵や阿部寛、生瀬勝久などの力演には時代を感じさせない魅力があります。

もともとTBS系ドラマとして人気のあったこちらの映画ですが、公開後1週間の国内映画興行収入成績では首位を獲得し、最終興行収入は12億9,000万円をマークしているほど。劇場版には次作「トリック2」もあり、そちらの映画は最終興行収入が21億円となっているため、連続視聴もおすすめです。

次にストーリーについても軽くご説明します。

映画の舞台は糸節村と呼ばれる寒村。その村には300年に一度だけ、亀が恐ろしい禍いをもたらすという言い伝えがありました。そんな中で主人公・奈緒子は神を演じることにより、大金を獲得しました。

軽い気持ちで受けた以来だったものの、蓋を開けてみると神の祟りによって人の死がもたらされたり、おそろしい事件が連続で起きたりしました。

そこで奈緒子は「どんと来い、超常現象」の作者・上田にも頼り、その謎を解き明かすこととなりました。

コミカルなセリフ回しと骨太なミステリーが両立するところが本シリーズの魅力。 『十二人の死にたい子どもたち』のあとには、こちらの映画もおすすめです。

映画『トリック劇場版』の作品情報

映画『トリック劇場版』のジャケット写真

レンタル開始日
2003/06/13
監督
堤幸彦
キャスト
仲間由紀恵 阿部寛 野際陽子 生瀬勝久 伊武雅刀 山下真司 芳本美代子 竹中直人 ベンガル 石橋蓮司 根岸季衣 螢雪次朗 大島蓉子 前原一輝 瀬戸陽一朗 アベディン・モハメッド 川崎麻世 相島一之 岡田眞澄 みのすけ 三宅弘城 菅原大吉 村杉蝉之介 山田幸伸 大木凡人 ふせえり 藤田啓而 赤池公一 青木忠宏 サバ男 成海璃子 堀井真吾 古澤龍之 久保英雄 安田憲邦
上映時間
124分
映画『トリック劇場版』のユーザ評価

評価数:1361件
評価 :★★★★☆(4.1/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    とにかくおもしろすぎる位おもしろいですね上田と山田とズラ刑事のやり取りがいいです。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    キャラ濃い、内容面白い、キャスト豪華言うことなしです。シリーズ通して楽しい。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    大好きトリック! サスペンスと笑いをいりまぜた最高の作品!いつも笑わせてもらっています
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    トリックはとにかく好きです。鬼束ちひろの曲も作品に馴染んでて良いです。ほんといいタイミングで流れるんだよなぁ。最後のシーン何度も見ました。
  • 評価 :★★★★☆(4/5)
    さすがに10年近く前の作品なので時代を感じます。仲間由紀恵、阿部寛も若いです。フザけた内容をブレずにしっかり表現されているのが魅力だと思います。個人的には生瀬さん本来の関西弁が聞けるのもトリックの楽しみです。