ボヘミアン・ラプソディのジャケット写真

日本中を席捲した「ボヘミアン・ラプソディ」は、伝説のロックバンド・クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた作品です。2019年7月現在、興収130億円を突破し、歴代13位という好成績を収めました。昨年11月に劇場公開されSNS、口コミで徐々に人気が広まり、一部の劇場では観客が一緒に拍手や合唱をして盛り上がれる「胸アツ応援上映」が開催されるほど。

クイーンを知る世代から、この映画で初めて知ったという世代まで幅広い年齢層に支持された映画です。本作で主演のラミ・マレックは第91回アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。初のエジプト系アメリカ人のオスカー受賞となり、大きな話題になりました。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

スタッフ・キャスト

監督:ブライアン・シンガー
脚本:アンソニー・マクカーテン
出演:ラミ・マレック ジョセフ・マッゼロ ベン・ハーディ グウィリム・リー ルーシー・ボイントン マイク・マイヤーズ アレン・リーチ エイダン・ギレン トム・ホランダー アーロン・マカスカー

クイーンの結成と栄光

1970年代初頭、ペルシャ系移民の子・ファルーク(ラミ・マレック)は、空港で荷物運びの仕事をしながらミュージシャンになる夢を描いていました。そんなある日、ファルークはちょうどボーカルが辞めてしまったというバンドに、自分を売り込みます。メンバーの前でワンコーラス歌ってみせるファルークに圧倒されたのが、ブライアン・メイ(グウィリム・リー)とロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)でした。

2人はさっそくファルークをボーカルに招き、さらにジョン・ディーコン(ジョゼフ・マゼロ)をベーシストに加え、新しいバンド「QUEEN(クイーン)」として活動を開始します。そしてファルークは自らを「フレディ・マーキュリー」と名乗り、その圧倒的な存在感を観客に知らしめたのです。そしてもう1つ、フレディに運命の出会いがありました。後に生涯の友となるメアリー・オースティン(ルーシー・ポイントン)です。恋に落ちた2人は将来の結婚を誓いました。

一方、クイーンはバンドが所有していたワゴン車を売却し、その資金でアルバムを自主制作します。そのレコーディングを見たEMIのジョン・リード(エイダン・ギレン)はクイーンの圧倒的なパフォーマンスに魅了され、すぐに彼らをスカウトし、メジャーデビューへと導きました。英国人気番組「TOP OF THE POPS」への出演を皮切りに瞬く間に知名度を挙げたクイーンは、全米、日本、ヨーロッパツアーを開催。クイーンはイギリスを代表するロックバンドになったのです。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=0UkG8GnfCCY

ヒット曲の誕生と破局

1975年、伝説の名曲が誕生しました。当初クイーンは、EMIから「キラー・クイーン」のようなヒット曲を作るよう命じられますが、メンバーは「同じことをやっても意味がない」と新たな楽曲作りに専念します。ロンドン郊外のレコーディングスタジオにこもって、試行錯誤しながら生み出したのが「ボヘミアン・ラプソディ」です。オペラの要素を取り入れたこの楽曲の長さは6分。「これではラジオ局でかけてもらえない、こんな曲は売れっこない!」と言うプロデューサーのレイ・フォスター(マイク・マイヤーズ)と大げんかになります。しかし、レイの酷評とは裏腹に「ボヘミアン・ラプソディ」は大ヒットとなりました。

ヒット曲に恵まれ、ツアーで世界中を回るようになったクイーン。そんな中、フレディは自分の本当のセクシャリティに気づき始めたのです。自分はゲイであると…。それにいち早く気づいたのはメアリーでした。2人の関係を取り繕うとするフレディにメアリーは「あなたはゲイよ」と言い、婚約は解消に。それでもメアリーを求めるフレディに対し、メアリーは少しずつ距離を置くようになりました。その後、メアリーから恋人を紹介されたフレディは激しいショックを受けるも、2人を祝福します。クイーンの成功とともに、徐々に心の支えをなくし、孤独に陥るようになったフレディは寂しさをまぎらわすため、酒やパーティーに明け暮れました。当然のごとくメンバーも少しずつ、フレディから距離を置くようになったのです。

そんなある日、屋敷で行われた宴の後、パーティーのホールスタッフとして後片付けをしていた男性に目が留まったフレディ。つい、いつもの調子でワル乗りをして男性をからかったところ、男性は怒り出しました。予想外の反応に戸惑いながらも謝罪したフレディは、その男性に惹かれてしまい、名を訪ねると彼は「ジム・ハットン」と答えます。フレディが再会を希望しましたが、ジムは「本当の君自身を取り戻したら…」といって立ち去ってしまいました。

フレディの没落と再起

メンバーとの間に、徐々に軋轢が生じるようになったフレディの孤独を癒したのは、マネージャーであるポール・プレンダー(アレン・リーチ)でした。ポールはフレディを独占するため、わざと彼を孤立させるよう仕向けます。そんな中、持ちあがったのがフレディのソロデビューでした。ソロの話に、当初は「家族(クイーン)を裏切れない!」と激怒したフレディ。しかし、破格の契約金を得てソロアルバムをリリースすることになりました。

突然、バンド活動を休止してソロになりたいと言いだしたフレディに対し、ブライアン、ロジャー、ジョンは激怒します。しかし話し合いは平行線のまま、メンバー内にわだかまりを残してしまい、クイーンは事実上、活動停止となったのです。

ソロアルバムの製作に翻弄するフレディは、一人苦しみにもがいていました。恋人同然となったポールは、フレディに酒やドラッグ、男を与え、自分がフレディをコントロールしようとします。そんな中、ジム・ビーチ(トム・ホランダー)からチャリティーコンサートへの出演依頼が舞い込みますが、ポールはフレディに話を通さず、独断で断ってしまったのです。

別れた恋人・メアリーはその後もフレディのことが心配で、なんとか連絡を取ろうとするものの、その度にポールに遮られてしまいます。そこでメアリーは直接フレディのもとへ向かうことにしました。その頃、フレディは楽曲製作のプレッシャーや乱れきった生活の末、体調を崩すようになっていたのです。久しぶりの再会を喜ぶフレディにメアリーは妊娠したことを告げました。激しいショックを受けるフレディは不意にメアリーに酷いことを言ってしまいます。そんなフレディに対し、メアリーは「ポールはあなたの家族じゃない。あなたの本当の家族はクイーンよ」と、フレディを目覚めさせたのです。フレディはポールとの決別を決意。しかし、捨てられたポールは仕返しにフレディがゲイであることを世間に公表してしまいました。

伝説のバンド、クイーン復活

再びバンドに戻りたいとメンバーに伝えたフレディ。改めて話し合いの場を設け、これまでの自分勝手な振る舞いを謝罪したフレディですが、3人にはまだわだかまりが残っていました。フレディはバンドを復活させ、チャリティーコンサートに出演したいと熱望します。そんなフレディに心動かされた3人は、フレディの復帰を受け入れ、クイーンは活動再開をすることになったのです。そして、クイーンはボブ・ゲルドフが立ち上げたアフリカ飢餓救済のためのチャリティーコンサート「ライブ・エイド」に出演することになりました。

一方、フレディは自身の体調悪化を自覚するようになっていたのです。極秘で検査したところ、フレディはエイズに感染していることが発覚し、フレディは自分に残された時間があまりないということを知ります。リハーサルでなかなか声が戻らないフレディをメンバーが心配そうに見守る中、フレディは自分がエイズに感染していることをメンバーに打ち明けました。ブライアン、ロジャー、ジョンは激しいショックを受けるものの、気丈に振る舞うフレディを見て、コンサートの成功を誓い合ったのです。

そんな中、フレディはとうとうジム・ハットンを見つけました。電話帳にはたくさんの「ジム・ハットン」が登録されています。それをひとつずつあたり、やっとの思いで念願のジムと再会することができ、2人はそれを機に交際することになりました。

1985年7月13日ライブ・エイド当日、フレディはジムを連れて実家に立ち寄ります。両親にジムを紹介し、これからライブ・エイドに出演することを告げ、両親は涙ながらにフレディを見送りました。メイン会場のウェンブリー・スタジアムには数万人の観客が埋まっています。ジム・ハットンやメアリーたちに見守られながら、フレディをはじめ、クイーンのメンバーはステージに立ちました。約20分のステージは、後に伝説と化するほどの盛り上がりを見せ、クイーン復活を世界中に知らしめたのです。その後、1991年11月24日、フレディ・マーキュリーは愛するジム・ハットンに見守られながらこの世を去りました。

ボヘミアン・ラプソディの作品情報

ボヘミアン・ラプソディのジャケット写真

レンタル開始日
2019年04月17
監督
ブライアン・シンガー
キャスト
ラミ・マレック ジョセフ・マッゼロ ベン・ハーディ グウィリム・リー ルーシー・ボイントン マイク・マイヤーズ アレン・リーチ エイダン・ギレン トム・ホランダー アーロン・マカスカー
上映時間
135分
ボヘミアン・ラプソディのユーザ評価

評価数:2337件
評価 :★★★★☆(4.3/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 世代ではないのですが、クイーンの歴史と名曲の数々でとても楽しめました。繰り返しみたくなる映画です。
  • これがエイズの話だとは知らずに見ました。 なんだか思ったよりずっと深い話でびっくりしました。 自分の人生を全うできて力強く最期を迎え良かったなと思いました。
  • クイーンのボーカルフレディマーキュリーの生涯を描いた作品。名曲がどんな風にできたか分かりやすく描いている。出来れば映画館で観たかった。

おすすめの関連作品『X-MEN』

「ボヘミアン・ラプソディ」のメガホンを取ったのは、ブライアン・シンガーです。自身もゲイであることを公言しているブライアン・シンガーは、手がけた作品にマイノリティからの視線を取り入れています。代表作「X-MEN」シリーズも、ミュータントという異質な存在である彼らが、マイノリティであることに悩み、苦しむ姿を描いている作品です。マーベルコミックのヒーローシリーズの中で、そんな人間味を描いた作品は「X-MEN」以外にはないでしょう。ヒーローたちの苦悩、葛藤、そして生きる喜びを描いた「X-MEN」もぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。

X-MAN

X-MANのジャケット写真

レンタル開始日
2001/02/23
監督
ブライアン・シンガー
キャスト
ヒュー・ジャックマン パトリック・スチュワート イアン・マッケラン ファムケ・ヤンセン ジェームズ・マースデン ハル・ベリー アンナ・パキン タイラー・メイン レイ・パーク レベッカ・ローミン ブルース・デイヴィソン マシュー・シャープ ショーン・アシュモア
上映時間
104分
X-MANのユーザ評価

評価数:3664件
評価 :★★★☆☆(3.9/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • やっぱり1が一番面白いですね。スクールもいい。
  • 映像やシナリオはまあまあといった感じですが、能力者バトルのような王道はいつみてもワクワクします。
  • このシリーズに外れはない。スターウォーズがマクロな広がりをもったサーガとすれば、これはミクロな深さをもったサーガだ。主人公のウルヴァリンを含め、ミュータント(突然変異個体)の能力と人格どちらとも、丁寧に掘り下げているから、飽きがこない。