ココ・アヴァンシャネルのジャケット写真

ファッション・デザイナー、ココ・シャネルの若き日を描いた伝記ドラマ映画「ココ・アヴァン・シャネル」。貧しい生活から着実にステップアップしていくココの姿は、現代のキャリアウーマンそのもの。ただし、それ相応の壁にも直面することに。人生をどう生き抜くかについて再考させられる映画ではないでしょうか。

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母が亡くなってしまい、姉と2人孤児院へ

姉のアドリエンヌと、主人公ココ・アヴァン・シャネルであるガブリエルは、母が亡くなった後、浮気ばかりして我が子を顧みない父親に孤児院へ送られてしまうところから物語は始まります。その後も、毎週日曜日には来るはずもない父親を待ち続けながら歳を重ね、昼間はお針子として仕立て屋で働き、夜は姉妹でキャバレーで歌う日々を送ります。

歌手になるべくオーディションを受けようとしていた時、姉は恋人である伯爵とパリへ行く道を選んでしまい、ココは一人ぼっちになってしまいます。しかし、伯爵の友人でありキャバレーに来ていたバルザンに見初められ、手助けを受けオーディションに向かうことが叶います。が、相手にされず終わってしまいます。

※母親が亡くなり、孤児院へ送られる馬車の中の映像から物語は始まります。来るはずのない父親を待ち続け、姉妹二人で寄り添い生きていく日々。観ているだけで胸が詰まってしまいます。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=wQ_ZOnfdHoE

アドリエンヌとの再会と才能の開花

バルザンも故郷に戻ってしまい、また一人ぼっちになってしまったココ。行く当てもないのでバルザンの元へ向かいますが、バルザンはココの身分を嫌い、2日間のみの滞在を許します。姉のアドリエンヌも伯爵と近所に住んでおり、再会することができました。バルザンはココを帰らせようとしますが、遊びに来ていた女優のエミリエンヌに気に入られ、ココは初めて自分が制作した帽子をエミリエンヌにプレゼントし、喜ばれます。

エミリエンヌと一緒に遊びに来ていたボーイのために、ココは自分で制作したシンプルなドレスに身を纏い、キャバレーで歌っていた「ココの歌」を歌います。その歌を聴いたボーイも、ココに興味を持ち始めるのです。バルザンのお屋敷でパーティが開かれ、ココはバルザンに買ってもらったドレスではなく、自分で制作した長い裾もゴージャスな装飾も何もないシンプルなドレスをまとい、パーティー客の視線を一身に集めます。

※今まで見向きもされなかった自分の人生の中で、やっと光が当たり、自分という存在を認めてもらい解放し、一心に注目を浴びることができた瞬間の表情が印象的ですね。

生まれて初めての恋

エミリエンヌは、ココに帽子やドレスなどを仕立ててもらいとても気に入ります。仮装パーティをやるときも、ココがエミリエンヌと自分の衣装を作り、評判の良い衣装にエミリエンヌはとても喜びます。

庶子として育ったボーイは、他の誰とも違う悩みや境遇、自分の強い意志や輝きを持っており、ココは初めての恋に落ちます。ボーイもココを好きになり、初めて2人で旅行に出ます。旅先でパーティに出席した際、生地をもらってドレスを制作したココの今までにない斬新さと美しさを放ったドレスにみんなウットリし、注目を一身に集めます。その2人を見たバルザンは2人に嫉妬し、ココに突如求婚。ボーイがもうすぐ結婚をすることを告げるのです。

※ココの才能はどんどん開花し、全ての場面がとても華やかです。初めての震えるような恋、身分違いの恋は無残に砕かれてしまい、これからのココがどうなってしまうのかの山場を迎えやるせない気持ちになりました。

生涯独身を貫く

ココはボーイと結婚したいのですが、ボーイにもバルザンにも一生誰とも結婚しないと告げます。ココはパリで帽子屋を営むことを決意し、引き留められますが、ボーイの出資の元帽子屋を営み、ココのブランドが成功していきます。ボーイとは愛人関係を続けていましたが、ある日ボーイは交通事故で死んでしまいます。

駆け付けたココは嘆き悲しみますが、そこから無我夢中で仕事をするようになり、ファッションショーを開催するまでに昇り詰めます。たくさんのお客さんがココの才能、斬新さ、素晴らしさをたたえ拍手喝采をする中、ココの瞳はどこかうつろで寂しげでした。その後もココは生涯結婚することはなく、死ぬ間際まで仕事に生きました。

※母親にも死なれ、初めて愛したボーイにも死なれてしまい、ココ・シャネルには仕事だけが支えで気が狂わずにいられる唯一のものだったのではと感じ、最後のココの表情が頭から離れない、とても印象に残る作品となりました。

ココ・アヴァン・シャネルの作品情報

ココ・アヴァン・シャネルのジャケット写真
レンタル開始日
2010/01/20
監督
アンヌ・フォンテーヌ
キャスト
オドレイ・トトゥ ブノワ・ポールブールド
上映時間
110分
GEOで購入!
ココ・アヴァン・シャネルのユーザ評価

評価数:495件
評価 :★★★☆☆(3.4/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 変わらない世の中で誰もが変わる事、挑戦する事には勇気が必要です。有名ブランド『シャネル』の始まりの物語。シャネルか好きな人、興味がある人はせひ見ておくべき作品。ただ華やかなブランドでなく奥深い物語があった事にあなたは驚くでしょう。静かな一人の晩にお薦めの1本です
  • 女性が仕事をして成功するのはどの世界でも本当に大変なことで、特にココの生きた時代は女性が仕事をするのも認めないような時代でした。そこで華麗なる成功といいたいところですが、なりふりかまわずに無理矢理に掴み取った成功だったと思います。それくらいしないと生きていけなかったのかな。デザイナーとして成功したとはいえ、私生活は寂しく不幸だったように感じました。
  • 偉大な人は頑固で他人に影響されず逆に他人に影響を与え、そして人一倍苦労をしている! まぁ他にも色々ありますが、ココシャネルという人は偉人とすぐわかる一本です!

孤独と秘められた狂おしい愛「シャネル&ストラヴィンスキー」

自らの手で富と名声、世界中の女性を虜に成功を収めたココ・シャネル。同時代、祖国のロシアから離れることを余儀なくされ、時代よりも先を行く溢れ出る才能を楽曲として発表し続けたストラヴィンスキー。2人の孤独と溢れ出る才能、情熱があの「N°5」「春の祭典」を生み出したのだとしたら・・・。こちらの作品も併せてご覧いただければ、さらに深くココ・シャネルを知り、孤独からまた愛を得ることができた歓びを感じることができると思います。オススメ作品です。

シャネル&ストラヴィンスキーの作品情報

シャネル&ストラヴィンスキーのジャケット写真
レンタル開始日
2010/06/23
監督
ヤン・クーネン
キャスト
マッツ・ミケルセン(イゴール・ストラヴィンスキー) アナ・ムグラリス(ココ・シャネル)
上映時間
119分
GEOで購入!
シャネル&ストラヴィンスキーのユーザ評価

評価数:36件
評価 :★★★☆☆(3.1/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • 奥様の目線で見てしまうとココとイゴールの関係にイライラモヤモヤ。でもマッツミケルセンの肢体は見物です。上映時にはR18指定だったようですが直接的な表現が少なくどちらかというと芸術的?な感じ。静かな夜に一人しっとり観たい映画でした。
  • ストラヴィンスキーの妻を含む、非常にスリリングで、傷をえぐり合うような三角関係の描写の連続で、清涼感から遠く距離をおいた泥沼感が全体を覆う。従って、あまり観ていて楽しいものではない。しかし、背景やファッションが非常にスマートなので、暑苦しさは感じられず、むしろ3人とも動きや表情が、一見クールであるのが不思議な感覚だと思った。

参考URL ・youtube.com